いろいろな雑草が勝手気ままに生きていた夏~秋。
海風が少し冷たくなり、そろそろ河川敷も枯れ色が目立ちはじめた。
季節の変化は植物の世代交代には欠かせないのだろう。
人間だけが相も変わらず現を抜かしている。
誰かの役に立てば良いのだけれど…。
(2017.11.10 明石川)
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アメリカネナシカズラがハクチョウソウに絡み付き
そのハクチョウソウの間に広がり始めたアレチヌスビトハギが花を咲かせる。
そこにはネナシカズラツルコブフシが寄生している。
秋の花粉症の元凶になるヨモギはまだ花を咲かせていないけれど、
アメリカネナシカズラが絡んで花を咲かせ、果実を結んでいる。
河川敷は今年もかなり酷い荒れ方だ。
▲ 憎まれモノにも花は咲く。おしべ5、めしべ1で柱頭2裂。
▲ 柱頭は果実が出来た後も残っている。
▲ 種子は3~4個入っている。
▲ ネナシカズラツルコブフシ、寄生主はマダラケシツブゾウムシ。
寄生植物に寄生することも有りなのだ。
アメリカネナシカズラ(亜米利加根無し葛) ヒルガオ科ネナシカズラ属 Cuscuta pentagona
(2017.09.13 明石川)
【蛇足】 この植物を「パラサイト」と呼ぶ人たちがいる。
親元に居候して親離れしない人たちを揶揄して呼ぶ時に使われる造語。
「寄生する」という意味合いで使われることから植物に使うそうだけれど、勝手な流用だ。
因みに「パラリンピック」はもう1つのオリンピックいう意味を表すparallelとolympicを合わせた造語。
寄生しているのではないのだから造語の正しい意味合いを周知すべきだ。
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▲ ネナシカズラ(根無し葛) Cuscuta japonica
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アメリカネナシカズラ 去年のネナシカズラ