視覚障害者きうっちの自立への道

視覚障害者きうっち(S52年生)が気の向くままに日々の生活をツラツラとつづるブログ

知っておくと何かと便利な『システムの復元』の方法

2012-01-09 12:00:01 | その他
 PCを利用している際『あるソフトをインストール、またはアンインストールしたんだけど、おかげでPCが正常に動かなくなってしまった(涙)』とか
または『不幸なことにワンクリックサギに引っかかって請求画面が消えなくなってしまった(泣)。でもプログラムの削除等で消すのはちょっと面倒くさい、というかよく分からない(涙)』みたいな事態になってしまった経験のある人は結構いると思います。
そんな時に知っておくと何かと便利なのが、今回の記事で紹介する『システムの復元』というヤつ。
これは一体どういうものなのか?-。簡潔に説明すると『PCを過去のとあるポイントの状態まで戻す』というもの。
TVゲームで例えるなら『いくつかのセーブしてあったデータのポイントまでシステムの状態をリセットする』、ドラえもんのひみつ道具に例えるなら『タイムふろしき』といったところでしょうか。

 PCが正常に動かなくなってしまった場合、そこから回復させる方法としては
原因をつきとめ『プログラムのアンインストール』等の手段でPCを回復させる方法や、
最後の手段として『Windowsの初期化』をして改めてWindows(ようするにOS)をインストールする、という方法があると思います。
ですがこれらの手段は、全社の場合は原因をつきとめるのは意外と困難であり、また原因が分かったとしても
そこから『プログラムのアンインストール』等で個別に要らない部分を取り除いていくのは結構大変だったりします。PCというのは1つのプログラムが、様々なプログラムやレジストリ(Windowsの基本情報やソフトの拡張情報のこと)と連動しているため
例えば本人はAというプログラムだけを削除した、というつもりでも実はその際にBというプログラム、Cというレジストリも自動的に消すことになってしまっていた、というケースが多々あります。
また後者についてはそのような煩雑さはありませんが、Windowsの初期化というのは、作業そのものに時間がかかりますし
何よりWindowsの初期化は大抵の全盲の視覚障碍者にとっては、一人で作業を実行することは大変困難です(というかわたくしもできません(汗))。

 今回紹介する『システムの復元』というのは、それらの作業と比べると作業の内容としては結構簡単ですし
煩雑さもありません。復元にかかる時間も10分もあれば十分ですから
自身のPCがおかしな状態になってしまった場合、まずはこの『システムの復元』を試してみて、PCを元に戻すことを試みてみるようにするのがいいと思います。

■Windows7でのシステムの復元
では、ここからは実際の作業の方法についての説明。
ここではOSがWindows7の場合でのシステムの復元の方法について。
また便宜上、ここでは『Windows7での~』と言っていますが、恐らくWindows Vistaでも
これから説明していくような方法で、システムの復元ができると思います。ただし、わたくしはWindows Vistaでの確認が現在できない状態なので、それはあくまで推測の域は出ないですけど。

 まずは『コントロールパネル』を選びEnterキーを押します。
するとコントロールパネル上にあるアイコンが表示されるので、真ん中の列の下の方にある『回復』を選んでEnterキーを押します。
すると『システムの復元』のウィンドウが表示されるので、タブキー、またはShift+タブキーを何回か押して
『システムの復元を開く 』
を選んでEnterキーを押します。

 そして、画面が切り替わったらタブキーを何回か押して『次へ(&N) > 』を選びEnterキーを押します。
すると『復元ポイントの一覧』が表示されるので、回復したいポイント(日時)を選択します。
そしてタブキーを数回押し『次へ(&N) > 』を選んでEnterキーを押します。

 最後にタブキーを何回か押して『完了 』を選択しEnterキーを押せば作業はとりあえず終了です。
あとはコンピュータが『システムの復元』の作業を終えることを待っているだけです。
コンピュータが『システムの復元』の作業を終えたら、PCが機動する時のような音が鳴るはずなので、とりあえず10分程度は何もしないで待っていましょう。
特に音声読み上げソフトでPCを使っている全盲の方は、画面上で『何が起こっているのか』音で全く分からない状態が続くのでかなり不安な気持ちを覚えると思うんですけど、
正直なところ、下手に色々ボタンを触っていた方がかえって『厄介なこと』になる可能性が高いです。なのでここは、気持ちを『グッ』と押さえてじっと待っていましょう。

■Windows XPでのシステムの復元
 次にWindows XPでのシステムの復元の方法。Windows XPでは『システムの復元』はコントロールパネルではなく
『すべてのプログラム』の中のアクセサリの中にあります。

 まず、Windows XPでシステムの復元をするためには、
Windowsボタンでスタートメニューを呼び出し、『すべてのプログラム』の中のアクセサリを選択。
さらに、アクセサリの中にある『システムツール』を選んでEnterキーを押し、システムの復元のダイアログを表示させます。
そして、システムの復元のダイアログが表示されたら『コンピュータを以前の状態に復元する』と『復元ポイントの作成』を選択できるリストボックスがあるので
全社を選択し、タブキーを1回押して『次へ』のボタンを押します。
次に復元のポイントを選択するわけなんですけど、どうもここから先の作業はキーボードのみの操作、
つまりは全盲の人間がここからの作業を一人で行なうことは非常に難しいようです(涙)。
少なくともわたくしの手持ちのPCの環境、Windows XPに音声読み上げソフト『PCトーカーXP』という組み合わせではダメでした。
なので、ここから先の作業の方法は一応参考までに↓に載せておきますけど、正直なところ目の見えている方にやってもらった方がいいかもしれませんね(汗)。
またもし、何かいい方法があれば、全盲の人でもできそうな方法があれば、コメント欄までどうぞよろしくお願いします。m(_ _)m

1. カレンダーで太字の日付をクリックしてくださいから任意の日付をクリックし、
2. 一覧で復元ポイントをクリックしてくださいから任意の復元ポイントをクリックします。次に、[次へ] をクリックします。
そして選択した復元ポイントを確認し、問題なければ [次へ] をクリックします。
最後にコンピュータを再起動し、コンピュータが以前の状態に戻せたか確認します。
戻すことができた場合は、画面に正しく復元されたことが表示されます。

 また、この『システムの復元』はあくまでコンピュータのシステムの状態を一定時間前まで戻すだけなので
個人で所有しているドキュメント、例えばテキストやWordのファイル、MP3などの音声ファイルや動画などのファイルには影響が及びません。
つまり例を挙げるならこういうことです。Aというファイルを作成しました。
ですがその1時間後にPCの動きがおかしくなってしまったため、システムの復元を利用してPCの状態を1日前まで戻すことにしました。
でも1時間前に作成したAというファイルは、システム的には何の影響もないファイルなので、
PCの状態を1日前のものに戻しても、1時間前に作成したAというファイルは残ったままになっている、というわけです。
実はこんな感じで、個人所有のドキュメント(ファイル)をそのまま残せるということが、この『システムの復元』でPCをリカバリーをする際の最大のメリットなのかもしれませんね。
個人的には、数時間前に受信したメールのログを残したかったりする時なんかは、この『システムの復元』に大変お世話になっています。
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