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『十角館の殺人』 綾辻行人

2014-11-16 19:26:43 | 
1987年に出版された作品だが、新本格ブームはこっから始まったのかな。初めて読んだときは自分も世間同様に「やられたな」と感激したな。数年ぶりに読み返してみたが当然と言えば当然ながら初めて読んだ時ほどの衝撃はない。というか結末を知っているから面白くもなんともない。

登場人物の名前を隠して一人二役だということをミスリードさせるなんて単純なものだよな。だけどコロンブスの卵というやつなのか、ここまでの傑作にしてくれとは綾辻先生様だよ。設定も孤島の連続殺人だし、こんなトリックなんて探せば過去にもありそうな気はするけど面白ければ何でもいいです。

未だに納得いかないのが島田潔の名前がその後変更されたということだよ。島田荘司と彼の作品に登場する名探偵の御手洗潔を合わせたそうだが、本人は後悔しているそうだね。いい名前だと思うけど。
あと、読むたびに島田潔は名探偵にしちゃキャラが弱いなと思う。探偵全てが変人である必要は無いと思うけど物足りなさを感じてしまう。


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