ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『ライ麦畑でつかまえて』 J・D・サリンジャー

2017-08-05 20:59:47 | 
映画『陰謀のセオリー』でこの本を知って、渋谷の本屋に買いに行って読み終えて大人になったような気がしたのが高校生の時。何度か読んだけど、読もうとするたびこの本を嫌いになっていたらどうしようかとドキドキするが、何度読んでも素晴らしい名作で安心する。

人に言うのはなんだか恥ずかしいけど、一番好きな小説で本棚にあるだけで安心する。好きすぎて原文でも読んでしまったくらいなのはこの本くらい。
何度読んでも主人公のホールデンがクズすぎて好きになれない。自分のことは棚に上げてどんなこと、どんな人に対してもインチキだのなんだのとケチをつけてばかり。そのくせ弟と妹には超溺愛で。「俺はこんな奴とは違う」とは思っていても、ホールデンの気持ちがわかってしまうのが、この小説の辛いところ。自分は別に不良でもないし、退学もしたことはないけど同じスピリットを持っているんだなと思ってしまう。ああ、こんなこと書いていて恥ずかしくなってくる。

大人と子供の間の難しい時期をここまで赤裸々に 描いた本はないだろう。国や時代を越えてこの小説が愛されるのはそこにある悩みが不変だからなんだろうな。

浜田省吾の「反抗期」を聴くたびにこの小説が連想されるんだよな。この小説を下敷きにしたのではと自分では勝手に思っている。

酔いつぶれた町深夜喫茶午前4時
誰かにさよなら言おうと電話の前
だけど誰ひとり思い浮かばない
寒いほど一人ティーンエイジブルー


何年か前にサリンジャーがなくなったとき佐野元春が自分のラジオ番組で彼の死に触れ「ロックンロール・ナイト」を流した。言われてみればニューヨークの香りがするような気がする。

たったひとつの夢が今この街の陰に横たわる
でも今夜は思いっきりルーズにみじめに汚れた世界の窓の外で
すべてのギブ&テイクのゲームにサヨナラするのさ
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