ON THE ROAD

適当に音楽や映画などの趣味についてだらだら

『ミッドナイト・ラン』

2017-06-18 17:04:51 | 洋画
「一番好きな映画は?」という質問の回答は十人十色。なぜこの映画の良さがわからないんだということもあれば、なぜよりによってそれが一番なのということもままある。
私にとっての一番好きな映画は誰が何と言おうとデ・ニーロ主演の大傑作『ミッドナイト・ラン』である。ハリウッド映画、娯楽映画、アクションコメディの面白さが全て詰まっている教科書的な作品と言っていいだろう。いかんせん映画にさほど興味ない人には知名度が低いのが難点だが、誰が何と言おうと私はこの映画を今後も推し続ける。

面白すぎて気軽に再生ボタンを推せないのが、難点で数か月前にテレビ放送してのを録画していたもののなかなか観れないでいた。もちろん過去に何回も観たことがあるが、吹替え版はこれが初めて。wikiには吹替えの最高傑作なんて記述があったが、残念ながら今回の放送はVHS版の弦田氏がチャールズ・グローディンを吹替えているバージョン。ただ、以前観た方が良かったと思えたのは、単に字幕の方がよかったのか、今回の放送ではカットシーンがあったからなのかはわからない。
とりあえずブルーレイが出たら絶対買おうと長年思っているが、なかなか国内版で出てくれない。

映画の中身の方は笑いあり、アクションあり、友情あり、恋愛なしの最高のバディロードムービー。話の大筋もシンプルなものだが、細かいやりとりがとても秀逸。「後ろを見ろ」の天丼ネタ、サングラス、チョリソー、偽札の件みんな最高だ。
登場人物もそれぞれに目的があり、それぞれがいい感じに絡んでいき面白いんだ。シンプルなストーリーとは言ったが、結構よくできた脚本でもあるなとあらためて思った。
監督のマーティン・ブレストについても言及すると彼は役者の魅力を最大限に活用、引き出すのがうまい。ノミネート止まりだったパチーノをオスカー俳優に導き、映画としては最低だったが、ブラッド・ピットの魅力全開だった『ジョー・ブラックをよろしく』同様、今作もデ・ニーロ含めみんな個性的だ(知っている俳優は少ないが)。

なんでこの映画が大好きなのか今一度考えてみたけど、上記に加えて『ミッドナイト・ラン』にはわざとらしくない「優しさ」入っているからだな。それは単に友情の一言では片づけられない。これを象徴しているのが、あの印象的なラストシーン「来世で会おうぜ」と言うセリフとともにさらりと迎えるエンディング(テレビ放映ではカットだったが)。
そうそう忘れてはいけないのが、オインボ・ゴインゴのダニー・エルフマンの音楽。あれも最高なんだわ。あぁもう、べた褒めの言葉しか出てこないぞこの映画は。

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