『ＴＨＥ 有頂天ホテル』

豪華な顔ぶれがそろっているけどそれに負けないくらいの賑やかな映画だ。
大晦日の一夜をグランド・ホテル形式でそれぞれの夜を描いている。バカバカしさと人情劇の入り混じったいい作品だ。
登場人物が多いからその分エピソードが薄まるかなと思ったけど、そんなことなくしっかり描けている。ただ、最後の大団円に向かうのが駆け足だったかなと思った。

観終わってクレジットを確認してからこの役はこの人だったのかというのがたくさんあった。オダギリジョーとか唐澤寿明とか観ている間は分からなかったな。

一番好きなのは香取慎吾のエピソード。ミュージシャンを断念しようと思ったけど続ける運命にあるってのがこの映画で一番うまくいかせている話だと思った。ただ、ホテルの壁の薄さと左手ガン見でギターを弾くのが気になった。この人は主役より脇役の方が断然いいな。

『復讐するは我にあり』 佐木隆三

ある日突然タイトルが頭に浮かんだので読んでみることにした（ペンギンズのせいかな）。

知らなかったけど有名な「西口彰事件」を題材にした作品。凶悪な事件だけどすごく頭のいい犯人だ。
ジャンルはノンフィクションにカテゴライズしていいのかな。殺人犯を追った作品だけど面白い面白くないというよりは「なるほど」と思えるような作品だった。そのせいか文学作品を読んだ後にある感動は感じなかった。

今村昌平監督で映画化されているけどそちらの方に食指を動く。

『バイオハザードⅢ』

前2作のストーリーなんかすっかり忘れてしまったけど、そんなの関係ない。お気楽ポップコーンゾンビムービーなんで画面が賑やかならそれでいい。主人公が強すぎてホラーな感じが薄れているけど、まあいいでしょう。
ただ、毎回同じようなことをことをやっているけどこのシリーズいつ終わるのだろうか。ミラ・ジョヴォヴィッチもこの役から脱却しないとイメージが固定されちゃうんじゃないかな。