読書ノート  

主に都市、地域、交通、経済、地理、防災などに関する本を読んでいます。

本当は世界がうらやむ最強の日本経済 イェスパー・コール 2017

2017年06月19日 | 経済・産業
日本に長くいる(らしい)ドイツ人証券アナリストの本。
 読み始めて、日本の名目GDPが539兆円という記述に当たり、そんなに大きいはずないと思って内閣府HPを調べたが、どうやら基準改定されたためで間違いではないらしい。
 それはともかく、「日本のGDPは20年間ほぼ安定しています」(→だから心配するな、という文脈)とか「株価と成長率なんて何の関係もありません」という記述を見ると、データの読み方も取り方もかなり強引な人だと思う。
 
 粗探ししても無意味なので、新鮮な発見をしたところをピックアップ。
・日本の製造業の収益の31%は海外現地生産、28%は輸出、国内は41%。
・日本の研究開発費(公的機関+民間企業)の対GDP比率はどんどん上昇していて最近は3.5%超。アメリカやドイツよりはるかに高い。
・日本国債の海外投資家比率が最近高まっている。といっても11.8%(2015)。著者はこれを日本安泰のサインと解釈する。
 
 そんな著者が、日本に対してアドバイスまたは苦言すること。
・日本企業は決断が遅い。一人に責任を負わせない文化が決断の遅れ、外国企業の後塵を拝する結果を招く。
・優秀な外国人を日本に呼び込むには年功序列文化を改めないと。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« フランスの地方都市にはなぜ... | トップ | 人口蒸発「5000万人国家... »

コメントを投稿

経済・産業」カテゴリの最新記事