読書ノート  

主に都市、地域、交通、経済、地理、防災などに関する本を読んでいます。

12月7日日本総研主催シンポ「成長鈍化の東京・人口減少の地方」

2016年12月13日 | 会議の感想
 パネリスト発言で興味深かったこと
・人口減少・高齢化問題に関し、人口増加率と1人当たり成長率とは相関関係ないという意見と、既得権に守られ変化を嫌う高齢者が多くなり若い力を封じ込めイノベーションを阻害するという意見があった。
・経済成長率と大都市圏への流入には以前は相関があったが、バブル崩壊以降、東京流入増えても成長率は低いまま。
・外国人材の活用について、入管は「高度人材」であれば通すので、雇用があれば外国人は増える。ところが医師弁護士など海外資格が日本では通用しない、住みにくい(教育医療住居など)、そもそも外国企業が進出しない。→高度人材よりもカレー屋中国料理屋の外国人労働者増える理由がわかった。
・外国企業が日本進出しないのは、成長期待が小さいこともあるが、解雇規制と労働市場閉鎖性により人材確保困難という規制の問題。
・いま、地方のIT業界の若者は、活き活きしており成功している人が多い。文化が生まれつつある。
・イノベーションは技術だけでなくビジネスが大切。日本では技術に特化して無駄に多品種少量生産化し、価値を生み出せなかった。
・イノベーションの前に規制改革を。
・アメリカの大学にはかつては理工系には白人よりアジア系が多かった。今はITに政府も力を入れ白人研究者も多い。日本は今古いエンジニアリング系が大学を占拠して新しい分野を拡大できない。
・東京港を廃止(縮小?)すれば羽田空港をもっと拡張できる。

 以上のような個別のポイントでは発見があり刺激があった。
 全体としては方向性が見えなかった。

 冒頭の問題提起と次のプレゼンはデータのとり方、読み方に疑問点あり。
・「東京圏の2010年以降の成長率が全国より低い。」→リーマンショックと東日本大震災という特異事例の影響であり、トレンドとは思えない。
・「人口増加率は東京や首都圏主要都市より札仙広福の方が高い(1965年以降)」→これはダメでしょ。理由①札仙広福はそれぞれの地方の田舎から人を集めているだけで、北海道、東北、中四国、九州はいつでもも転出超過。②東京圏は主要都市以外の都市(相模原とか柏とか)の人口増加が大きい。札仙広福は都市圏が小さくその外側は過疎地帯。
 
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