読書ノート  

主に都市、地域、交通、経済、地理、防災などに関する本を読んでいます。

人口蒸発「5000万人国家」日本の衝撃 日本再建イニシアティブ 2015  

2017年06月20日 | 国土計画、都市
 2年前の本であるため今ではそれほど目新しくないかもしれないが、人口減少を食い止めることを国家目標とし、そのための政策を明確に打ち出したところがこの本の特徴だろう。それは評価する。
・出生率2.1実現を目標に掲げる
・子育てしない世帯からする世帯へ所得移転
・高齢者の医療費自己負担を一律3割に引き上げ
・家族関係社会支出をフランス並みに引き上げ
・妊娠出産子育て優先社会システム
・ワークライフバランス
など

 第5章国土(地方・行政)で、1980年代後半からの国土政策を総括している。
まず、その前史となる1970年代の国土政策
・田中角栄の危機感が反映された工業再配置政策。工場の地方分散には成果があったが、人口逆流を起こすには至らなかった、
・大都市圏郊外では、過大な市街化区域設定などにより、市街地が無秩序に拡大した。
80年代後半以降は
・バブル崩壊後の景気対策で農村部は公共投資依存度を高め、ハコモノ、下水道建設し、地方債(借金)増やした。郊外に道路を建設し、中心市街地は「シャッター街」と化した。
・90年代半ばから地方分権改革が本格化したが、財政的分権は進まず(税源格差があるため)、市町村合併は「特例債」で地方債残高を増やした。
・経済は落ち込んだままなのに、90年代後半以降東京一極集中がさらに顕著になり、高いリスクを抱えた状態が続いている。
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