Luthier日記

弦楽器製作の様子と日々の出来事。

ラプレヴォット、フレット打ち

2018-02-06 20:24:33 | 日記


今日は曇りで少し雪も降る天気。
雪の量は少なめですが、風がだいぶ強めで寒く感じました。

作業はラプレヴォットのフレット。
まずは、フレット溝を綺麗にして面取りして行きました。
平面出しで詰まった黒檀の粉や指板接着時に入り込んだ膠をフレット用のノコで挽いて取り除いて行きます。


指板の準備ができた所でフレットの準備も進めました。
フレットは抜け予防の返しがついてますが、このままだと堅い黒檀指板には入って行きません。
無理矢理打ち込んでもネック自体が逆反りしたりします。
フレット溝の幅を正確に計測して、フレットの足を削って合わせて行きました。


フレットのキツさ加減は場所によって換えています。
ちなみに、ボディー上の14フレット以降はほぼ溝幅と同じ位まで削ってゆるめにしてます。
打ち込み始めた所です。


フレットは弛み止めに膠で接着しながら打ち込みます。


1本打つごとに膠を綺麗にして指板との密着度を確認し打ち込みムラが無いようにします。


途中、ストレートエッジでネック自体にストレスがかかっていないかもチェック。
今日で打ち込みは終了。
膠が完全に乾くまで乾燥させてからフレットを仕上げて行きます。

明日も続きを予定しています。

写真はフレット打ちが終わったギターです。