渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う

徳島

2015年11月30日 | 外出・旅

瀬戸大橋から見たきょうの日の入り。

徳島へ。

前から気になってた刃物屋があったので寄ってみた。


奥さんが面倒くさそうな面持ちで出てきた。いらっしゃいませは無い。
「何をお探しですか」と言うので「キャンプで使うナイフを」と答えた。
見ると仕上げ雑だが見慣れないナイフがあった。
訊くと奥さんの話だと全部売り物だという。
値段を尋ねた。
すると、奥から主人が出て来て「これは売ってはいけないから」という。
理由を尋ねると、「許可がいる」とのことだ。
「許可?それはどのような?」と訊くと「人が作った物だから」とのこと。
「ああ、作った方の許可がないと売れないということですか」とさらに
尋ねた。
すると「私が趣味で作ったから、売らない」とのこと。
許可はどこ行ったんでい?

こうやって、素人騙しをしてど素人を撃退するのだろうが、許可だどうだの
まやかしを言ってるっつーとこが気に入らねえ。
そう言えば素人は引っ込むと思ってる人を舐めた騙し方が気にくわない。
嘘も方便ではなく、なおさら素人に対して誤った情報を流し込んで厄介払い
をしようとしている。

包丁もいくつか置いてあったが、見たらこっちから願い下げだ。
久々にスカタンの刃物屋を見た。
とっとと店を出た。
こっちが塩をまきたくなった。
製作者らしいが堺の刃物置いてねえし。ここで作ったら堺刃物じゃねーし。
あるんだねい。まだ、こういう勘違いのまま店を出してるのが。
堺の名を借りて他人の褌で相撲かえ。
てか、態度はすんげー偉そうだった。
偉そうなのはてめえの勝手だから、こちとらどうでもいいが、嘘出鱈目を
ダシに人払いみたいなとこが東京もんの俺には気に食わねえ。
どうせだったら、「おう、わしや。何を探しとるやと?おう。ドスや。
ドスがほしいんや。今すぐや。人をぶっ刺しても折れんようなやつが
ほしいんや。ないんけ?」(by Kiyo)くらいのこと言ってやるんだった。
失敗した(笑
あっそ、で出てきたのは惜しいことをした。
いじり甲斐ありそうだったのに。
人を舐めて嘘かましてくるなら、まともに相手するのも馬鹿らしい。


ホテルに泊まる。


口直しに東京本社から飛行機で来た上司と合流して食事に。


大変おいしく、また、店長の板さんも感じの良いお店でした。
ここ、おすすめ。

部屋に戻って来た。

寝るとする。
じゃあの。

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ウルトラの世界

2015年11月30日 | 映画・ドラマ

昔からウルトラシリーズのこの手のタッチで気になってはいたが・・・・。

俺、ウルトラマンが口開けてるとこ見たことないんだけど。


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もう一人

2015年11月30日 | 文学・歴史・文化



社内の生産拠点のサービス部門の責任者がいる。
オートキャンパーだ。
越後湯沢に行く途中(金曜。うを新には2日間連続で行った)の駅までの
道で、うを新から
出て友だちと連れだって歩いていた私とばったり会った。
「どこ行ってたんすか?」と訊かれたので「刀屋」と答えたら、日本刀に
非常に興味を持ったらしく、いろいろ質問してきた。質問内容が工業人
らしくて面白く感じた。

そして、電車の中でナイフの話になった。
彼はキャンプでの料理には包丁を持って行ってるらしい。
包丁は料理用としては世界最強だが、やはりアウトドアにはオール
パーパスの汎用型ナイフを使いたいところだ。ナイフは何にでも使える。
「ナイフのほうがよくね?」と言ってみたら、ガバッと食いついてきた。
「もう使い倒したのでもいいですから、ください」とのことだ。
スマホ内にある私のナイフの画像を何点か見せたら、「うおっ!これ
カッコイイ。これほしい」と身を乗り出した。
うっしっし。これで社内で8人目。
世界征服を狙う秘密結社の全人類刃物所有化計画進行中だ(笑

2〜3本、彼にみつくろってプレゼントすることにした。
性格よく知ってるから言えるけど、やつぁハマるね、きっと刃物に。
刃物の良さを伝えるのも、創文化活動の一環かと私は思っている。

とかいう大層なことでもなく、とにかく使ってみて便利で、無くてはならない
物が刃物だ、それを一人でも多くの人に再認識してほしい、というところ
かな。
便利な筈だよ。人類初期からの道具なのだから。


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刃物師 左久作

2015年11月29日 | 刃物


上:秋田横手鉄を折り返し鍛錬した「蕨手小刀」。
下:幕末米国の黒船の鎖鉄を地鉄に使った「黒ふね小刀」。鋼は日立白紙1号。
巷間広く廉価版として普及している切り出しと異なるのがお分かりになるだろうか。
ノミと同じ技法で鋼を巻いているのである。これを専門用語で「耳」と呼ぶ。
高度な技法であるが、実用性を重視してのプロ仕様であることが判る。


これとは別に昨日切り出し小刀1本、目釘削り専用刃物1本の製作をお願いした。
一緒にもんじゃを食べている時、近い将来私たちが製品化したい刃物について
「使う鋼は白2ですか?」と訊いたら「はぁあ?!」と言われてしまった(^^;
左久作が使う白は1号だ。失礼なこと訊いちゃったよ・・・。
白1はもう売っていない。それを使うのは、まとめ方が難しいとされる鋼とは
いえ、それを使うなりの製作者の理由があるからだ。
そして、私たちがリリースする岩魚小刀は英国のアーサーバルファー鋼を使う。
目釘削り専用刃物は白紙1号だ。

昨夜注文したのは、自分の目釘削り専用刃物(命名まだ)と、友人が
いろいろサンプルから選んだ黒ふね小刀と同じ物をお願いした。
ぬぁんと、私の手の大きさと友人の手の大きさはまったく同じだった。
これ結構めずらしい。

左久作が作る刃物は大工道具としてプロの大工に好まれたが、住宅事情
の歴史的変化に伴い、大工道具としての需要は減っている。
プロのために刃物を作っても、そのプロの数が激減しているので、自然と
需要は減る。

そうした中で、楽器製作者や指物などの工芸家には今も左久作の刃物を
好んで使う方もいる。

紹介したい。

(工芸家 前田純一さんのブログ「前田純一 blog」から)
2008.12.05

指物師の道具箱_左久作さんの小刀



(ギター製作家 田中清人さんのブログ「ギター製作家の視点」から)
2013年11月22日金曜日
左久作さんの小刀



左久作(池上喜幸)の刃物は、職人のために職人が作る刃物である
ので、私のような素人ではないプロの手練れの刃物遣いの方々の
生の声のほうが説得力があると思う。
仕事で使う方々の声は、趣味で使う私などの言とは比較にならない
ほどの重みがある。
私などは突き抜けた切れ味に驚いているだけだから(^^;

ところが、私も自分が使う「専門刃物」として今回左久作師匠に刃物を
注文した。それが「自作目釘削り専用刃物」だ。
「目釘削り職人」という専門職はいない。目釘は本来刀を帯刀(佩用)する
武人本人の安全自己管理にかかる存在だからだ。
剣士であるならば、研ぎや外装は本職の職人に任せても、目釘だけは
自分で管理すべきものだ。目釘が折れたからと目釘を作った者のせいに
することもできない。すべては自分の責任だ。それが目釘だ。
だから、かりにも刀をたばさむ者は自分自身で目釘の状態、メンテナンス、
管理ができないとならない。
否、むしろ、目釘を人任せにする(初期出荷を除く)ような者は刀などを
帯びる武術などをすべきではない。
というか、目釘に関してのみは、人任せというような剣士は最低中の最低
だと思う。目釘は実用刀装具の命だ。命を人任せにするような者などありえ
ようか。なんのために伝統武技を学んでいるのか意味が分からない。
たとえ健康体操のためでも、安全配慮に無頓着のまま過ごすのは危険
すぎる。
大会や講習会などでは、審判や審査員から目釘の点検整備については
しつこいくらいに場内アナウンスされるが、目釘が傷んでいたら即交換できる
ように目釘は長さや太さを何種類か揃えておくのが好ましい。
「備えあれば患い無し」という『書経』にみる格言はまさにその通りなのである。

平の彫刻刀でも目釘は作れるが、硬くて粘る煤竹などには刃こぼれしない
職人用の専用刃物がやはり欲しいところだ。
それのパイロット番を江戸刃物師の左久作三代目池上喜幸(のぶゆき)氏に
昨夜依頼した。
完成して柄着けをしたら、「目釘の作り方」のウェブページをアップするつもりだ。

私は本職の目釘作り職人ではない。目釘作りに専門職はいない。目釘は
帯刀者本人が作るものだからだ。いくさ場の野戦で目釘が傷んだからと
竹職人をチャーターしたりできるわけがない。武人が自己責任で自分で
何とかするのだ。
だから、帯刀者は誰もが目釘作りの本職であるともいえる。(上手下手は
別問題)
ただ、本職としての自覚(=武人としての自覚)があるかないか、そのことを
実行しているかまだ実行していないか、だけのことである。

昔は剣道の竹刀の端材等で私は目釘を作っていたが(油分を含浸させた)、
材料が手に入りにくい場合はそれでもよいが、実用経験からいうと、やはり
煤竹がかなり良いと分かるに至った。昔の人が言っていたことは間違っては
いない。

音について、前掲の作家の方は書かれていたが、実は日本刀の場合、
澄んだ音がする作は折損の可能性がある。これは昔から武人には云い
伝えられてきたことで、キーンという音よりもジャランとするような音の
作のほうが堅牢性が高かったりする(すべてには当てはまらないので
画一的には捉えないほうがよいが)。
また、刀身には「共振点」というハーモニックスポイントがあり、そこが
戦闘部位に良くも悪くも大きく影響する。
さらに、「物打(ものうち)」も実は長さから割り出した範囲のことではなく、
真の物打は刀が自重でひっくり返る=立つ場所=点の事であり、個体に
よって位置は異なる。

こうしたことは「刀遣い」でないと知り得ないことだ。
無論、真の物打を知らない者は、その刀の持つ本領を発揮させてやること
など到底おぼつかない。「遣い手」ではないので、そうした者が吐く切れ味
感想などは埒外で論外だ。
衝撃に対する反力にしても、片手で木刀の柄頭を持って打ちこんだ時と
鍔元を持って打ちこんだ時の衝撃度の違いは剣術者ならば誰でも体験
していることだろう。
これが真剣日本刀になると、どのような影響が剣技に及ぶことになるか。
だからどうしてどうやることが操刀上必要になってくるのか。
こうしたことも「刀遣い」でないと理解し得ない。
ちなみに、私が持っている切り込み疵がある古刀はすべて新刀に比べて
カンカンという音がする。新刀は出来が良くともキンキンという音がする。
ビリヤードキューのソリッドシャフトの善し悪しは高音か低音かで判断
するが、日本刀の場合、あまり高くて澄んだ音は、私個人はかなり不安
材料になる。
(すべてには当てはまりません。高い音でも強靭な作もあります)


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いただきもの

2015年11月29日 | 風情・季節・地球



伊達藩領を故郷に持つ国防組織の隊長さんからドカンと米を貰った。
精米して、今夜いただいた。ありがとうございます。

もうね・・・。
うまくてね・・・。
高校時代の米屋の彼女を思い出したよ(^^;

薩摩の人からは黒龍しずくをいただいた。
ありがとうございます。
ありがたく頂戴いたします。




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新しい包丁 〜新潟県発〜

2015年11月29日 | 刃物



越後湯沢駅構内の販売ブースで、31年ぶりに我が家の新しい包丁を買った。
同じメーカーのペティナイフを娘の自炊用に2丁買っていて、切れ味は知って
いる。家内が31年で初めて西勘以外に心を動かした包丁だった。
切れ物で有名な武峰も、スライス力が抜群の正本も「いや、これは違う」と
受け付けなかった妻だが、越乃一刀の西勘に似ている「切り味」が気に入った
ようだ。(でも、刃付けによるんだよ〜ん>妻。そのうち評価は変わるとみた)
日本鋼ではなくモリブデン鋼の打ち抜きなので9000円以内で買える安い包丁
だが、
バランスや使用感は健全だった頃の西勘にとてもよく似ている。

家内が試し切り。よく切れる。

私が試し切り。初期刃付けは「ぬ〜っ」系に似ているが、やや甘切れ系の
鋼材に合った仕上げにまとめられているようだ。



新しく家族となった包丁と、ペティのようにブレードが31年間で痩せた西勘。


これからは、新しい包丁をメインに使用し、西勘は保存モードに
するそうだ(笑)。
ただし、「使うけれども、もったいないから西勘は大切に保管する」との
ことだ。
どこかで聞いた刀の話みたい(笑)。

製造直販の富真は創業25年という。私と妻の付き合いのほうが古い(苦笑
互いに10代の頃に知り合っているから、もう35年になる。


富真のウェブサイトでは売り切れとなっているが、越後湯沢の直販ブース
には160mmから5ミリ単位の物が販売されていた。
サイトで見て在庫がなかったので、直販店であったのを見つけた時には
「あ、あった。ラッキー」と正直思った。即購入を決めた。

私が選択したのは180mmで、これと同じ物を本社常務と部長も私の
すすめでその場で購入していた。奥様へのプレゼントなのだという。
こういうのっていいな、と思ったりする。
今回購入したのは鋼材はモリブデンバナジウム鋼だ。

普段使いの包丁を鋼の包丁からステンレスの包丁に替えるというのはかなりの
決断だと思うが、私個人としては甘切れの感覚も捨てがたいものがある。
バナジウムが添加されたいわゆるモリブデンバナジウム鋼なので、刃持ちは
よいと思う。また、研ぎやすい。
ロックウェルで56なので、HRC60〜62にもなる白紙や青紙にみられる
カミソリ
のような鋭い切れ味はないが、モリブデンバナジウムはメスにも使われている
鋼材で、独特の切れ味(厳密には切り味=刃味)と扱いやすさで人気がある。
ただ、アウトドアで使用するナイフでもHRC56程に仕上げた物もあるが(折損
防止を視野に入れている)、私はナイフではHRC60以上の物のほうが好きだ。
ちなみに日本刀の場合はHRC検査では凡そ刃部は58〜67程度となっている
ようだ。
ただし、日本刀の場合は、硬ければよいというものではない。硬いのみ=折れ
欠けしやすいということになるからだ。「硬くかつ粘る」状態を作出しないと
武器としては何の役にも立たない。切れ味のみは硬度と比例する。よく切れる
刃物=硬い刃物という定式は厳然としてある。
だが、こと日本刀だけは、戦闘刃物であったので、「硬くとも粘る」という状態
を刀鍛冶が作り出す。このあたりは、「硬度を落とす」ことで折損防止を狙って
いる銃剣とは明確に異なる。
日本刀の強度の決め手は心鉄を入れるか入れないかなどは関係がない。全くない。
心鉄を入れても折れ欠けする刀は折れ欠けするからだ。「折れず曲がらず良く
切れる」ために心鉄を入れたとするのは迷信なのである。一度発生した衝撃による
クラック損壊は心鉄の存在を以てしても防げない。刀は折れる。
歴史的に鋼の量を減らしたのは戦乱時代の膨大な軍需に応える「減量」のため
である。
(ただし、心鉄をも皮鉄に近い高炭素でまとめた「真十五枚」などは設計思想が
ただの心鉄構造とは異なる。作刀の思想性は無垢の丸鍛えに近いといえるだろう)

(越乃一刀と同じく新潟県の包丁メーカー藤寅工業のサイトから)


越後湯沢駅構内のショッピングモールはかなり売り場面積が広い。
新幹線までに時間がある時などはぶらぶらしているだけでも面白い。


越後湯沢はここのとろこ数年連続勤務先の慰安旅行で訪れているが、
昔からスキーでは何度も行った思いで深い土地だ。


あ!爆弾おにぎりを食べるのを忘れた!!


新潟は米がうまくて、酒が美味くて、刃物が良いよね。
鍛冶業界では「名水あるところは良い鉄がある」といわれているが、
名水と酒と米(稲)と鉄は実はかつては密接な関係にあった。

新潟の人も物も土地も、嫌な思い出は一つもない。
私は新潟が好きである。
一つの心残りとして、新潟のヤマメを釣らずにこのまま死ねるか、
という想いが私にはある(笑)。


料理を始めた妻が台所で急に笑い出したので何かと思った。
「やっぱ切れ味が違うなぁ、西勘の切れ味のほうが好きだなぁ。
うっひっひ。ひゃはは〜」と何だかわけわらない状態になっている。
これが噂のカッティング・ハイというものか?!(ねーよ、そんなの)

でも、私は知っている。
おくたまのその直感的な感想は、鋼材と刃付けの違いからくるものです。
ステンレス鋼も鋼といえば鋼だけど、本鋼に勝るものなし。
(と日記には書いておこう)

「スパッでなくニュ〜ッと切れる感じでしょ?」と妻に訊いてみると、「そうなのよ、
うっひっひ」と答える。まだハイが続いているようだ(笑)。
意味不明の妙な発声の笑いを連続させている。
この状態はですね、新しい刃物を使った時に「刃物の使い手」によく出る
症状です(^^;
おいらの場合は「む」とか「うむ」とか「お!」とか「どっしぇ〜」とかだけど、
「でへでへ、でへへへ」と茨右近になることも多い。
昨夜仕上がったばかりの左久作製の岩魚小刀の2作をもんじゃ焼き屋
「おかめ」で
試し切りしたときにはぶっ飛んだ。
割り箸、ダブルで簡単に切断できちゃいます・・・。
まだプロトタイプなので形状については今後も煮詰めが必要だが、ほぼ
ガイドラインは鍛冶師の中でも固まりつつあるようだ。
これは製品化に向けての打ち合わせ案件の作だが、それとは別に私と
友人は一丁ずつ「黒ふね小刀」を注文した。左久作師は快く請け負ってくれた。
左久作師は友人に仕事場を見学させてくれたが、その時、通りかかった
若い人たちの人だかりができた。
でも発する言葉は「ここは何をする所ですか?」「発掘?」・・・・。
たぶん、鍛冶屋さんという言葉さえも知らないのだと思う。以前おじゃま
した時も「トンテンカン」とやっているのを見ても「何やってんですか?」と
いう若者たちが多かった。まあ、もしかするとハサミとカッター以外には
刃物を持ったことがないのだろうと思う。

今回、越後湯沢で料理用包丁を買った時も、社内には「刃物なんて買うの?
あぶない人?」とか言う声が何人からも上がった。「またかよ。毎年だな」とは
思ったが、そういう社員の声は無言で俺は無視した。なにでおたくんちは
料理作ってんだよ?全部チンか?と心で思いながら口には出さず。
とか思うほどに、実は現代日本人の日本文化の一翼である刃物に関する
文化度は低い。料理用の包丁を包丁屋さんで購入することが「危ない奴」と
発想するその発想の貧困。日本人も心が貧しい時代になったものだ。

しかし、今回包丁買った時には先日一緒に私と仕事した若い部長が横に来て、
「ひひひ。Tさん(私のこと)は刃物の話になると眼を輝かせていきなり子供
みたいになっちゃうもんね」と言っていた。奴は分かっている。てか、お土産で
持たせた肥後守を大事に使っているとのことだ。肥後守の存在を知らなかった
が、知って喜んで欲しがった人だ(その時には3人にお土産で肥後守を持たせた)。
ぐへへ。社内では7人がすでに私の影響で包丁と小刀と和式刃物を入手した( ̄+ー ̄)
社内での刃物文化普及活動進行中。
今回の越後湯沢でも、包丁屋のおねーさんに「売れてよかったね♪」と言ったら
「ありがとうございま〜す」なんてニッコニコ笑顔で言ってた。この店ですでに私
関係だけで5丁販売済。
ささやかながら、日本の刃物文化保存普及に多少は貢献しているかも。

俺は自分用の包丁はカミソリ武峰が欲しいなぁ。
でも、昨夜一緒に飯食った友人から有力情報を教えてもらった。
武峰にもいくつか販売バージョンがあるらしく、よくよく吟味しての見極めが
大切とのこと。よく研究しよっと。
刃物を知る人間とのディスカッションは楽しいよ。
「そうか。そういう視点でのアプローチもあるか」というのが昨夜も多かった。
友人には、なるほどねぇ、と結構唸らされた。
彼は娘さんの護り刀として二代目小林康宏の短刀を既に注文している。
打ち上がりは来年新春の予定。彼自身の大刀は今月もう打ちあがった。
昨日あたり銘を切っているのではなかろうか。昼間「古い小刀の錆を落としたら
〇〇という銘が出て来たが、作者を調べてほしい」と私にメールが来て、ちょうど
うを新店舗内から電話したら、彼の作の銘に触れ「くずし文字でいいの?」と
康宏刀工は言っていたから。

刀鍛冶、刃物鍛冶、その作を好む剣士と愛好者。切れる包丁と料理を作る
刃物使いの男と女たち。
澄んだいい空気の中で私は生きて行きたい。
直紀康宏さんの周囲には淀んだ空気は似合わない。


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アゲイン

2015年11月29日 | 内的独白


再びやるぜ。




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面接

2015年11月29日 | 火と土と水、そして鋼



昨日午後、所用を済ませた後に、康宏作の作刀希望者と魚屋にて面接。
うを新と私が揃って受付面談というのは初めてのことだ。
作刀希望の趣旨をよく聴き、小林康宏作の特異性と特性にもご納得頂いた
ので、私はその場でOK、うを新OK。あとは刀工康宏の承諾だ。
この三者の一人でも同意に達しない場合は不受任となる。
一般刀工作ではなく、康宏作でなければ、というところが背骨としてある
ことが理解できたので私はOKと判断した。
うを新はうを新の判断でOKした。
私とうを新は別人なので、それぞれ独自の判断をする。
私がOKでもうを新がNOの場合もあれば、その逆もある。
三者合意で初めて受任が確定し、発注と受注の契約が成立する。
金出せば客だ、みたいな人には絶対に作らない。
また、人的質性に問題なく康宏作ファンであっても、依頼者と製作サイド
のコンセプトに距離があれば、完品納品が不能であるので、これも成約
には至らない。
基軸としては、康宏作製作は、発注者と製作者と販売者が共に構想から製作
まで関与するというシステムにしている。
依頼しっ放しや、法量まで任せっきりの発注は受け付けない。
共に考え、共に検討し、仕様も互いに意見交換して擦り合わせをする。
共にセッティングを煮詰めて行く。
切れ味は保証する。
保証するまでもなく、二代目康宏が切れないなどと言う者はいないが、仮に
いるとしたら、それは本物を使った経験がないか、ネガキャンを張りたい
悪意ある勢力の放言でしかない。つまり、嘘を以って為すデッチ上げ。
そうしたい、なんらかの理由があるのだろう。
事実は、人並み以上、はるかに切れる。
切れ味の決め手は高硬度とブリネルだ。
実際に、剣を使う被験者ならば誰でも即断できるが、現実にかなり細かく
実相感知ができるテスターでも「え?」というくらいに切れる。
康宏作に対して嘘を振りまきたいのは、嘘をついてまでもネガキャンを
張って自己PRをしたい何かがあるからだろう。
それが何かは知らないし知る必要もない。我々の世界とは関係がないからだ。
飲食店の味は各人の好みで評価が分かれるが、刃物の切れ味には個人的
恣意などは存在しない。切れるか切れないか、欠けるか欠けないか、折れるか
折れないか、という物理的な結果だけが存在する。
刀が持つ実力というものは、人間の個人的な作為などには影響されない。
良い物は良く、良くないものは良くないのである。
二代目康宏作は突き抜けて切れる。
これは私が個人的にどう思う思わないと関係なく、動かしようがない。
事実は事実であり、真実だからだ。
(ただし、切れ味でなく、切り味は刃付けで変化する。これも、物事を識別
できない者には解らぬ埒外のこととなる)

夕方、友人と連れ立って月島の左久作師のところへ。
目釘削り専用刃物の注文だ。
私を含めて5名の仲間が注文した。
彫刻刀より厚くノミより薄い。
市販の私が使っている物はよく切れるのだが、チリチリと刃こぼれする。
糸刃を引いてどうにかごまかしながら使っているが、やはり、粘りある
鋼にまとめる左久作製がなんとしても欲しい。
今回のはパイロット番だが、製品化して行く予定。
両刃の肥後守等では非常に削り難い。
縦割りのザク切りで、革裁ち包丁のような使い方をするからだ。
これには、片刃の強靭な刃物でないと作業効率が非常に悪い。
左久作製が完成したら、「目釘の作り方」という専門ページを作ってアップ
する予定だ。






左久作師とは深い鍛治話をした。
深い、深すぎる(笑
だが、同行した友人もかなり詳しい人なので、議論に参加した。
私も友人も、2000年前の先祖は太陽信仰を持つ鍛治師である(笑)。



オッタマゲーションてことは世の中いろいろあるよ。
私の目が黒いうちは、まだいろいろと見ることだろう。


って、おいらの瞳は黒くない。


一週間ぶりに、はぁ家にけえんべ。(埼玉弁)
明日は四国だ。

(新幹線内からスマホで投稿)


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真っ平ら

2015年11月28日 | 風情・季節・地球

高崎まで帰ってきた。
関東平野って、真っ平らなんだよなあ。

越後湯沢駅構内の店舗ブースで新潟の包丁を買った。
料理についてのトークというか私の言を信じて、あと二人、うちの社員
(役員二人)もその場で包丁を買った。
私に「どれがよいか選んでほしい」とアドバイスを求めて、私がおすすめ
を選んだ。
日本産洋式包丁の完成形である牛刀を迷わず選択した。
長さは5ミリ単位で揃っていたが、私が推奨する長さにお二人とも決定した。
個体差があるので、刃線のよじれを私が確認して決めた。
奥様へのプレゼントにするそうだ(^.^)
包丁屋さんも私のプレゼンで売り上げが上がった。
買った人も売ったお店もいかった、いかった(^.^)

越後湯沢駅には旅館の女将を紹介した看板がある。
面白い試みと思える。



良いホテルでした。


と書いてる間に、本庄まで帰ってきた。
ザ・サイタマ。


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人間の感覚

2015年11月27日 | 日本刀
本日午後からは社員旅行だ。
毎年恒例の越後湯沢で、100名程の少人数で旅行して、サクッと温泉に
入って、美味いもん食って一泊して帰ってくる。

新幹線までの時間が余ったので、魚屋うを新に寄った。
研ぎと拵が上がった刀を取りに来た友人と会う。
うを新で買った刀を見せてもらった。
良い。幕末刀。
鍛えも良い。地鉄が黒いのが北国風だが、如輪杢も鎬付近に出ている。
私は武州下原と観た。
うを新も「よいところでは」と。「ただ越中宇多系もあるかも」と。

重ねは元で1センチ近くもある。
振らせてもらった。
「あ、これ1200グラム」と私は言ったが、量ってみたら、ピタリだった。
人の体感尺度は結構正確だ。
レーシングライダーはクリップオンハンドルの角度が1ミリずれていたら
誰でもすぐに感知する。
また、サスの動きやトラクションも簡単に感知する。感知できない奴に速く
走れる奴はいない。断言できる。飛ぶからだ。

鞘を払って1200グラム。
私の康宏刀と一緒だ。分からない訳がない(笑

それにしても、良い刀だった。


これはあちきの。
これも如輪杢が出ている。
作者、産地不明(笑
加州に観えるが、石堂にも観える。
ところが、豊後高田にも観えるので、困ってしまうが、要するにあたしは
刀が見えない。はうっ( ̄▽ ̄)
ただし、この刀、鉄がかなり良い。

私は刀を産地や位階で選ばないから、美術刀剣的な見方はよく分からない。
個体の出来、しかも、私独特の私のモノサシで刀は選んでいる。
勿論、予算もあるが、金額の多寡は関係ない。高い刀が良いとする視点は
殆どないからだ。
ただ、かつて持って観た畠田守家は良かったあ。花押のある、よく刀剣書
に載っていた個体ね。あれ、売値が6千6百万だった。
ああいう作は、出来が頗る良いから高額になった典型的なクチだろう。
ただ、日本刀は百万円以内で充分に楽しめる。
車よりかなり安い。

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鉄目釘

2015年11月27日 | 火と土と水、そして鋼



鉄目釘の材料を入手。
錆止めのサフェーサーが吹いてあるが、SK材の丸棒だ。
ここから日本刀探究舎鍛人(かぬち)によって考え抜かれた細かい
加工が始まる。

目指すは鍛人92年製のこれ。








見る人が見れば、この目釘にはどんな仕事が施されているか即座に解る。
市販のただのテーパーピンや、鉄棒ではない。いろいろなことがなされて
いる。

鍛人製でも年代によってかなり違う鉄目釘のスペックがある。
この画像の私の康宏刀用の鉄目釘は、一番良い仕事が成されていると
私自身は感じる。鉄目釘の完成形といえるように思える。
この頃以降は、鍛人においても、ただのテーパーピンやここまで手のこんだ
加工ではない鉄目釘も多かった事実は否めない。この目釘は非常に手間が
かかっているし、何よりも、細かいところが深く考えられている。
しかし、今回はこれを一つの指標にして再現する。
こういう物を考案し作成するのは、職方の技術というよりも、現代工業力の
勝負のようにも思える。
当然、大型工業用旋盤ではなく、加工用小型旋盤も使用されている。
また、緩み止めの鏨目も、それなりに切れ味鋭くライフリング状に入れてある。
磨きとガンブルーも理由があって施行されている。ブルーイングはナカゴと
接触する部分にはあえてほどこしていない。(これは要検討)

たかが鉄目釘だが、この画像の鉄目釘は結構なことをやっていると
私自身は思う。

目釘の適性材料には諸説あるが、この鉄目釘ならばまず緩まない。
鉄目釘は刀身がヤワだと刀が折れたりするので、これは康宏用だ。
使用実績からいうと、ガッチガチに刀を咥え込んで一切緩まなかった。
私の中では、山桜柄とこの鉄目釘が最強だった。
ただし、康宏に限ると感じた。
他の刀には怖くて使えないし、衝撃分散の問題で、一般刀にはおすすめでき
ない。

今回は依頼者のたっての願いなので請け負って作るが、現在は康宏新作
でも鉄目釘は標準化していない。
康宏刀工自身が竹目釘推奨派だからだ。私も販売担当の新藤もである。
以前は工房で刀工の意思とは別な部分での刀道連盟理事(鍛人職員)の
見解があり、鉄目釘を打ち込んでいた。
今回これを作るのが最初で最後にしたいと私は考えている。
本来、目釘は使用者自身が作る物と私自身は捉えている。これは剣士の
立場から。
ただ、今回は仲介紹介者としての立場があるので、懇意の方から懇請
されたので鉄目釘を製作する。
鉄目釘は康宏刀以外には推奨できない。

目釘の折損については旧来から武人たちも頭を悩ませてきたことだが、
鉄目釘を常用したという記録はほとんど見られない。
江戸期の刃味試しにおいて切り柄を使って様(ためし)依頼の刀身の
切れ味を人体で試した時には鉄目釘を使用したが、こうした例は特異な
部類に属すると思う。
いくら、ガチガチに刀身を固定できる鉄目釘でも、戦闘用と考えた場合、
やがてナカゴの目釘孔が広がる可能性がある。
古くから竹が使用されたのには、それなりの蓄積された理由があっての
ことだと私は考えている。


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杵(きね)と鍛冶鎚

2015年11月26日 | 文学・歴史・文化



ふと思ったが、餅つきの杵(きね)は鍛冶鎚と同じ形をしている。
これはもしかして・・・。

昨夜はJR駅前で五目そばを食べた。スープうまし。


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真っ平ら

2015年11月26日 | 風情・季節・地球

ここがよ、つつーっと真っ平らになんだよ、ここんとこがよ。(by 右近)


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けさの夜明け

2015年11月25日 | 風情・季節・地球

関東平野って、真っ平らなんだよなあ。

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京のおばんざい

2015年11月24日 | 風情・季節・地球


「京のおばんざい」という新幹線社内販売の弁当を買いました。
今からいただきます。
うまそ。






いただきました。
大変おいしゅうございました。
京の人がいつも食べているおふくろの味、とのことですが、京の人たちは
いっつもこんなうまいもんばかり食べてんの〜?うっそー。
江戸なんて米だけだよ。沢庵がふたきれと味噌汁なんぞが付けばご馳走だ(≧∇≦)
米っきゃ食わないから、みぃ〜んなカッケになっちまった。

この「京のおばんざい」弁当は、かなり、というか突き抜けて美味いだよ。
味もね、いい味出してるよぉ。
映画『龍馬を斬った男』で、佐々木只三郎を演じた萩原健一と対談する兄
役の佐藤慶がフクスマ弁で「京は食いもんがうめがらな」という台詞が
あって、かなり印象的だったが、やはり日本の料理の頂点は京のように思え
る。
江戸も握りだ蕎麦だ、料理屋もやれ八百膳だなんだとあるにはあったが、
今でも日本料理は京都にて修行てのが本式なのも頷ける。
京の料亭や割烹も結構行ったけど、美味いす、まじで。

ただね〜。
京都産の野菜はすべて「京野菜」とするあのスタンスは馴染めない(笑
それと、味も美味いのは美味いが、性根が見える味の店もあるので、そこは
それも射程に入れて折り込み済で京には赴いてください。
あとねー、京の女は好いても惚れんよ。いや、これほんまでっせ、だんさん。

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