渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う

散弾銃の口径

2017年06月28日 | ミリタリー


映画『アルパーサの決闘』から。

西部劇によく出てくるコーチガンの散弾銃は8番ゲージだ。
これの実包=装弾は現代では一般使用ゲージとしては世界中どこにも
存在しない。レア特殊用のみだ。

日本国内においては、10番ゲージでさえ、熊専用装弾として扱われる
ため、使用等が厳しく制限されている。
そのため一般的な銃砲所持許可における口径は、日本の場合は12番
ゲージからで
ある。
私の祖父は戦前にポインターとセッターを2頭飼っていた当時では珍しい
街中に住む鉄砲撃ちだったが、当然にして祖父の水平二連散弾銃の
装弾は、たぶん2-1/2インチの20
番ゲージあたりだったことだろう。

西部劇によく出てくる散弾銃は10番ないし8番ゲージであり、自動車より
大きなバッファロー射ち用のような大口径大威力のショットガンなのだ。
それを対人用に使うということは、現代風に言うならば、ロケットランチャー
を対人用に使用するのに等しい。


8番ゲージの散弾銃。時代物本歌(笑)。


10番ゲージの散弾銃。バレルの長さから対人用であることが判る。


8番ゲージの散弾銃。


これは6番という化け物ゲージ(上)と16番ゲージ(下)との比較。


6番、8番などというのは象射ちのためにあるようなゲージであることが
おわかりになるだろう。
それを対人用に使っていたアメリカ合衆国の西部開拓時代。使っていた
のは駅馬車の護衛官や保安官だけではない。米軍兵士で
ある騎兵隊も
好んで大口径散弾銃を装備していた。理由は一発で即死
確実だからだ。
西部劇でよく出てくる散弾銃に対して、米国市民が特別な怖れを抱くシーン
がよく描かれるが、それは大口径散弾銃の恐ろしさをよく知っている銃器に
慣れ親しんだ国民性
からだろう。
日本の場合、明治以降も散弾銃を対人用に使用する発想は生まれなかった
ようだ。それが「棟打ちぢゃ」という精神によるものかどうかはよく分からない。
ただし、米国では現在も普通に警察官が対人用にショットガンを装備している。
また、暴徒鎮圧用にライアットショットとしてゴム弾を発射するのにも散弾銃
を使用したりするようだ。

以上、散弾銃の8番ゲージを対人用に使うことのクレイジーさのオハナシ
でした。

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