渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う

こだわりの長さ375

2017年07月13日 | 刃物



4インチでもなく3インチでもない。
なぜ私がこの3.75インチにこだわるかというのには意味がある。




それはなぜか。
確かに4インチでは長過ぎるし、3インチでは短すぎる。
では、3.5インチでもいいではないか・・・と思うところ、
この日本製ガーバーは3.75を持ってきた。
357ならばマグナム弾だが、なにゆえ3.75なのか。
そして、私が3.75にこだわって好む理由は。

実のところ、ガーバーがなにゆえ3.75なのかは定かではない。
ただ、私が3.75という数字にこだわるのには意味がある。
3.75と聞いて、何か思い出しませんか?
100貫デブの貴方、そうです。3.75とは匁(もんめ)の単位で
あり、日本固有の質量の尺度だったのです。
1もんめは3.75グラム(約ではなくピッタリ)。
尺貫法が1960年代に法律で廃止されて以降、尺や匁は一般的
商業取引では禁じられています。
ところが、もんめだけは真珠の取引に限って使用が認められて
いる。これは法的にも。
しかも、もんめは "monme" という国際取引基準単位にもなって
いるという驚愕の事実。
これは日本人が初めて真珠の養殖に成功したから日本が真珠の
最先端の先進国であるから、ということの表れかと思います。
(どうでもいいが、おいらの誕生石は真珠。天然鉱石じゃないけど
まあ、貝が作った石ということで。私への
プレゼントは大粒黒真珠
でお願いします。歯ブラシは要りません←
コアな収監ネタすまん)

匁という漢字は先ごろ常用漢字から削除されたが、「もんめ」という
ひらがな表記での真珠取引は法的にも認可されているし、日本固有
だけでなく国際言語にさえなっているという3.75グラムがそれ。

それと、我々がよく知るこれがちょうど3.75グラムで作られている。
(5円玉の裏側)


なぜか。
元々「匁(もんめ)」とは「銭(せん)」のことだった。
1文銭の銭だ。
1文が1000枚紐で繋げて集まって1貫(かん)=3700グラムだ。
100貫デブとは375キログラムの人間のことで、最高期の小錦
でも287キロであるので、100貫デブというのは人類にはほぼ
いない。「嘘八百」と同じく「沢山」という意味で百という表現が
使われたのだろう。スーパーというような意味で。

昔の銭は枚数もともかく、重量計算で匁=銭と貫を使っていたと
いう概念があるので、六文銭を家紋とした真田家(元々は主家筋
の海野=うんの家の家紋であった)の墓前に5円玉を6枚供え
るのは外れではない。なぜ50円玉でなく5円かとは思い、安いから
などと考えるのは早計だ。5円は3.75グラムであり、1文の1銭と
同意味、つまり5円玉☓6枚≒6文銭という概念が成立するからだ。

私がナイフの長さ3.75インチにこだわるのは、長さからくる物理的
使い易さという問題もあるが、ようするに日本固有の3.75という数値
へのこだわりからだ。3.75は1匁のグラム単位と同数値であり、
日本固有の質量表示が世界標準となっている真珠(私の誕生石
でもある)の取引単位にもなっているから、私は3.75にこだわって
いるのである。

なにをくだらない、とか思うことなかれ。
私が差し料の大刀の長さを71センチ=二尺三寸四分と決めている
のは、2→3→4⇒5(GO!)と語呂がよいからだ。単なるゲン担ぎ。
昔から武士は異様なほどに験担ぎをしたが、それと同じことである
他人にはくだらないことのように思えても、本人にとっては意味のある
こだわりなのだ。
カウボーイが必ずハットの被る側を上にして置いたり、左足のほうから
ブーツをはく、等のことと同じ。本人にとっては意味のあることなのだ。


このガーバーC375とドイツのこのチビナイフは兄弟のようでどちらも
かわいい。ただ、ミラーフィニッシュなので、使っているとブレードが
疵だらけになtってしまう。ミラーに仕上げてあるのは防錆的観点から
だろう。


兄弟刀のようなこの2丁は、二合刀子のように抱き合わせの
ダブルシースを作ってあげても似合うかもしれない。

バトニングや大技にはまったくハンドル形状が向いていない細身
のナイフながら軽作業には使い易いというハットリ3718(下)だが、
ブレードは10センチ=
3.93インチであり、3718という数値は
3.718インチとは関係ないことが
分かる。上のブローニング・
チーターは3.35インチ=8.5センチの
ブレードであり、こちらの
ほうが使い回しは勝手が良い。

どちらも服部刃物製であるが、鋼材としては武生V金10号を使用
したハットリ3718のほうがずっと切れ味が良い。チーターは440C
であり、ロックウェルは56~58程度ではなかろうか。


私の場合、3.75インチに日本固有の単位「もんめ」からその数値に
こだわる由来があるとはいえ、ずっと昔から、実利的長さとしても
3.75インチ長のナイフが好みで
あったことも確かな事実だ。

実はどちらもまったく3.75インチ=9.525センチであるという事実。


どれほど使ったか分からないほど使い倒した上で、やはり3.75が

最良であるとの判断なので、3.75は私が使う使い勝手としては
ベターではなくベストなのである。
この下のG.サカイのキャンプスタッグの片刃はとてもよく切れ、片刃
ゆえバトンなどの乱暴な大技には向かないが、肉を削ぐにはもって
こいなのだ。
また、片刃なので出刃包丁のように魚をさばくのにも非常に優れた
能力を発揮したのがG.サカイのキャンプ・スタッグというシリーズ
だった。肉も牛の丸焼き、豚の丸焼きもこれでスライスカットしたし、
マスに至っては、管理釣り場のポンドのレインボーから本渓流の
ヤマメ、アマゴ、ゴギに至るまでこのキャンプスタッグでどれほど
解体したかわからない。
インド政府がスタッグの輸出禁止を打ち出し、近年極端に外国産の
鹿角の輸入が激減したために、サカイは通常ラインナップから消去
して廃番としたのかもしれない。
現在は片刃はサビナイフのラインで展開しようとしているようだ。

ただ、鹿は日本国内では保護しすぎたために日本の鹿(蝦夷鹿、
日本鹿、日本カモシカ等)が増えすぎていることもあり、害獣駆除
対象ともなっていることも多い。広島県でも害獣駆除で鹿が銃で
駆除されている。
日本鹿の角をもっとナイフのハンドル材等で有効利用したらどうだ
ろうと私は思う。
とはいっても、鹿を害獣駆除して角を取らなくとも、鹿の角は毎年
生え代わるものなんですけどね(^^;
どんなに立派な角でも、冬前には自然に落ちる。

鹿角であるスタッグを使用したナイフは、一気に価格が高くなる
傾向があるが、それほど鹿角は高価な物ではない。
付加価値をつけた業者の企みの一つであろう。なんたって、
業者の企みと書いて企業だから。
そういう意味でも、スタッグを標準ハンドル仕様にしたナイフの
完成品を非常に求めやすい低価格で販売していたG.サカイは、
良心的な企業であるということが確実にいえると思う。

(キットならばこのナイフも数千円で購入できる → こちら


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