渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う

迷彩服の効果

2016年10月12日 | ミリタリー



うまく迷彩しているね~。一見どこにだれがいるか
よく判らないような迷彩で隠れて狙っている。


迷彩服とは、何も柄物迷彩のことだけではない。
単色であろうと、風景に溶け込んでシルエットを
判別しづらくしたものは迷彩色だといえる。
第一次世界大戦で塹壕戦となった時には、各国の
軍服は軒並みサンドカラーになった。日本軍もそう
だ。
また、戦闘機などの翼の下部が空色に塗られるのは、
あれは下から見て空と溶け合う迷彩であるといえる。
また、ゼロ戦などでも、大陸方面向けは飴色に、南方
海洋方面は機体が濃緑色に塗装されて迷彩効果を発揮
した。
逆に、米軍の爆撃機などは、これ見よがしに目立つ
ように無塗装で銀色に光らせた。あれは視覚的な示威
の目的もあったことだろう。

スイスなどは紅葉があるため、迷彩服に赤色が配色
されているという珍しい迷彩服だ。


そして、ベレーだが、軍隊でのベレーは英軍が発祥だが、
赤いベレーは目立ちやすいのではなかろうかと思われ
がちだが、紅葉の中や、朝夕のうす暗い時間帯では
非常に風景に溶け込んで視認しにくい。
また、レンガ作りが多かったヨーロッパの風景には
よく溶け込んで視認性を低下させる役目も発揮した。

ただし、ベレー自体は、部隊の識別のために色分けして
いるようなところが多分にある。
従って、ベレーの色分けは、迷彩効果とは別な要因が
強かった。
これは、「目立つ軍服から目立たない軍服への移行」が
進んだ20世紀の遺物のような位置でベレーが現存してい
るともいえる。
目立たない迷彩服に目立つ色のベレーを着用したまま
先頭まで行なう英軍などは、軍事的には多少ちぐはぐな
事を行なっているといえる。
英軍は現代にあっても、戦闘局面でもヘルメットではなく
ベレーを着用したりする場面もあり、他国の軍隊とは異なる
用兵思想を持っているようだ。


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