渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う

工作加工 〜プラガン〜

2017年06月15日 | トイ


西部劇でも50年以上前の昔の古典的名作から最近の作まで、「裏街道
を歩く凄腕のガンマン」のアイテムとしてのさりげない銃の演出に、
「フロントサイトを完全に削り落とす」ということがある。
これはサイトに頼らない射撃、つまり抜き撃ちをすることがその
ガンマンのスタンダードスタイルであることを表現する演出だ。
映画作品としては『ヤングガン』でビリー・ザ・キッドがフロント
サイトを早撃ちのためにヤスリで削り落とし作業をしているシーンが
あった。
古くは『シェーン』でのアラン・ラッドがフロントサイト無しのSAA
を使い、脛に傷持つ影のある主人公を演じた。
『荒野の七人』では、スティーブ・マックィーンとジェームズ・コバーン
がフロントサイト無しのSAAをごく普通に腰にしていた。
『ワイルドレンジ 最後の銃撃』でも、暗い過去を持つ主人公のケビン・
コスナーの銃はフロントサイトを完全に削り落としたsAAだった。

こうした銃で中るのかというと、中る距離での射撃なので中るのだ。
これはタナカのガスガンでも判る。サイトで狙わずに抜き撃ちで
数メートルならば、確実に紙コップに命中させられるし、実弾でも
銃撃距離10ヤード以内ならば、サイトなどは必要ないだろう。

当然、このようなスタイルで実弾射撃も行なう。




その気になればコインを射ち抜くことも可能だろう。
従って、なんでもスティールチャレンジ、のような自分の極めて
狭い視野でしか物事を判断できない素人が「プロ」としてどんな
銃でも全く同じ保持姿勢や射撃法しかできないのは、視野狭窄過ぎて
オハナシにならないのである。
教習所の走り方でサーキットも峠も走れないし勝負にならない。
そういう場面ごとの適応性に肉迫しないということは、とどのつまりは、
自己中心的なせまい視野でしか物事を見ず、語れず、理解もおぼ
つかない、ということであるので、まるでプロとしてはアウトなの
である。
トイガンであろうと、実弾射撃であろうと、ガンレポーターの
優れた先達は多くいたが、ここ15年以内の新参レポーターの文章群
や動画サイトでのアルバイト投稿レポなどは、トホホに過ぎる。
私の一推しの斯界の文筆者はジャック天野氏だ。
だが、これは変名。アマノジャクのもじりである。
1970年代からのガンフリークならば、このジャック天野なる人物が
誰だかは知っている。


さて、金属製モデルガンではメッキの関係からフロントサイトの
削り落としができないが、人工樹脂製ならば刃物とヤスリとサンド
ペーパーで完全除去ができる。

金属製とブラ製では、造形やサイズも異なる場合もある。



ヘビーウェイト樹脂製のサイトを削り落とした例




アクション重視のため、シリンダーはヘビーウェイト樹脂ではない
作動回転用のハートフォードさんリリースの樹脂製輪胴に換装してある。
勿論、過回転防止の金属板が停止溝部に搭載された専用シリンダー
である。これでなくば、早撃ちの激しいアクションには樹脂製モデルガン
は耐えられない。
そして、金属製であろうと、亜鉛合金製のシリンダーは、樹脂製と同じ
ようにノッチが削れてオーバーランするようになってしまう。やはり、
鋼鉄製の実銃とは耐久性が比較にならない程に亜鉛合金ダイカストの
材質は脆弱であるのだ。

フロントサイトについては、ABS樹脂製の場合、ドロウを繰り返すと、
リグのホルスター内部との摩擦で、フロントサイト自体がどんどんと
擦り減ってくる。
私のCMCブラSAAなどはかなりフロントサイトが削れて低くなっている。
これはドロウによる自然摩耗だ。

そうではなく、最初から「ガンマンの銃」のようにフロントサイトを
除去するのは、樹脂製ならば刃物でチーズを着るように薄くスライス
して行って削り取るのだ。
時間はかかるが、これが一番確実である。
最後はヤスリとサンドペーパー
で仕上げるだけだ。

私はこの刃物で削ぎ落とした。



こんな感じで。鉛筆を削るのと刃物の使い方は同じ要領である。
モデラーでなくとも、レプリカガン、トイガンいじりの人たちに
とってはごく簡単なことだ。


最後の均しだけは丁寧に。
それで、もう、パーフェクバディ♪
(山本高広によるケインコスギものまねの発音で)
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