渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う

食材による試し切り

2017年07月17日 | 刃物



ジャガイモを切ってみて刃付け等による刃味の違い、造り込み
による違いを把握する。

検体ナイフは3本。最近よく使うナイフである。
 左:オールドガーバー(about 1980)C375
 中:G.SAKAI キャンプスタッグ
 右:カール・シュリーペル トラベラー

アメリカ/日本/ドイツのブランドだが、すべて日本で作られた
ナイフだ。ジャパン・アズ・ナンバーワン。世界の刃物の中では
日本製が突出して良質だ。これは疑いようがない。現在中国に
世界中のナイフの生産が流れているのは品質よりも人件費と
いう製造コストが話にならないくらいに激安だからである。
そして、システム化で部品製造をして組み立てるということで
中国特有の低品質をクリアしようとしている世界のナイフメーカー
の対処療法的手法が現在進行している。
なので最近の洋式ナイフ(中国産)は似たようなナイフが多い。
フォールディングナイフの殆どはネジどめであり、ブレードも
打ち抜きから軽く刃先を削っただけのものとなっている。

さて、この3本の日本製洋式ナイフは、それぞれ刃付けを変えて
ある。それを試す。

皮むきは片刃のG.サカイに分がある。包丁のように削ぐ切り方
には適している。


次は縦割りにした後、細かく切断する。
これは圧倒的にカール・シュリーペルのトラベラーが使い易い。
思うに明らかに刃厚の「クサビ効果」でスッパスパと切れる。
他のナイフはブレードにくっついて切り難い。特にG.サカイは
ブレードグラインドがホローグラインドで中央がえぐれている
ために切断物がまとわりついて非常に使いにくい。
一番小さいトラベラーが一番切り易かった。これは圧倒的に。

何を作っているかというとワンコのご飯用食材を切っている。

結局、料理に使うに一番切りやすいのが一番小さいトラベラー、
皮むきはG.サカイのキャンプスタッグという結果になった。
ガーバーは何に使うのかと思うが、思うに肉を切るのに一番
適していそうな気がする。あるいは鳥類もしくは四足のゲーム
の解体。
それにしても、小型のカール・シュリーペルの優秀さには驚く。


構造の違い。上:フルタング。中・下:コンシールドタング。


ブレードの厚みの違い。
左:G.サカイ=2.3ミリ、中:ガーバー=2.7ミリ、右:シュリーペル=3.5ミリ


この小型ナイフの優秀さといったら、一体なんなのだろう。
きわめて無名のブランドなのだが・・・。
アイボリーマイカルタのハンドルも清潔感を醸し出している。






でも、これはずっと昔から出切っている結論なのだけど、
屋外か屋内かを問わず、料理には包丁が一番適している。
これは包丁が料理に特化して進化した刃物だから当然だ。
アウトドアでも包丁が料理には一番適している。
包丁を持って行ける環境であるならば、何もナイフでなど
料理をする必要はない。包丁というキッチンナイフが一番
優れているし安全だし素早く料理できるからだ。
アウトドアだからといって、ナイフで食材を切って、ナイフで
料理をあえてするのは、なんだかナンチャッテの粋がりの
ように思える。包丁が使えるのならば包丁を持って行って
使用するのが効率的でもあり、すべての全方位的に優れて
いる。

ただ、汎用ナイフでの食材の処理というものは、包丁でなく
とも調理の下準備ができるよ、そのスキルもあるよ、という
ある種の備えのようなものであり、アウトドアマンのナイフ
遣いの常識の範疇のようなものだ。
どうせアウトドアに出て野外活動をするのであれば、ナイフは
使えないよりは安全かつ確実な技法を身に着けておいたほう
が良いことは確かだろう。

アウトドアでの料理にはこれをおすすめしたい。私は野外行き
のアリスパック(小)の中にいつも入れている。
(スノーピーク/まな板セット)






使う際にはまな板は濡らしてから使う。


調理用ペティナイフは常にキンキンに研ぎ上げておく。
収納にはこのようにティッシュをブレードに巻いてカタつかないよう
にして納める。マグネットが装備されていて、ブレードは固定される
のであるが、このように刃を守る意味でもティッシュを私は巻く。
刃物には細心の注意を払って、大切にする。使う刃物だからこそ
大切にする。


私のアリスパック。山行き外出時は水4リットル(4kg強)も含め、
装備品合計重量12kgが入っている。
それ以上になるとメタルフレームの登場となるが、このショルダー
ストラップ方式だけでも充分使える。

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