渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う

小林康宏日本刀鍛練所合宿 1日目 ~その1~ 到着

2017年05月04日 | 火と土と水、そして鋼





小田急ロマンスカーのような国鉄・・・JRで長野方面に向かう。
行こみゃー行こみゃーと言うここは名古屋。
実は福山弁は名古屋弁。なぜなら、築城の際にダギャー国
から大量の人員が福山に入ってそのまま定住したから。
だから、備後福山弁は広島弁ではなく、みゃーみゃー言う。




ダギャーの国としばしお別れ。これから甲斐国に向かう。




昔フォークジャンボリーがあった中津川。
私がこの景色を見るのは7歳の時以来。半世紀ぶり(笑)。


我々西国方面組は、広島・岡山・兵庫・大坂・京都・岐阜・滋賀・
愛知・長野・山梨と10県を通って行きます。

東京方面からの人たちはこれですね。あずさ。塩尻駅にて撮影。


ついただよ。12:30に待ち合わせ。
持ってる人はみんな自分の康宏を持って来ている。
なんかね、今年の4月から無人駅になっちゃったみたい。







今回は参加者9名のうち、7名が電車で来ています。
たまには電車の旅もいいもんです。

刀鍛冶であることが判る看板は敷地の中のほうに移したらしい。
なんでも、観光客が勝手にどんどん敷地に入ってきて、鍛冶場に
入ったりするようで、日本刀鍛練所の看板は敷地の奥に移動した
とのことです。
清春芸術村エリアにあるので、他の公開アート施設と同じと思わ
れているみたい(^^;

ということで、一般住居のように見えるように名前看板だけに。
まるで墓碑(笑)。


先に到着していたメンバーが動画などを撮影してくれていました。
まるで映画のオープニングみたいなの。まあ、先頭の奴が俳優
みたいなので絵も映えますね(嘘








康宏お弟子さんの栗谷さん、刀工康宏にご挨拶。




通りの所にあった看板は坂を上がった敷地の奥の通りからは
見えない所に移動。


到着して、荷物も置かずに、新作打ち上がり某氏の刀を見せてkれる。
センセも気が早いね(笑)。こんな風になった、と。游雲会の次回6月
登録数は4口。他に数口できあがっていた。

ここのところ、姿形を妙に洗練された平安調というか鎌倉初期のような
太刀姿にするようになってきている。
試斬台は直紀先生が用意してくれたが、心棒が削ってないので、私が
工作してとんがりコーンのタケノコのような心棒をこれから作る。
てか、思い出したよ。刀道連盟のだ、この切り台。心棒がふって~の(笑



物凄い数の写真と長~~い動画を撮影してくださったメンバーに感謝。
しかも、皆さんが解散してサヨナラする前に円盤2枚に焼いて全員に
手渡してくれました。すげ~。
でも非公開とすべき部分が大量にあるので、この日記では一部のみ
ご紹介します。
画像刀工一日の投稿100枚規制を解除するために、先ほどカード決済
で上級レンタルブログに書き換えました(笑)。
だけど、公開はごくごく一部ということで、ご了解下さい。

今回の企画では、それぞれの参加した皆さんがお持ちの刀が生まれた
場所に全国から集まるというものです。
現代刀のみならず、日本刀は一度生まれて故郷を出て人の手に渡ると
なかなか生まれたその場所にピンポイントで戻ってくるということはあり
ません。
もしかすると、生まれた所に全国から一気に同時に集まるということ事態
が、古今東西あまり無い事かも知れない。
となると、この度のこの合宿企画は、日本初の試みかも知れません。
日本初ということは世界初。地球上の人類初ということになる。
と、大仰なことを言ってもしかたないのですが、とにかく、この炉で、この
金床(かなしき)で私の刀も平成4年=1992年に生まれたのかと思うと
感慨深いものがあります。
感慨深いどころか、とても名状しがたい気持ちになる。


炉は三つ使います。沸かしの閉鎖炉。鍛錬・焼き入れの
一般
開放炉。特殊焼き入れの田楽炉。

送風は吹子(ふいご)とブロアの両方を適宜使い分けて使用
しています。
機械ハンマーはスプリングベルトハンマーが1機。油圧エア
ハンマーが2機。これも適宜状況と工程により使い
分けて使用します。打撃態様がまったく異なるので、ただの
スプリングハンマーだけ、ただのエアハンマーだけという一般的
な使い方とは異なる鍛造が可能で、これは古式鍛錬での親方が
指揮して向こう鎚に自在に任意に狙い通りに打たせることの再現
を可能としています。
スプリングベルトハンマーのみしか持っていない刀工は機械式
鍛造ではこの鍛造はできないと思います。物理的に。
逆に油圧ハンマーのみも然り。
エアハンマーでのゆっくりながら強力な押圧力で押し鍛えるのと、
スプリングハンマーでの表面打撃力で一気に鍛えるのをミックス
して工夫して鍛造しているのが康宏刀の特徴でもあります。鍛え
上げられた物の中身が一般物とは変わってくるのですが、これは
こうしたハンマーによる鍛打だけではなく、温度を含めた沸かし
の方法や温度(一番大切)にも独自の理論と工法で臨んでいます。


今年もこの林に来ました。小林の林に。それは先代康宏の本名だ(笑)。
初代康宏の本名は「小林 林(こばやし はやし)」です。これはTAD
コハラさんの「コハラ タダチ」くらいに珍しい名前のように思えるす。


林の中にはオブジェのように打ち捨てられた自家製鉄用の
ロストルが。
この方式での自家製鉄は良い鉄が採れなかったようです。

あと数種類の方法で鉄を作ったのですが、他にもタコツボの
ような物も鍛錬所の周囲にゴロゴロ転がっています。カナクソ
と呼ばれる鉄塊と共に。炭素量の高い鋼が日本刀に使用され
ますが、基本的には脱炭や浸炭させたりのリセットである卸鉄
をここではやります。

おしるごはんは、車組の人が足を延ばして横川の釜飯を買って
きてくれました。ありがたや。
開店前から到着してわざわざ買ってきてくれたんだって。ひょえ~。


鍛錬所の食堂で11名全員でいただきます。


昔変らぬ釜の飯。このお釜は火にかけられますので、いろいろ
料理もできます。




50年前とは違うのがこの香の物を入れた小さなパッケージ。
これはこれでとても可愛い。ちょっと感動した。



入れ物は、私は全部持って帰って再利用します。
と、思っていたら、全員お持ち帰りでした。定番だよね(^^;

おしるごはん。みんなまじめな顔してるのに、一人だけ砥石で
ジュワッ(ウルトラセブンの変身ポーズ)をやってる奴がいる。


食事の後には試斬に向けて、新たに完成した同流同門の
後輩の新作康宏刀に寝た刃を合わせます。私の寝た刃合
わせは砥石を4種類使います。最初サックリ中パッパの
早月(さつき)流試斬研ぎの刃付けです。竹・畳表汎用型。



1日目午後の合宿メニューは以下。

 ・刀剣観賞会(康宏、将平、上田祐定)

 ・寝た刃あわせ実演(あたし)
 ・鍛練所内案内(あたし)
 ・閉鎖炉での沸かしと折り返し鍛錬実演(鍛人)
 ・打ち上がり完成刀の打撃試験(鉄アングルに叩き斬りつける)
 ・各康宏刀での試斬
 ・晩餐会の食材飲み物等買い出し
 ・食事会

~つづく~

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