渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う

刀は出会い、巡り合い

2017年03月21日 | 日本刀





太刀魚専門店「うを志ん」で新しく売り出されたこの良刀、やはり、すぐに
売れてしまったそうです。
よい刀のお買い得価格提供というのは、やっぱ皆さん見逃さないよなぁ・・・。
これ、私が欲しいとまじで思ったほどに良い刀だった。
「う~む、これは・・・」と、うを志んが何かを感じ取って綺麗に研ぎ上げて
日刀保に鑑定に出したら「古宇多」と鑑されてしまった。一気に鎌倉古刀に
ランクアップした。
最近の日刀保の鑑定では、こういうことは珍しい。大抵は、刀剣階位を落と
されるような鑑定になることが多いからだ。
この刀は出所も確かで、武州河越藩士の差料だったことが明確に判って
いる。
いわゆる、本物の武士が差し料にしていた、本物の「ザ・日本刀」というよう
な作品ですね。良刀です。

日本刀については、出会いは縁なので、「あ」とか「お」とか「う」とか「え」とか
「い」とか思ったら、経済的に予算が組めるならば即買いが正解だ。
そうした日本刀とは、まず二度と出会うことはないからだ。
(日本語の感嘆符というのは何故すべて「あ行」であるのか(笑))

27年前に出会ったのに、求めるタイミングを逃したため手元に来なかった
刀を今でも私は探しているが、市場に再び出て来ていないのだろう、未だに
再び出会ってはいない。
山田浅右衛門が心奪われた「小龍景光」もたぶんそうした刀だったことだろう。
名も無き百姓家から出てきたとの来歴だが、後に「楠公佩用」という履歴が
付け加えられた。
それを奇縁から所有することになった将軍家御腰物御様(おためし)役の
山田浅右衛門はあまりに心奪われたので、写しを懇意の刀鍛冶の宗次に
造らせているが、似ても似つかぬ物で本歌には足元にも及ばない。
その本歌の景光は明治天皇に献上され、現在は国宝となっている。
山田氏も、初めて小龍景光に出会った時には「う!」とか、そんな状態に
なったことだろう(笑)。

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