渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う

SAAハンマーとトリガーの調整

2017年06月18日 | トイ


昨日交換した廃棄処分のほうのトリガーは、保管場所としてフレーム
割れのWA-SAAに組み込んだのだが、ハーフコックとセーフティコック
でトリガーが落ちてしまうので、トリガー先端とハンマー部の食い込みを
多少削って磨り合わせをしてやる。


使うヤスリはこれ。目立てヤスリだ。このヤスリで刀のナカゴなどは一本
突きを行なう。


テンションを掛けてテストする。OK問題は無し。トリガーはグッと
噛み込んでロックされる。


トリガーガードを締めこんだ後、ハンマープリングを回転させてハンマー
下部に噛みこませる。親指で押さえてテンションを掛けながらハンマー
下部に滑り込ませる。


ハンマー下部に入れる。この後、ハンマープリングをとめているネジの
増し締めを忘れないように。


ウエスタン・アームズのSAAがいかに素晴らしかったかを示す。
これはハンマーが下りた状態のハンマースプリングだ。


ハンマーを起こしてコックする。一切スプリングの腹はトリガーガードには
接触しない。あえて、考え抜かれてそのような設計になっている。


これはCMC-ハートフォード系のSAAだ。ハンマーが下りた状態。


一応、固定ネジ部分で下駄は履かせてあるが、スプリングの腹が
トリガーガードに完全に接触する。これは実はかなりの抵抗になり、
HWSのチューンナップにおいては、スプリングの下にナットや平
ワッシャーを数枚かませて固定ネジを締めこむのが抵抗軽減の
チューンナップとしては定番となっている。


WA製SAAは材質が割れやすい1970年代中期当時のABSであった
という点のみが欠点であり、あとは全方位的に圧倒的に優れた構造
を持っていた。グリップ周りもCMC系のようにオーバーサイズではなく
WAは実銃近似サイズであり、これはMGCもそうであった。
だが、MGCのSAAの細身のグリップはオモチャ故であるなどと日本人
は勝手に思い込み、六研-CMC系こそが実銃サイズだとこれまた勝手
に思い込んでいたのだ。
なぜCMC系がオーバーサイズとなってしまったのかという理由は、
SAA3rdからの採寸ゆえであるかのように最近さも業界では云われて
いるが、歴史の中での実相はカメラ接写によるレンズの歪みによる
両端ワイド化の故である。CMC=HWS系のグリップが大きいのは3rd
ジェネレーションからの採寸であるからというような言は都市伝説のよう
なもの
であり、歴史的な事実ではない。

WA-SAAは、作動SAAの粋を凝らした珠玉の製品だったが、当時
モデルガン用としては開発途上だった新素材ABSの未発達ゆえ、
ボディに亀裂が多く出るのがネックだった。
ただし、機構的には、当時あったレプリカガンであるモデルガンという
特殊ジャンルの世界では、ある種の「頂点」を極めていた。
これは、仮に現時点で現代の樹脂素材でWA製SAAを再現したならば、
多分すぐにトップクラスの作動性を示すだろうという予想が容易に立つ。
WA-SAAはそれほど優れた設計となっていた。
ただ、プラシリンダーに過回転=スキップを防止するメタルストッパーを
設置したHWSのシリンダー構造は秀逸である。これの発想も技術も
1970年代当時には存在しなかった。これは素晴らしい。

だが、構造的な設計思想も実際の製品も、WA-SAAが今もトップである。
致命的であるのは本当に材質問題だけ。現代ならばそれはクリアできる。
テンプラ構造ではないHWS方式のメインフレーム全樹脂構造としても。
私たちは、超絶リアルサイズと云われていたCMC-六研こそが実は大幅に
デフォルメされたシルエットだったという歴史の衝撃的事実を真正面から
受け止める時期に来ている。

WA-SAA

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