渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う

古刀の神髄 古備前

2017年02月13日 | 日本刀



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古刀の神髄、古備前。
刀剣小町さん から1,500万円で売出し中。
(格安です。なお、通常、市場にはこうした名刀は出ません)
第四十三回重要刀剣(平成9年指定)。

平安時代末期の地鉄(ぢがね)の妙。
日本刀が一番日本刀らしいのは鎌倉時代といわれるが、それより
以前の源平がまだ政権を獲る前の平安時代末期の日本刀の地鉄
は、一つの日本刀の指標であるともいえる。

古い刀のことを「古刀」であるとか、吊るし製の量産規格品の現代
居合刀を日本刀だなど
と思っている自称「居合剣士」も多いので、
こうした「本物の日本刀」を
よくご覧になって、何がどう違うのかを
よく見てほしいと思う。

また、刀の鍛え肌についても、かさついた折り返しの際の鍛接部分
のみが鍛え肌だと思い込んでいる人も多いが、この紹介した画像
からは、本当の鋼の鍛え肌がよく判る。
上辺の鍛接肌を刀の肌だとする早計に走らず、きちんとその鍛接肌
ではない鋼が持っている本当の素顔を見てほしい。
この作にしても、微塵につんだ小杢の鋼の変化と素肌が見えている
筈だ。斑のような映りも出ている。刀身の中に景色が生きている。
日本刀というものは、そこをこそ見てほしい。
なぜこうした地鉄が一般的現代刀では再現できないのか。それを洞察
してほしい。
永代たたらと小たたらで出来る鉄の違い以上に、造り方そのものが
違うのではというところが見えるかどうか。
たたら製鉄とたたら吹きの違いは鉄の違いなのか、出来た鉄に合わ
せた工法の違いなのか。一体なにが違うのか。鉄質がある時期から
3度変わっているのは事実だ。それは刀剣に現れている。
刀剣小町さんは、日本刀の本当の素顔をよく捉えて、真の姿を私たち
に伝えてくれている。

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