渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う

鋼を料理する剣士

2016年10月12日 | 火と土と水、そして鋼


これはすごい!
炉もそうだが、鍛造セットを作って出張何でも鍛造団をやってる!
この回転式吹子がいいね~。

この人、すごいね~。野外焼き入れ会はよく見かけるけど、こういう
フルセットをミニで本格的に作ってしまうのは国内でこの人だけ

ような気がする。おいらは、送風はドライヤー使ってたもの。

では電源は?となると、超なげーコードで引っ張って来てた。
それでは本当はダメじゃんねえ。
すべての居合の根源流派のこの人、ただもんじゃないす。
というか、本業はねぶた師なんだよなぁ。つまり、創造者でもある
わけです。


ツイッターはこちら ⇒ YAMAGEN(鍛造動画あり!)


だけどさあ・・・・。
おいらは予め作った物を山のキャンプ場に持ち込んで、それで
焼き入れをやっていたけど、現場で鍛造というのは、一晩置く
ことが必要な焼き鈍しの応力除去はどうするのだろう・・・。
焼き入れの前には必ず焼き鈍して鍛造応力を抜いてやる必要
があるのだけど、数時間置きくらいじゃ抜けないし、調質を経ない
刃物はとてもよろしくない質性になってしまうのだけど・・・。
無論、私などでも残留応力除去とオーステイナイト化には細心
の注意を払うのだけど、現場鍛造はデモとしてはいいけど、仮に
それをそのまま火作って土置きして焼き入れとなると、かなり
完成度が低いというか冶金的にアウトな工程になってしまう。
そのままだと、刃切れが出たり、焼きが入っても刃がポロリなんて
ことになりかねないのでは・・・。

江戸刃物師の左久作のあにさまの所に行った時、目の前で私の
ための刃物を
サッと打ってくれたが、一番欲しかったのはこの焼き
鈍し用の
灰だった(笑)。
これはですね、とっても重要な物なんす。これをどう使うかで
刃物の
粘りが出るかどうかが決まる。斬鉄刃物になるかどうかは
すべては
熱処理(応力除去を含む)にある。斬鉄剣の最たるものはタガネだ
よね。鉄や鋼を切り開いて彫り物をしたりするのだから。
昔は超硬質合金などはなかったのだから、鋼で鋼を切っていたという
ことになる。つまり粘りがあって高硬度の鋼を鍛冶職が造り出していた
ということだ。すべては火加減と湯加減による。



しかし、それにしても東北が今熱い!
武術とこういう文化継承再現の実質行動は、東高西低という
感じがする。
おいらは東の生まれ育ちだが、なんだかんだいって、西に住む
時間がそろそろ今までの1/3人生ほどになってきた。
西にはどうしても土地柄や人柄が馴染めないところがあるが、
これはやむなし。
ただ、今でも西にいることは、「長期滞在」という感覚が払拭でき
ない。「定住」しているという感覚がほぼない。
これ、もしかすると代々かもしれない。先祖代々、一千年に亘り
各地を転々としていたから。

私自身も各地を転居してみて、あるいは仕事で全国を廻ってみて
強く感じるのが、「東日本と西日本はまったく別文化、別人が棲息
している」という確固たる現象だ。一見、同じ日本人のようだが、
まったく違う。
これはやはり、古代の歴史そのままのように思える。
あと、九州は九州で独立文化圏だね、あそこは。ある意味、古い
東北に似ている。
やっぱ、「ヤマト」と「それ以外」という図式が21世紀の現在でも
続いているのだろうなぁ。
沖縄の人は沖縄以外の日本人を「ヤマトンチュー」と呼んでいるけど、
実際には一括りではなく、大別すると「東西」でまったく別物なんだ
よなぁ・・・。ほら、東日本と西日本ではワット数からして違うしさ(違

閑話休題-
YAMAGENさんの鍛造刃物焼き入れ会は、これ多分参加者には
とても喜ばれたと思う。
おいらも何回かやったけど、参加した人たちは心から喜んでいた
みたい。
おいら、青森に行って、彼の実家のラーメン食べたいなぁ。死ぬま
でに(^^
青森、行きて~なぁ・・・。

つか、閉鎖炉にしてる~(^0^)

こちら閉鎖炉の典型。小林康宏のとこから独立して美作国に帰って
備前伝を打つ安藤師の炉。雪のカマクラみたいだね。おいらは勝手
にオバQ炉と呼んでるけど。

厳密には、オバQよりも弟のO次郎にクリソツなんだけどね。

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