渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う

日本刀購入ノススメ

2016年10月16日 | 日本刀



毎日、各分野にわたり、いろいろな方からのご質問やご要望の
メールが多く届きます。
挨拶も自己紹介もない不躾なメールには返信しませんが、丁寧
なお便りには必ず返信するようにしています。

今回、初めての日本刀の購入にあたりアドバイスを求めていらっ
しゃる
方からのメールを拝見して、よい機会だと思いますので、
初めて
の日本刀購入について、私なりの考えを述べさせてくだ
さい。


刀剣の購入に関しては、「自分自身が惹かれた物を求める」
に尽きると思います。
銘の真贋によってその個体を購入するかどうかということは、
いつか転売する時の金銭換算価値を念頭においている「投資」
的な部分が多分にあります。
日本刀そのものを純粋に楽しみたいのでしたら、ナカゴは
関係なく、上(かみ)の出来が気に入った物を選んだほうが
刀に愛着が持てます。
また、偽銘については、上の出来が良い物ほど高位の刀工の
銘を後から切ったりしますので、相対としては上出来の物に
偽銘が切られます。偽銘刀は侮れません。

ただし、転売する時に、刀を美術品商品として扱う場合には
偽銘の物は極度に金額が下がります。
どんなに出来が良くとも、刀屋に買い取りを願うと、購入金額
は基準にならず、かなりの低額になるのが現実です。
今は刀は換金目的の良材料とはなりにくいというご時世です。
かつてのバブルの時代から見ると、1/3~1/5程に刀剣の価格
は下落しています。販売金額も下降していますが、買い取り
金額はさらに下落しています。
これは刀を「商品」とした場合の今の社会現象です。
嗜好品である美術品は「相場」に左右されるので、社会的経済
状態に連動して大きく上下するのは致し方ないことです。

最初の一口(ふり)は、銘にこだわらず、とにかくご覧になって
ナカゴは関係なく、上(かみ)がお気に召した作をお求めになる
ことが、私はよいかと思います。

私が初めて自分自身で購入した刀剣は数打ちの古刀でしたが、
その後多くの刀と接しても、結局その一作が心のよりどころの
ような感じがして、今でも大切にしています。
「心の友」「自分の相棒」のように思える刀をお求めになることが
よいのではないでしょうか。

日本刀をお求めになる方は、「刀に興味がある」「刀が好き」という
ことでしょうから、その原初的な純粋動機を現実的に実らせるのが
澄んだ心で長く刀に接することができるのではと私は思います。
投資目的や換金目的など、「金銭換算目的」で刀剣に接しようと
すると、よほど良心的な刀剣店にあたらないと、鵜の目鷹の目で
待ち構えている骨董商的な刀剣商の餌食になるだけです。
とにかく、値札の金額や作者の階位等にはこだわらずに、純粋に
個体の出来を観て気に入った作品をお求めになれば、心地よい
真剣日本刀の世界に接することができるかと思います。

こればかりは、決して模擬刀という模型では味わえないことです。
ぜひ、真剣日本刀をお求めください。
金額は1口(ふり)数万円の物から数億円の物まで幅広くあります。
一家に一口、日本刀。
いえ、一人に一口、日本刀。
真剣日本刀の世界をお楽しみください。
真剣日本刀の刀身の中には、無限の宇宙空間が広がっています。
宇宙が刀には映されています。
その広がりは、刀への楽しみと同じくらいに無限の世界へと貴方を
誘います。
刀を手にすること、それは宇宙へ心の歩みを一歩踏み出すこと。
ぜひ、貴方も真剣日本刀を。

私の差し料(SASHIRYOU とは、自分自身の刀のこと)。
宇宙が見えます。私も宇宙と共に生きています。
生きているからこそ刀と出会え、刀を楽しめる。
貴方もぜひ刀を手にされて、ご自身の命を感じ取ってください。


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