渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う

康宏刀

2016年01月14日 | 日本刀



「康宏刀」で画像検索しようとして、間違えて地図をクリックしたら、
刀剣小町さんが一発目に出てくる(^^;

これを探したかったのよ。俺の画像だけど(笑


それとこれね。


これは岡山県津山の安藤先生の康宏伝の炉。オバQ型の密封炉。
火口は二か所設けられています。これも意味があること。
まあ、焼き入れのみは田楽でやれば、表裏のばらつきが出ないのは
刀工さんたちは百も承知なんでしょうけど。故今泉師の焼き入れ炉も
田楽だったし。鎗や剣などは通常でもデンガクですね。


ご子息の刀工によると、このオバQ炉は今は使ってないらしい。

康宏刀は、定寸法量の作りで「え?」と思う程に良く切れるし、
すげー頑丈だから、今のやり方でいいんじゃない?
(康宏作/平成26年/二尺三寸/元幅32ミリ/元棟重5.7ミリ)

康宏本人が会心の作とする一口。研ぎ田村慧師。
(平成6年作/二尺三寸一分/元幅31ミリ/元棟重6.0ミリ)







なんで異様に康宏が頑丈かというと、この画像の手の状態で、どちらが物理的に
どうでしょうか、ということなのでは



小林康宏は、よく練れていると思うよ。


斬鉄剣康宏作はどうやって作るかって?

(康宏自家製鋼)

タマ潰しやるんだよ、いわゆるキャン玉潰し(笑)。下鍛えの選鋼として
ではなく。
無論、ナジミ鉄にまとめて折り返し鍛錬は行なう。当たり前のことだけど。
回数は鋼の状態で都度異なる。
あと沸かしでも折り返しでも、絶対に泥水と藁灰は使う。これは鍛着に
必要不可欠なので必ず使う。
新刀の祖とされる埋忠明寿から開始された新工法の水ベシ法を採らない
のが斬鉄剣作者に多いのは共通項のようだ。
それにつけても、絶対条件は、「過度な高温にしないこと」。これに尽きる。
鍛造方法も少し一般とは異なるが(将平刀工と近似)、それとて故あっての
こと。

斬鉄剣。やる気になれば、どの刀工でも造れると思う。
できるかできないかは、造る気があるか無いかだけのことだと思う。
立ちはだかる桎梏があるとするならば、それは、主として、内面的な問題で
あるだけのこと。やるかやらないか、だけのことだろう。
ただし、康宏本人は法螺も吹かなければ、俺様大将にもならない。「俺って
ほんとに下手」といつも常に自分を見つめている。天狗病になったらその時点
で職人生命は終わりだと知っている。矜持と増長は別物だと知っている。
他人の作品でパイプ椅子の脚を切ったり兜を切ったりして、それが自分の作
であるなどと世をたばかる世紀の大嘘をついたりもしないし、また、自慢もしない。
常に謙虚でひたむきだ。頭にバの字がつくほどに己の作刀に傾注する。
切れ物であるか否かについての評価はフィードバックとして傾聴するが、世間
ずれした声には一切動じない。
確かな事として、動かぬ事実として言えることは、
刀工小林康宏は、文字通り
斬鉄剣を造ることで、ここがロードスであると
跳んで見せた。
ただ、それだけのことである。


ということでよろしこ。




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冬の雲

2016年01月14日 | 風情・季節・地球



冬なのにこの雲か。


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ブッシュクラフトで女性生還 〜オーストラリア〜

2016年01月14日 | アウトドア



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こうなるとブッシュクラフトというよりも、サバイバルだな。
それに、体に泥塗って生還とは、まるで映画『プレデター』みたいだ(笑
なぜかしら参考資料写真のジャングルの画像はホンジュラスになって
いるし(笑
確か、映画『プレデター』でシュワちゃんたちが救出部隊として向かった
先もホンジュラスだった。(気がする)




『プレデター』(1987)は傑作で、何より凄いのが9名しか出演していない
低予算作であるのに、顔ぶれのその前後の活躍と経歴が凄い。

シュワルツネッガー : 元ボディビルダー世界チャンピオンで後にカリ
フォルニア州知事。(現行のボディビルシステムはシュワルツネッガー
が作ったといっても過言ではない)


カール・ウェザース : 元アメフトのライオンズの有名なラインバッカー。
俳優転身後は『ロッキー』でスタローンの宿敵アポロ役で有名。後にオリン
ピック委員会委員。


ジェシー・ヴェンチュラ : 元ネイビーシールズ隊員(実物)→プロレスラー
→ミネソタ州知事


ソニー・ランダム : 後にケンタッキー州知事選挙活動の幹部


ジェーン・ブラック : 後に『リーサルウェポン』等のシナリオライターとして大成


ビル・デューク : 後にドラマ演出家・監督として大成


等々・・・。

映画『プレデター』では当時の米軍制式銃だった実物の米軍M16A1が
使えなかったので、民間市販タイプのAR15をそれっぽく改造してステージ
ガンとして使用していた。これは同時期のクリント・イーストウッドの『ハート
ブレイクリッジ』(1986)においても、『プラトーン』(1986年)においても見ら
れる。

ただし、空砲で機関部を回転させるためには、通常の実銃ではチャンバー
内の圧力を上げる必要があるために銃口にブランク・アダプターという
装置を着ける。
しかし、映画では実銃ぽくするために銃身内部をチョークで絞ったり、内圧
アップのために抵抗となる鉄棒を昔の日本のモデルガン(MGCの1960年代
銃身やCMCの1972年〜1974年限定の銃身、通称豚っ鼻)のように設置
する必要があった。
そのために、銃身内部に鉄棒を通すのであるが、それが映画のカットに
よってはまるまる映り込んでしまったりしている。
これは『ハートブレイクリッジ』と『プレデター』においては顕著で、『プラトーン』
においては巧く映り込まないように撮影している。
この点、『ワイルドギース』(1978年)では、プロップガンに改造した実銃
サブマシンガンのUZIで巧みに銃口に内部絞り込みチョーク銃身が映らない
ようにしていたが、実銃身と区別がつくように銃身のみ銀色に塗装されていた。

それでも、実銃を改造してプロップガン(映画撮影用の発射機能を除去した
実銃)を製作するならまだよい。というか、これが本式だが、ひどいのになると
日本のモデルガンメーカーMGC(世界初のリアルモデルガンメーカー)製の
M16を使用しているハリウッド映画が沢山ある。超有名な映画でもそうだ。
なぜMGC製モデルガンであると判るかというとボルトフォアードアシストの
形状が実銃には無いMGC独特の形状であるからだ。
古い映画ではかなり(相当数)がMGC製モデルガンを使用していたりする。
日本独自のモデルガンの内部機構の技術は世界の中で突出しており、
日本のモデルガンは「レプリカガン」として海外の映画やドラマ撮影でもて
はやされた。MGCなどは国内販売分よりも輸出利益のほうが大きかった程
である。
その後、日本のトイガン界は1980年代中期に「エアソフトガン」に主力製品を
移行させるのだが、これまた1991年以降、世界で群を抜く外見のリアルさと
まったく独自の内部機構によりBB弾(ブレット・ボール・弾丸)を飛ばす構造で、
大人気を博した。その人気は2000年代初頭の2005年頃に頂点に達し、
日本が米国から輸入して独自のルールで完成された「サバイバルゲーム」が
全世界でプレーされるようになり、日本で玩具空気銃でのサバイバルゲームと
呼ばれるゲームはそのまま日本式ルールで、その名も英語では「エアソフト」
と呼ばれるようになった。「サバイバルゲーム」と呼ぶのは日本だけになって
しまった。

ただ、海外ではどうなのだろう。BB弾が自分にヒットしたら自己申告でその回
は抜けるのがエアソフトのルールなのだが、外国人は紳士的にルールを守る
のだろうか。
ちなみに、日本人の多くは、ヒットしてもしらばっくれて自己申告しないいわゆる
「ゾンビ」と呼ばれるルール違反者が実に多い。驚くほどに多い。ゲームは成立
しない。チームまるごとゾンビ集団というのもある。特に強豪を自認するチーム
に多い。弾が中ってもヒットコールをしないのだから、ひどいと言う以前にゲーム
を成立させていない。命中しても気付かないのならば致し方ないが、ひどい
ケースでは5メートルで互いに被弾しながらも撃ち合ってるケースなどがある。
一度こういうことがあった。銃刀法が改正されるはるか20年ほど前のことだ。
ある大きな富士裾野でのサバゲ大会で、わがチームと某超有名チームが対戦
した。ある前線部分で対峙して硬直状態になった。その場所の敵は3名、こちらは
6名だった。私はチームのメンバーに合図して迂回して背後を襲うことにした。
単独で右に数百メートル程を疾駆し、さらに50メートル程完全匍匐で前進して
敵の背後を取った。まったく敵は気付いていない。
だが、見ると、プローンで地面に伏せたその3名は「イテ!イテテテ!」などと言い
ながら被弾しているのに対峙するわがチームと銃撃を続けている。確信犯のゾンビ
だった。
私は自分の自己改造した無音銃(極悪銃)で尻と太ももを狙って命中させた。
敵は「イッテ!」とは言うが、まったくヒットコールをしない。3名ともだ。
そっと背後1メートルまで忍び寄り、そこから距離50センチで3名の露出した首筋に
連続発射した。その時の私の銃はスチール缶を両面貫通する程の威力があった。
ベニヤ板などは簡単に貫通する程の威力に改造した物だった。
「ギャーーー!!」という叫び声と共に3名は跳び上がった。それでも中ったという
意思表示はしない。首筋からは血がピューと噴き出しているのにだ。それどころか、
「どこから来たんだ。後ろから来るなんて卑怯だろうが!」と語気荒く言いがかりを
つけてきた。
こいつら3名を銃床と蹴りで3秒で沈めたろかと本気で思ったが、
「おまえ、死んでるよ。」とだけ告げてその場を離れた。
現在は安全のために銃刀法を守って被弾しても怪我のない威力に最初から下げた
玩具銃を使っているが、ゾンビというのは銃の威力に関係なく、インチキで塗り固め
る人間はいつの時代にもいるものだ。はっきり言って、現代のゲームシーンでも多い。
実際のところ、21世紀に入ってからのゲームでも、対峙硬直状況になったので、
私は川を泳いで背後に回った。確認すると、7名が前だけ見て並んで
伏せていた。そこで、別方角から合流した1名とハンドシグナルで、
7名の左右どちらから倒すか合図した。二人でフルオートでクロスに掃射し、
一気に7名に着弾させた。ヒットコールの続く中、一番左にいた者だけは
被弾しているのに「わーっ!」と叫びながら跳び起きて私に一発
ランチャーで百数十発を発射した。仕方なく、敵の事後行為であるのだが、
私はヒットコールして抜けたが、私の被弾直後にその者は別角度から
合流した友軍1名に顔面フルオートを食らって已む無くヒットコール
をした。現代でも、そんなもんだ。ズルする奴は相手に分からないだろうと
ズルをする。世の中から万引きや窃盗がいつまでも無くならない筈だ。

武術・武道の世界と同じで、俺様大将や思い込みの脳内野郎にはろくな連中が
いない。

日本刀の世界でも、何を勘違いしているのか、「実戦」だのを口にする人間も
多く、「人を斬ってみたい」とか「幕末の京都に行って腕試ししたい」とか世迷言
を本気で口にする人間がかなりいる。
正直言って、彼らに必要なのは真剣日本刀ではなく、医者であり病院だ。
頭がおかしいとしかいいようがない。
狩猟・漁猟の実猟やスポーツの世界と、現実的殺傷・殺人との区別がつかない
人間は完全に頭が尋常ではなく、極めて反社会的な存在であるといえる。
実銃を所持する人間には、免許申請の際に精神科医の診断書が必要なので
非現実的な妄想に捉われている精神病者はいない(ことになっている)のだが、
真剣日本刀や玩具銃やナイフやボウガンは、いわゆる病者だろうが誰でも
所持できるので、とても危険な状態にあるといえる。
実銃を使うスポーツ(ハンティングや競技射撃)は戦争での火器使用とは
位相が異なるし、真剣を使った伝統武芸の修練も封建時代の現実の戦いとは
まったく異なる。特に真剣使用の武芸は、伝統的な過去の武家政権時代の
武技を文化継承として学んでいるに過ぎない。日本刀などは鉄砲玉1個の
前に全く無力であるし、砲撃の中ではマンガにもならない。そんなことは、
現実世界であった戊辰戦争前の鳥羽伏見の戦いの時点で明白だ。
だからこそ、実戦においては、武士がいた時代にあっても、アメリカ
の南北戦争さながらの近代兵器による武装を以て敢行されたのだ。

映画の世界は、どんなにリアルであっても、あくまで現実世界を背景にした「表現」
として冷静に理解する必要があるし、表現演劇というものは映画と同列だ。
いくら現代において伝統武芸を学んでいても、それが「即実戦」などということは
あり得ないのだ。
実戦とは、軍用小銃やミサイルや軍艦や戦闘機が使用される中で空爆を受けたり
空爆をしかけたり、地雷で足が吹っ飛んだり、砲撃で下半身がもげたり、脳症が
破裂して飛散したりするのが実戦なのだ。
サバゲをやってる連中が勘違いする「自分を試したい」とか、日本武芸をやって
いる連中がいう「腕試し」や「実戦」などは、現実と大きく乖離しており、特に伝統武芸
励行者に精神病者一歩手前や病者そのものが多くいる現実というのは、案外と
世間には知られていない。

映画や映像での作品は、あくまで「創造」であり「描写」なのである。
それゆえに、現実的な武術などは映像描写には使えないし、映像での剣戟には
「殺陣(さつじん/たて)」という独自の表現技術が中心になるのだ。殺陣は本物の
武術などは役に立たない。本物の武術は最小限の小さな動きで最大効果(=敵を
倒す)のが目的だが、映像剣戟は「観客に如何に嘘を本物風に見せるか」が主軸
だからだ。撮影用には撮影用の動きというものが技術体系の中に厳然と存在する
のである。本物と同じことをしたら、まったく絵にならない。
典型的な例が、戦争映画における手榴弾で、手榴弾の投擲で人間が4〜5人
空中にすっ飛ぶことなどは現実的実戦の場ではあり得ない。日本刀を使用した
場合もこれらと同じことがいえる。
第一、銃弾を被弾して、映画映像では後ろに吹っ飛ぶが、現実世界では腹に被弾
したら前に上体が傾く。体が後ろに持って行かれるのは肩口等に被弾した時のみだ。
日本刀で斬られた時も、前を斬られたのに後ろにのけぞって吹っ飛ぶのが映像
では多いが、こうしたことは現実にはあり得ない。前にうつむく。だからこそ、本来の
武技では二歩目を踏み込まずに返しでその場所のままで斬り下ろして敵に斬撃が
できる。敵がうつ向いてこちらに倒れるからだ。
映像効果はあくまで映像効果で、大げさな非現実的な動作によって「演出」して
いるのである。現実世界は映像やゲームやアニメや劇画の空想世界とはまったくの
別物なのである。


映画の世界は娯楽とはいえ、コアな部分は深いものがある。ハマると抜け出せ
ない。
だが、現実の密林はさらに深い。
ジャングルで迷っても、無事に生還できた女性を祝福したい。





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