佐川印刷とは先月にホームで対戦し、1−0で勝利を収めた相手。
順位表を見ると、10位の栃木と9位のホンダロックとの勝ち点差が
わずか2で、ホンダロックの結果次第によっては一桁順位も狙える
ことから、この日は非常に気迫のこもった試合を見せてくれました。
西京極で、激的な逆転勝利を収めたリーグ最終戦。
ではさっそく、佐川印刷戦を簡単に振り返っていきます。
【前半】
立ち上がりから栃木はアグレッシヴな攻勢により、
右CKやゴール前から立て続けにセットプレーを獲得。
濱岡からの高精度のキックは佐川守備陣によって悉く弾かれる。
佐川は中盤を介して両サイドの高橋、高向に振り分け起点を見出す。
特に左の高橋からの中へと切り込むドリブルは随所に頭角を現す。
また前線の中島は広範囲に顔を出し、スピードに乗って相手DFの
背後を盗み、フィニッシュを放つ。また鋭い動きからファールを誘発。
中盤戦以降も互いに一進一退の互角の攻防。
栃木は若林、三輪へのハイボールや楔のパスがなかなか収まらず、
その後は濱岡を介してゆっくりとショートパスを繋ぎ攻撃を組み立てる。
佐川は後方からのハイボールやワンクッションおいて前線の中島へ
縦パスを供給。その中島の動き出しに対し、栃木はオフサイドを取る。
右サイドからは桜井がサイドに開いて縦に強引にこじ開けようと
試みるものの、対峙する林が冷静に対応に入る。
30分以降、栃木はなかなか中盤の底から効果的な縦パスが入らず、
DFラインへ戻し、手探り状態が続く。
佐川は、無駄のない長短のパス交換からバイタルで好機を演出。
その他、内外でセットプレーを獲得。栃木DFが弾き、的確なポジショニ
ングにより、再びセカンドボールを拾い、フィニッシュへと繋げる。
42分、佐川はカウンターから中島が鋭い縦のドリブルから
ボックス内へ侵入。前田を交わし鮮やかに流し込み佐川が先制!
【後半】
開始2分、佐川は左サイドの高橋が縦にドリブル突破。
低いクロスに桜井があわせるもGK原田が弾く。
佐川は、中島が下がり気味のポジションを取りボールを引き出し、
高向や桜井のショートパス交換から左の日野へリズミカルに移動。
栃木は濱岡を介して左右に振り分けるもゴールへ近づけず。
13分、栃木は左CKの流れから左サイドの濱岡がDFを3人抜いて
ニアへ鋭い低いクロス。そのボールに高木があわせ同点に追いつく!
同点に追いついた栃木は勢いに乗り高木が右サイドを激しく上下動。
同点に追いつかれた佐川は高橋に代え、平井を投入する。
その後も互いに流れは流動的。佐川は枠にとらわれない
流動的な動き出しから、手数をかけずにゴールへ襲う。
栃木はハイボールを若林らが競りながら右から高木がオーバーラップ。
29分、石堂に代え、石川(大)を投入。石川を右SHに配置。
栃木は立て続けの右からのセットプレーから追加点を狙う。
36分、栃木はゴール遠目から三輪がGKの一瞬の隙を見計らい、
鋭いグラウンダーのミドルを放つ。これがネットに吸い込まれ逆転!
39分、高木に代え、岸田を投入。岸田を右SBに配置。
−ロスタイム3分−
佐川の猛攻を栃木の守備陣が粘り強く跳ね除ける。
48分、市川に代え、高櫻を投入。
−試合終了−
佐川印刷の布陣は以下のとおり。
−−−−−−−−−−−−−
−−−−中島−桜井−−−−
−−−−−−−−−−−−−
高橋−−−−−−−−−高向
−−−−内村−吉木−−−−
−−−−−−−−−−−−−
日野−−及川−石垣−−金井
−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−大石−−−−−
前節、アウェイでソニー仙台と対戦し1−1と引き分けた佐川印刷。
佐川印刷は、左サイドの高橋に重きを置きながら、
前線では流動的な連携から相手DFをかく乱させて、
2トップの一角に入る中島が鋭く裏を突くといった形が多かった。
その中島と相方の桜井が柔軟にポジションを入れ替えながら、
裏を狙ったり、位置を下げてボールを引き出したり、サイドに開いて
起点を作ったりと、広範囲に動いて攻撃の選択肢を増やしていく。
迎えた前半42分、佐川印刷の素早いカウンターから、
中島が相手DFを交わしてネットに流し込み先取点に成功する。
後半に入ってセットプレーから同点に追いつかれると
佐川印刷は高橋に代え、平井を投入。
その後も佐川は手数をかけない攻撃。
対する栃木は空中戦やサイドを中心とした攻撃を繰り広げる。
後半36分、栃木の三輪にネットを揺らされ、逆転を許す。
終盤、前掛かりの攻撃陣が猛追を図るものの試合を振り出しに
戻すことができず、ホーム最終戦を勝利で飾ることができなかった。
前回のホーム佐川印刷戦を観戦していなかったので、
今季初めて佐川印刷のチーム状態を見ることができました。
昨季は平井晋太郎の決定力にやられたウーヴァでしたが、
佐川印刷のチーム事情はよくわかりませんが、
彼がリザーブに入るのもわからないではないなと思いました。
彼が劣るというよりもそれ以上に先発組の質が高かったということ。
平井自身、クロスをピンポイントであわせる技術は
素晴らしいものを持っていますが、それを凌ぐほどの彼ら二人の
動き出しや正確性、迫力がありました。
また、両翼の途中で退いた高橋や高向も躍動感があり、特に
高橋と栃木の高木とのマッチアップは、非常に見応えがありました。
試合終了後にはホーム最終戦ということで、
セレモニーとあわせて今季で現役を引退する高向隼人選手の
引退セレモニーが同時に行われました。
応援するチームは違えど引退セレモニーというものは、
見ていて本当に辛いし、寂しいものがあります。
一人ひとりにフットボールの人生がそれぞれ詰まっていて、
ユニフォームを脱ぐという決断はどれほど大きい決断だったことか。
高向隼人選手、現役生活、本当にお疲れ様でした。
ウーヴァの布陣は以下のとおり。
−−−−−−−−−−−−−
−−−−若林−三輪−−−−
−−−−−−−−−−−−−
市川−−−−−−−−−石堂
−−−−上西−濱岡−−−−
−−−−−−−−−−−−−
川瀬−−−林−前田−−高木
−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−原田−−−−−