仮面の告白『雲の上の虹』

この世の誉・不正・不道徳・破廉恥・権力者を追及し、無害なことも記録しつつ、雲の上の虹をめざす枕流亭の日記(日乘)

追悼松尾愛和さん:「命」の教育:サイコパスにそれが通用するか?

2014年07月29日 | 日記

 佐世保高1女生徒殺害事件の加害者はサイコパスなのではないかという声もあろう。

 彼女には己の行為にためらいがないように思える。つまり、心理的ブレ-キが全く利かない、いや初めからそのブレーキがないようにも見える。

 さて、サイコパスにもその「ブレ-キ」は教育によってつくることができるのだろうか? 教育に効果があるなら、このような不条理な殺人は起きまい。

 仮に教育の効果があるとすれば、今回の加害少女が「受けてきた」家庭という教育環境下での負のものを矯正するにたる治療を受けた後に初めて効果があるのではないか。 

 サイコパスは家庭環境がつくる、または幼児におかれた身近な環境によってつくられる側面があるのなら、この加害少女はそのような環境にいたのではないか。

 記事にあるようないわゆる「命の教育」は、普通の児童生徒にならば一定のブレーキをつくる効果はあるだろう。サイコパスには意味がないのように思える。

 「命は大切」ですと唱えるより「命は儚い」ものだと教える方がいいのではないのだろうか?

 小学生になっている段階で、サイコパスはすでにつくられているのだから。サイコパスは「子どもの居場所にはこないのだから」。

 とどのつまり家庭教育の見直しが必要なのです。親になるは易く、親であるは難しなのだ。

 加害少女の家庭環境と成育歴が問題にされるべきなのだ、神戸連続児童殺傷事件の「サカキバラセイト」に真に学ばなかった我々の汚点ではないのか?

  今回の加害少女は小学校でもあり得ない事件を複数回起こしているが、その段階で治療できなかったことが、大きな原因だ。彼女の親や家族が地域社会の有力者であったということから、もみ消されたすれば、今回の隠された犯人は親であり、学校であり、地域であり、教育委員会である。

 サイコパス気質の少女はそれらに助長されて本物のサイコパスになってしまったといえるのではないか?

 松尾さんの御霊のやすからんことをお祈り申し上げる。

 

※例によってネットでは加害少女の氏名・顔写真・家族の情報とされるものが拡散されているが、真偽がわかるまで掲載は控える。

 

「命の教育」の十年は何だった?高1殺害で波紋 読売新聞 7月29日(火)20時25分配信

 この10年間の取り組みの意味は何だったのか――。

 高校1年の同級生を殺害したとして、長崎県佐世保市の少女(16)が逮捕された事件は、2004年に同市で起きた小6女児殺害事件を機に、命の教育を実践したり見守り活動を行ったりしてきた人たちにも、重い課題を突きつけた。「自分たちの取り組みは正しかったのか」と悩みながら、子供たちの命を守るための方法を模索している。

 04年に事件が起きた大久保小で、子供たちの見守り活動を続けている民生委員、一山信幸さん(74)は今回の事件に「まさかと思った。市を挙げて子供たちに命の大切さを伝えてきて、少しは心に響いていると思っていたが……」と話す。そして「逮捕された少女が住む地域の住民も、同じような悩みを抱いたのではないか」とため息をついた。

 04年の事件を機に、同小の校区では、一山さんら住民が毎朝通学路に立ち、登校してくる児童に「おはよう」と声をかけ続けている。だが今回の事件で「自分たちがやってきたことは十分だったのか」と、自問自答を強いられている。

 それでも、「ただ落ち込んでいるだけでは何も進まない。もう一度、子供たちをどう支えていけばいいか、地域住民で話し合わなければ」と、自らに言い聞かせるように語った。

 04年の事件後、校長として4年間、大久保小で勤務した三島智彰さん(60)は、今回の事件に「非常に悔しい」と唇をかんだ。

 同小赴任後、命の大切さを訴え、児童らが孤立しないよう、家族や学校、地域住民との連携を重視した取り組みに奔走した。来月22、23日にはPTAの大会で、事件後の学校の取り組みについて紹介する予定だった。

 「今回の事件は真摯(しんし)に受け止めなければならず、大会でも触れざるを得ない」と表情を曇らせたが、「地域ぐるみで子供の居場所をつくるという狙いは間違いだったとは思わない」。

 逮捕された少女が一人暮らしだったことにも触れ、「大人が居場所を作ってやれなかったのかもしれない。学校だけでなく、家庭、地域との連携を進めていくことが不可欠だと改めて思う」と話した。

 不登校やひきこもりの児童や生徒の支援をしている佐世保市のNPO法人「フリースペースふきのとう」では、子供や保護者を対象に勉強会を続けてきた。山北真由美理事長(70)は「市教委なども様々な対応を続けてきたが、結果的に、どこかに問題があったということになる」と指摘。

 「今回のような事件は、いくつもの要因が重なって起きる。どこかで防ぐ道はあったはず。専門家などから広く意見を取り入れて背景を検証しないといけない」と訴えた。


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