愚者千慮必有一得

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ボランティア活動を終えての雑感

2011年08月27日 11時21分45秒 | その他
2011年8月15日〜24日の10日間、岩手県遠野市に滞在して、本学学生ともにボランティア活動をしました。

その雑感を、思いつくままに述べてみたいと思います。


(1)まだなにも始まっていないのに、すでに風化が始まっている
活動の報告にも書きましたが、すでに風化が始まっているような言動が見て取れました。
一番は【記念撮影のような行動をしていた女性】ですが、それ以外にも、すでに【遠い国で過去に起きた出来事】のように思われている節がある、とボランティアの方々も口をそろえて語っていました。

今のところの雑感としては、「道が通れないからとりあえずがれきをよけた」程度しか手が入っていないところがあったり、または全く手つかずのところがあったりします。要するに、「まだなにも始まっていない」ところがたくさんあるということです。

これが、「五ヶ月もたったからもう大分片付いただろう」と思われたり、「すぐに復興するよ」といわれたりするような状況とは、とても思えませんでした。

政府も、「10月までにがれきを全て撤去」とか言っているようですが、あと2ヶ月であのがれきが全て撤去されるのは不可能であると思います。なにを根拠にこんなことをいったのか。理解に苦しみます。

もう一度言いますが、「まだなにも始まっていない」ところが多数あります。風化させてはいけません。全てはこれからです。


(2)ボランティアの思いと被災者の思いの食い違い
こんなことがありました。

第二班の初日の作業で、仮設住宅周りの草刈りなどをしたようですが、その際に「刈った草をトラックに積んで運ぶかどうか」で、あるボランティアの女性と副隊長の女性が口論をしたそうです。

被災者の方は「置いといてください」と言ったそうで、副隊長の方はそれに従って草を置いておくことにしたのですが、「運んだ方がいい」と強固に言い張る女性がおられたようです。

そして、それを全体ミーティングの場にまで持ち込んで、100名を超える人の前で「私は持って行った方がいいと思ったのですが、皆さんはどう思いますか?」と言い始めました。

ボランティアは、基本的に「被災者に寄り添って」「被災者の願いの通りに」動くことが重要であり、「親切の押し売り」をしてはいけないと思います。そして、学生にもそのように指導をしました。

確かに、草を運んであげるところまでやってあげることは親切かもしれません。しかし、それが被災者の望むことでなければ、「親切の押し売り」、「ありがた迷惑」ととらえられてしまうかもしれないという現実があります。

そのあたり、ボランティアには「なんでもしてあげたい」という強い思いがあるでしょうが、それが被災者の肩の重いとちゃんと一致するかどうかで、非常に難しい問題にもなるなぁと思いました。


(3)生きていくための勉強
今回は、食事を担当する学生たちが非常によく頑張ったため、食事面での不満がほとんどありませんでした。

学生たちにとって、40人前とか100人前とかの食事を作る経験などほとんどないでしょうが、しかしちゃんとしたカレーその他を作り上げたのは、ひとえに「バイトで厨房を任されている」経験や、「野外活動で大鍋で食事を作った」経験、「栄養研で食事の勉強をしている」経験などが生きた結果であると思います。

そして、寝袋でみんなで雑魚寝、というのも、普段の合宿生活や、本学の1年次に経験する「キャンプ実習」がものをいった結果であると思います。

このように、本学で学んだこと、アルバイトなどで学んだ経験が、実社会での生活でもしっかりと生きるんだ、ということを学生が認識してくれれば、今後の授業に対する取り組みや、日常生活、アルバイトなどへの身の入り方も変わってくるだろうと思います。

机上で学ぶだけではない、「生きていくための知恵」を、しっかり身につけている学生たちを、とても頼もしく思いました。


(4)きっちりとした仕事
ボランティアセンターに学生たちの誓約書を提出した際、「全ての□にチェックが入っていない」、「はい、いいえに丸がついていない」など、非常に細かくチェックが入り、「全然駄目ですね」と一刀両断された苦い経験を元に、二班以降は3度のチェックを重ねたおかげで、全て一発で通りました。

また、体育館の「10時消灯、消灯後は携帯やカバンを絶対に触らない」などの取り決めをボランティアセンターでは本当にきっちりと守ろうと指導されていました。できていないときには、ボランティアの間で注意し合っていました。

更に、本学学生2名が雨の中での作業に雨具を忘れていき、作業させてもらえなかったということもあったようです。

このように、【遠野まごころネット】では「ボランティアの命を預かっている」という覚悟の元、非常にきっちりとした管理がされており、そのおかげで本学学生も一人の怪我や体調不良者を出すことなく無事活動を終えることができています。

こういうところは、我々もよく勉強して、今後の大学での活動に活かす必要があると感じました。自分自身、まだまだ甘いところがあるなぁと深く反省しました。


(5)人間関係の構築を
私が今回非常に助かったのは、15日に花火を見ながら数名の方と親しくなれて、その方々に吉里吉里村の薪割りや教育支援のお仕事を紹介していただき、さらにそこからカフェ活動やキッズプログラム活動まで話が広がっていったことでした。

15日に現地に入っていなければ、きっとここまで活動の幅を広げることができず、学生たちにも狭い範囲での活動のみで終わらせていた可能性があります。

ボランティアセンターでは様々な仕事の求人をしていましたが、これらに積極的に応募するか、隊長はじめ主要な人っぽい方に積極的に話しかけることで、いろいろな仕事に参加できるようになります。

このあたりは、今後ボランティアに行かれる方にはぜひ参考にして欲しいなぁと思いました。

また私もぜひ行きたいと考えていますが、こうして活動の場が広がり、人脈ができたことで、次に行くのがすこし気楽になります。単独でいっても、いろいろな活動ができそうというのは、とても大きなよりどころになるなぁと思います。


(6)準備がとても重要
今回、学生課の指導やボランティアセンターのホームページに記載されている内容を学生に周知させることで、持ち物や作業時の装備など、ほとんど不足なく準備することができました。

雨具がなくて作業させてもらえなかったり、長靴がなくて現場に出れない人(これは本学学生ではない)など、装備不足は作業の妨げになります。

準備は怠ることなく、余るぐらい準備していった方が良いと思います。


(7)今後の活動
今後、夏休みが明けてボランティアの数が足りるのかどうかということと、冬になってがれき撤去ができなくなったときに、どういう活動があるのか、ということが問題になると思います。

冬は、コミュニティーには入れない方が「孤独死」をするのではないかという問題が、この時期から持ち上がっています。

本学が冬に活動をするとしたら、このあたりに【運動・スポーツを通して何かできないか】を考える必要があるでしょう。

また、今回行った【カフェ活動】のような活動が、ますます重要になると考えられます。


(1)にも述べましたが、まだなにも始まっていないし、これからの息の長い活動こそが大切です。そのことを重々頭に入れて、本学としても息の長い活動を継続して行っていくべきであると思います。



以上、とりあえずここまでに思いついたことを並べてみました。

また何かあれば、追加します。
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ボランティアセンター ボランティア活動
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コメント

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Unknown (幸龍)
2011-08-27 20:34:28
10日間お疲れ様でした。

興味深く読まさせていただきました。瓦礫の撤去だけでも何年かかるのでしょう?
友人が石巻にいるので3.11にどんなことが起こったのか、また亡くなられたからはどのようにして亡くなられたか、詳しく教えていただきました。
ショック死、水が飲めずに亡くなられた方。
いまだに死体があちこちにあるのではないでしょうか?
私の想像を絶するお話でした。

自分も今回の震災で生き方を変えようと決心しました。

またどこで地震災害が起こるかわかりません。
日本以外であるかもしれません。
まさに「生きていくための知恵」、第五感を研ぎ澄ませて生きていく決心です。

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