事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

バルガス=リョサ

2013-06-13 23:29:32 | 本と雑誌
パンタレオン大尉と女たち (新潮・現代世界の文学)
価格:¥ 2,548(税込)
発売日:1986-02

この作者初体験だがやられた、面白過ぎ、細かいところまでよーーく作りこまれた本物の小説としか言いようがない、何でノーベル賞の時に文庫化せなんだのかね、いやわかる、高校生以下の子供に読まれたくなかったんだ、一国の軍隊が大真面目で女郎屋をやるお話なんて・・・

時間ないので途中省略、公営の女郎屋が何でないのかわかる?建前上やってはいかんことだからじゃない、要は「採算合わん」からなんだ、あ、ミもフタもないこと言っちゃってゴメン!!今時間ないからまだいずれ・・・書かんかもわからんけど

6/14追記-ここは1950年代後半のペルー、アマゾンの奥地(暑い!!)で兵隊たちの性犯罪が目に余ると一般人から苦情が絶えない(何でそんなとこに兵隊がいるかと言えば国境警備隊、必然性はちゃんとあるのだ)、これは中央から女郎を補給してやるしか手はないのじゃないか、だがまさか軍が食料や武器といっしょに女も送っちゃマズイだろう(当たり前だ)というわけで選ばれた主計大尉が一般人のフリをして街の娼館に協力を求め・・・・・そ、そんなんうまく行くわけねーだろと思えばさにあらず、こっから先は元ネタを引く

将軍「彼が欠点の多い、いい加減なやり方であれを創っておいてくれたらよかったのですが、あのたわけ者は婦人巡察奉仕機関を我が軍のもっとも有力な組織にしてしまったのであります
大佐「わたしたちは隙間をふさごうとして下水口を開けてしまい、そこから主計科の予算が全部流出しようとしています

というわけで(つまりうまく行き過ぎてお金を使い切っちゃったから)この機関は廃止になり・・・

ポン引き1「軍人なんかおやめなさいよ、あなたが努力しても碌に報いてくれないんですから」(ホント全然報いてくれてない、でも儲かってないんだからしゃーないのだ)
ポン引き2「兵隊たちや普通の人のところへ婦人巡察官連れて行く(略)わたしたち元金、あなた、おつむ使う、それで帝国作るあるよ」(残念だけどそれムリ、軍の装備を使えにゃ絶対に元をとれんのだよ)

大尉は「あなたたちだけで商売を始めなさい」と言って軍(今度はアンデス高原の寒いところ、え、何でそんなとこにも兵隊がいるの?いやそっちにも国境はあるか)へ戻るのだった、ハイ、めでたし・・・(たぶんね)


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