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遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

AEWメイスン

2015-09-18 22:44:18 | 本と雑誌
矢の家」、瀬戸川によればユーモアミステリだと言うんだがそうなのかねえ、創元社のは福永武彦訳だそうで前に私が読んだのもそれのハズだけどはてそんなにおかしかったかなあ
今回はたまたまソニーにあったからゲト(グーテンベルクからもらって来たとのこと、Kindleにはないっぽい、お手柄)、訳者は守屋陽一、福永ほどの名文ではたぶんないんだろうけどさしたる問題はないと思う、改めて・・・これのどこがアッハッハとおかしいわけ?秘密の通路がわかった途端に刑事の一人が笑いこける、これはあの署長辞職ですよねとか、だけど読者は(主人公とともに)全然おかしくないんだよな、後で事情を聞けばもっとそれどころじゃなくなる、あっちもこっちも悪いヤツだらけ、みんなでニセ犯人一人を追いつめといて(それがノートルダム寺院の壁画)何がそんなに面白いんだよ?!!!だうもあっちのヒトのオカシイ感覚はこっちとちょっと違うんじゃないか、乱歩が悪いんじゃないよ

考えてみると瀬戸川の感覚も私とは全然違うとしか思えない、JPホーガンの評価だってさうだよな、何でも説明がつけばいいってもんじゃない、「ありうる可能性を除いた後に残るのが」・・・・絶対あるわけないモノだったらそらただのマチガイなんだよ!!!(というか元のナゾが提出された時点で「犯人は不確定性原理で壁を抜けて出て行った」しかありようのない解答不能問題であるというか)

とかいうこととは全然関係なく「矢の家」はこれであり、ごく普通にミステリとしてあり、再読だから犯人は即わかったけどそんでも面白かった、主人公と彼女のドライブシーンなんて後の展開考えたらいったい何のためなのか全然わからんけど(たぶん探偵が活動するための時間稼ぎつまりはご都合主義)でも楽しかった、いーんでないの、これぞ「レドメイン」と同じ時期の、でも全然別な意味の古典的名作

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