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遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

猫とナゾの絵

2016-09-18 13:44:49 | 本と雑誌
ニャーンズ・コレクション」が届いた、猫好きの赤瀬川が世界中の美術館から猫のいる絵をかき集めて来たという労作、オランピア(ヌード女性)の足下に猫がいたとは知らんかった、「受胎告知」にも「最後の晩餐」にも猫入りバージョンがある、メラノ美術館もびっくり・・・ってこっちの方が先輩のハズだね、ご存じだったのかな?

中でも仰天な作品がこれ、作者はコルネイユ(1630年)、そういう作家はいたような気がするけど別人だよね、オルレアン美術館所蔵とのこと、よくみつかったね、こんな端っこの生物

赤瀬川いわく(いーかげんに要約)「羽帽子の人物は顔立ちから女性だと思ったが胸のふくらみはないし左腕の筋肉がスゴい(つまり男?)、この二人が何を話し合ってるのか、猫と犬にはわからない」もちろん見てるヒトにもわからない、タイトルを見るまでは
いわく「弟ヤコブに長子権を譲ったエサウ」え、何だって?だとすれば二人の会話はこうのハズ
兄「うまそうな豆だにゃあか、一杯食わしたってちょ」
弟「やってもええども長子の権利を譲ってくれなだちかんぞ」
兄「ああ、ええとも譲ったるがや」
(中丸明「絵画で読む聖書」よりこれまたいーかげんに要約)

ヤコブ(座ってる男)は豆を煮てたハズなのだ、でもその豆はどこにもない、彼が持ってる皿も足下のズン胴っぽい入れ物も空っぽ、入れ物の蓋を猫が(熱そうにもせず)のぞき込んでる(赤瀬川いわく「凹面なので顔がでかく映り何じゃこりゃと猫は思う」)煮物をすくう杓子もその辺にないし(あ、壁にはかかってる)、エサウ(立ってる男)がスプーンかフォークを持ってもいない
これじゃ二人の会話はこう
兄「ただいま、ハラ減った、パンの他に何かオカズないのか」
弟「あったけど今こいつ(犬)が食っちゃった」床に置いた皿(これも空っぽ)を指してるもんね
兄「テ、テメエは人間様の食い物を畜生に食わすのか!」
いやこう言って怒るヒトは当時(17世紀)まだおらんかったかもわからんけど、ともあれ絵のタイトルは「弟ヤコブに長子権を譲らないエサウ」だろ、全くだうなってるんだか・・・

とまあそんなわけでいろいろ楽しい本なのだった

9/19追記-もちろん赤瀬川はタイトルと元ネタを知ってて無視したんだと思う、彼にはそういう(誰でも知ってることをあえて知らんふりする)ところがあるのだ
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