事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

フローレンス・フォスター・ジェンキンス

2016-12-07 15:52:16 | 音楽
名前は忘れてたがこういうヒトがいることは知ってた、遠い昔、花森安治が紹介してくれてたのである、いわく

若い友人が輸入版のレコードを持って来た、ジャケットには背中に翼につけたオバハンの写真、何だこれはオペラか何かの歌手か?と聞いたらまあとにかく聞いてくださいと・・・
聞こえて来たのは女性の声、モーツァルト「夜の女王のアリア」だというのだが何でこれがそうなのかわからない、ピアノの伴奏がまた傑作、このスサマジイ音を何とかメロディに乗せようと四苦八苦してるピアニストの顔が眼に見えるようなのである、このジェンキンスさんという女性はどうやら音痴らしい、音痴なんてものはこの僕を含めていくらでも世間に転がってると思っていたがそんなのは音痴でも何でもない、ただちょっと調子がはずれているだけだということがわかった、音痴というのはこのジェンキンスさんみたいな人のことをいうのである

だいたいこんな文章だった、まさかこれを生きてるうちに聞くとは思わなかった、オヤジもこの文章を読んだハズだがレコードを注文はしなかったと思うのである、今はオンラインで音源を聞ける(こちら)

まずは夜の女王が歌うホンモノの「復讐の歌」、これは昔TVで1回聞いた、いっしょに聞いてたオヤジが「これは大変な難曲」と言ったが、また一聴忘れがたいメロディだが子供の私にはそのヒトがそんな苦労してるように聞こえなかった、それ以来ほとんど50年ぶりの再聴、感想は「ヒェーーーーーー」全くモーツァルトさん、どういう譜面書いちゃったんですか、こんなん生身の人類が出せる音じゃないんじゃない?(それが出せるヒトいるというか18世紀にもいたんだなあ、世界は広い)

で次にジェンキンスさんの歌、え、これ花森が言うほど破壊的?確かにこれは「復讐の歌」じゃないけど(言葉聞き取れないし)歌おうとしてるのがそれらしいことは何となくわかるんじゃないの?(聞いたからだけど)
確かに伴奏者はエラいわな、テンポが狂ったところをちゃんと歌の方にあわせてるし、だけどテンポ感覚ってないヒトの方が多いんじゃないかな(私もさう)、なればこそオーケストラには指揮者が必須(さういう意味じゃないって、まーいーじゃない)
そら正気の人間だったら歌えないことがわかりきってる歌を歌おうと思わないしましてやそれをヒトに聞かせたり音源を残そうとは思わない、そういうことを(金にまかせて)堂々とやっちゃったところがアッパレなわけで別に音痴だからエラいんじゃないと思うけど・・・

と思ったが花森の解説によればジェンキンスさんは40歳を過ぎた頃から「特異な才能に気づいて」コンサートを始めた、舞台衣装も自分でデザインしたが服飾感覚も音楽と同レベルだったようで全てこの写真みたいな(趣味の悪い)シロモノだった・・・というこの「才能」を私は(いやたぶん花森も)「音痴だから楽しい」という意味だと思っていた、だけどこのサイトを読めばわかる、本人は自分の音痴を「全く自覚してなかった」のだ、タハハのハ

花森いわく「これを読んで僕はすっかりうれしくなってしまった、よくまあこれだけケタハズレな人がいたものである」ごもっとも、ホントUSAって国はケタハズレだよ、これが戦争真っ最中のハナシなんだからな
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