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遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

岩井俊二

2016-05-22 13:14:10 | 本と雑誌
リップヴァンウィンクルの花嫁」映画が公開中だが名古屋ではやってないので見られない、電子化されてたので即読了、Azonレビは概ね好評のようだが、なんつーかミステリ読み揚げ足鳥のよきエジキなのよね、ネタバレ全開なので未読、未見の方はご注意を

主人公は安室行枡(アムロユキマス)というウソっぽい、ではなく完全ウソな名前の何でも屋、ある時年齢不詳の売れっ子AV女優真白(マシロ)から「ガンで余命幾ばくもないが一人で死ぬのはサビシイ、いっしょに死んでくれるカワイイ女の子をみつけてくれ」と依頼されて1000万円で引き受けた、彼女は箱根の元フレンチレストランに一人で住み(家賃いくらだろ?)、クラゲ、エイ、イモガイ、ヤドクガエル、サソリ、ヒョウモンダコを飼っていた(そんなん世話できるキャラとは思えぬのだが)

都合よくうってつけの女の子がみつかった、派遣教師をクビになったばかりの七海(ナナミ)23歳、ネットでみつけた男と結婚の運びになったが披露宴に呼ぶ親族も友達もいなくて相手とつりあいがとれない、どうしたら?という相談に「OK、ニセの親族と友達を用意します」と信用させ、結婚したら即「別れさせ屋」を送り込み(やり方省略)、彼女がとりあえずラブホテルへ転がり込んだところをニセ親族のアルバイトに連れ出し、真白と姉妹役を演じさせてお見合い、真白が「あの子気に入った」と言ったので七海を箱根の家へメイドとして送り込んだ(とは書いてないけどそういうことだと推測)

二人は外車を乗り回しウェディングドレスを着てチャペルで記念撮影し、その夜モルヒネを飲んでイモガイを握った・・・のは真白だけ、いかに何でも無理心中する気はなかったのだ

AV女優ってそんなに金があるもんだろか、映画人の金銭感覚はケタが違うよね、もうすぐ死ぬのに動物をそれもいかにも管理のむつかしそうなのを何種類も飼うか、自分が死んだ後にどうするかちょっとは考えろよ、また自殺の方法としてイモガイを選ぶのは如何?モヒ飲んでたって痛いんじゃなかろうか

てなことにもまして些細ながら気になるのがニセ親族になった時の状況、父の妹とその家族という設定なのに本人と姓が同じ、そらないだろと安室は真白につっこまれるのだがそんなん何でもない、席表には「新郎の叔父****様、同夫人****様」と書いてあるハズなんだからウラ設定(というか紹介のセリフ、これを言う弟もニセモノ)を「父の弟****と奥さんの**」にすれば済む話だろが、もち「新郎の叔母****様、同夫君****様」と書く式場がないとは言わんが普通そんな面倒なことせんだろ・・・と実はこれ言いたかっただけ、こんくらいは校閲の時点で直せると思うんだがなあ

オマケ-真白は何歳で母親が何歳の時の子なのか、なんてこともアイマイ、単純な算数なんだからそんくらいハッキリさせろよな・・・

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