木幡小平次

山東京伝「復讐奇談安積沼」
父を殺された少年の復讐譚というのが表、妻の密通相手に殺された役者が殺人者と妻を祟り殺す怪談が裏、復讐者の少年はアテもなく仇を探し歩くうちに(婚約者がいながら)若い女の子といい仲になっちゃったり、せっかくの手掛かりとスレ違ったり、無事仇に巡り会えたのも(何が何でもハッピーエンドにする義務があると思い込んだ)作者のお情けって感じがせんではない、一方幽霊役者だった小平次の祟りぶりは雨月そのまま(もちろんわざとやってる)、でもちゃんとオチをつけてるところはいい(上から目線)
南北はどんなふうにデフォルメしたんだろ、桜姫はみつかったけどこっちは入手不可能みたいね

ところで「覗き小平次」ってどうなったんだった?もちろん小平次は死んでなかったけど奥さんにはっきり「嫌いだ」と言われてそれで・・・・・どうも元ネタ知ってるヒトにしかわからんお話だったみたいだね(京伝キャラが登場してることからして、けど全く思い出せぬ、その辺にあったかな?)、「皿屋敷」ほど文句はつけんかったやうな気もするんだが