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遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

風太郎作品にこんなんもあったとは

2016-12-10 10:47:25 | 本と雑誌
海鳴り忍法帖」登場する忍者の数最多とどっかにあったが確かに根来の僧兵3万人全員が一人一芸の忍者という設定、だけど実際の出番は少ない、1560年代という設定なのに敵(こっちが主人公)はピストルから大砲まで様々な火器を作りまくってまたそれがほとんど問題なく作動しちゃう(鉄砲のタマってホントはさう当るもんじゃない上に暴発も多いのよな)という超ド天才なのだから・・・

当時室町幕府はあってなき存在(なので将軍の名前とか教科書にも出てないハズ)、堺の町は日本では珍しい商人主体の都市国家だったが松永弾正と織田信長に事実上滅ぼされた(これは御大の説「後から考えればそういうことになる」と)、このお話は崩壊前夜の攻防戦、根来衆を使って攻撃する弾正に鉄砲で応戦する天才武器職人と傭兵集団という構図だが、まあそこは御大の作品ゆえ虚実混交の奇想天外、後世の読者は勝負がわかってながら何とか反転してくれぬものかと願いつつ例によって最後まで読まされちゃうのである、決して逃げない主人公と報われぬ愛と知りつつ最後まで行動を共にするヒロインが清々しい、そうだよな、そう来なくっちゃ・・・と書いたからとてネタバレにはなってないよね

ところであんまし関係ないけど室町幕府の滅亡は1574年と今の歴史書は決めている、織田信長が15代将軍足利義昭を追い出した後に将軍を立てようとしなかったから、だけど当時のヒトは誰もその時幕府がなくなったと思わなかった、たぶん「え、そんなものまだあったの?」と思っていたと思う(塩野七生のマネ)

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