事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

お見事、京極マジック

2017-11-22 10:12:37 | 本と雑誌
京極夏彦「覘き小平次」2002年初出のハードカバーが即みつかった(そんだけ京極さんは特別扱いなのだ)ので再読、まいったね、完全に忘れてた、元ネタを知ってて読むと10倍楽しめるお話だったのね

美少年喜次郎は困窮した家を助けるために陰間茶屋へ売られたが役者に引き取られて女形になった、ここは元ネタのまま、彼の両親はその後運平という男に殺されて家宝の太刀を奪われたのだが喜次郎は運平が犯人だとは知らない、元ネタの喜次郎は仇の運平を尋ねて奥州へ向かうんだが、でも考えてみたら何で真犯人がわかったんだろ(忘れた)
大和に住む穂積の葛児は喜次郎の絵姿に恋してモデルを探してもらい自分で尋ねて行ったがその家は無くなった後・・・元ネタではオヤジさんが役者になった喜次郎を探し当てて請け出す、喜次郎は仇探しの旅に出る、考えてみれば名前も変わってる人間がさう簡単にみつかるわけないよね
幽霊役者の小平次は幽霊を演じて殺人犯に白状させるというお手柄、だが被害者は美少女である、いかに幽霊がうまいからって中年男が美少女に見えるもんかねと思うんだがここは元ネタそのまま、小平次の女房お塚にホレた鼓打ちの多久郎は運平と共謀して小平次を殺し金を奪う、ここもほぼ元ネタのまま、多久郎はホレてなんかいない、小平次が気に入らないだけだというが実は・・・彼は運平の弟だが小さい時に売られたので兄貴の顔を知らない、元ネタではその後この2人が顔を合わせることはなく兄弟でもそうじゃなくてもどっちでもよいような
小平次は事触れの治平(こいつが小平次を捕り物に駆り出した一味の一人、背後に又市もいるハズだが顔を見せない)に助られて家に戻る、そして押し入れから多久郎と女房の情事を覘く・・・元ネタではもちろん悪霊になって2人をとり殺すんだが何があろうと京極さんがそんなお話を書くわけはない

以下独自の展開になるのでネタバレ自粛、運平・多久郎が兄弟というネタもうまく生きてるし、お塚が実は**(わざとらしく伏字)とはお釈迦様でもご存知あるまい(って元ネタ知ってるヒトはひっくり返るだらうが京極版しか知らないヒトはそういうもんだと思って読んじゃうよね)、残念ながら(?)喜次郎・葛子は巡り合えたけどハッピーエンドにならない、小平次・お塚は・・・これハッピーなのかなあ?

心底驚いたのは小平次の息子小太郎が四谷怪談の小仏小平でもう殺されてるという設定、はて「伊右衛門」は読んだし忘れてないハズなのに小平殺しってあったかなあ、誰に殺されたんだ?伊右衛門のハズはないしそんな悪いヤツいたかなあ?それだけのために再読せにゃいかんじゃないか、とこれも即みつかったので読み始めた(だから京極さんは特別扱いなんだって)、1997年初出、立派な古本だがハードカバーだからきれいなもんだ、お梅が喜兵衛の奥さんで薬種商の娘?あ、小平はそこの養子なんだな・・・と今ここ

腐っても鯛!!

2017-11-22 08:44:39 | パソコンと周辺機器
新しいPCが届いたので早速セットアップ(Win7)したら即アンチウィルスソフトをインストールしてくれた、へえサービスよいな

次はソニーと早速リーダーストアにつないだら私が私であることを認識して書庫へ入れてくれたし改めて登録しなおさなくても書籍を売ってくれてポイントも使ってくれた・・・のはよいがリーダーを認識しないので買った書籍をダウンできない、機械が届いた時点でいいかげん飲んだくれてたので専用ソフトを改めてインストールしなくてはいけないという基本的事実を忘れてたのである、いや何かそういう作業が必要だというおぼろげな記憶はあったものの(わりと最近前のPCをサラにしたのだから)肝心なebooktransferというソフトの名前が思い出せない、またリーダーストアのどこを見ても機器認証のコーナーはあってもソフトインストールのコーナーはないのである
今朝になってようやく思い出したので職場のWin10で試してみた(今まで避けてたんだがな、余計なモノを入れるとバッティングしてハングの原因になると聞いてたから、でも背に腹は代えられぬ・・・ってこういう時に使う言葉か?)、まずはebooktransferを検索して発見、ダウンロード(早!)、インストール(早!)、ストアへ入店して書庫から昨夜の書籍をダウン(これがまた早!)

さっすがソニー、改めて見直したぜ、がんばってね、ホントに応援してるよ