心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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一番大事にしていたのに

2016年10月29日 | 家族のこと
冬囲いの最中、母が思い出したように言った。
「このコハゼ、一番大事にしていたのに、お前ったら」と叔母に。
なになに?
耳をダンボにしながら傍らのモミジの冬囲いをしていたわたし。
「○○○ちゃんに一番いいところ(枝)をポキンと折らせるんだから、まったく」とぼやいている。

あっ! そうだったのか。



最後の日。
プレゼントだよってよこしたあの枝はこれだったのかあ……
母が一番気に入っていたコハゼ。その一番いい枝ぶりの先をポキンと折って、プレゼントだって喜んでお母さんが診察から帰るのを待っていた孫。ご近所さんたちと楽しい時間を過ごしていた孫。まさかそのコハゼだとはちっとも思わず。
そして今は枯れて



葉っぱもカサカサと少しの空気の揺れ動きにも落ちている。

でも母には悪いけど、なんだか嬉しい。
孫がその小さな手で大事そうに持っていた枝と花。帰ってきたらすぐにヨーグルトの空き瓶に挿した。
その次の日、摘み取ってきた枝と花をお留守番にして、孫とわたしたちは東京へ向かったのだった。
摘み取ったことすら、孫の脳裏には残っていないかもしれない。それでも孫を知る他の人たちにはそのひとときが今も大事な思い出になっているのだと思う。

幼い子はその存在そのものが周りに温かいものを与えてくれる。その仕草が例え気まぐれのことであっても、何かしら意味を持たせたくなるのだ。

※※※

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2 コメント

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けいさんへ (りこ)
2016-10-30 09:13:14
おはようございます。
わたしにも、お孫ちゃんのお話は楽しい記憶たもして、これからもずっと残りますし、また、けいさんを返しての、可愛いお孫ちゃんの話題を楽しみにしてます♡
お花の枝を折っちゃったとのことですが、お孫ちゃん凄い!美的センス抜群なんですよ。一番よい枝ぶりの物を選んでプレゼントしてくれたなんて。
一生懸命につぶらな瞳で枝ぶりの良いものを探している様子を想像するだけで胸キュンです♪
思い出 (けい)
2016-10-30 11:25:16
孫はわたしだけでなく、周りの人たちにたくさんの思い出を残していったようです。
ご近所さんは会うたびに○○ちゃんはあぁした、こうしたと目の前にいつかのように話します。仕草や語った言葉を懐かしんでいるようです。
孫がいる間のりこさんの温かいコメントにも癒やされました。本当に温かい目で見ていてくださってありがとうございます。
嬉しかったです♪

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