風の声

想いつくまま

アメリカの混乱と分断が心配だ

2017年08月17日 | 日記
アメリカの混乱と分断が止まらない。

アメリカがトランプ大統領を選択した瞬間から、この混乱は誰もが予測していた。
とはいえ、側近や共和党の政治家がバランスを模索していくとも期待していたはず。

今度はネオナチやKKKなど露骨な差別主義団体が引き起こした混乱。
その混乱に対してトランプ大統領は「双方に責任がある」と発言した。

混乱の原因は、人種差別を肯定する団体の言動や、車でひき殺した犯罪行為にある。
なのに、そこを見ずに「双方に責任がある」とするトランプ大統領の認識は完全に間違っている。

黒人差別や人種問題、ヘイトクライムなどを長い時間をかけて克服してきたアメリカ。
南北戦争をはじめ、歴史的に大きな犠牲を払いながら築いてきた差別撤廃だった。

人と人を分断する差別は、人間しか持ち合わせない「理性」でのみ克服できる。

だが不幸にも、大統領になろうとする人物が、選挙戦で理性のブレーキを取っ払い差別を煽った。
そして、大統領になってもなお差別を肯定する発言を続けている。

こうなると、「大統領が言っているのだから」とする雰囲気が出来上がり理性は失われる。
この理性が壊れた雰囲気が、今、アメリカを分断する根っこになっている。

大統領が原因で、しかも理性が根っこにある混乱だけに事態は深刻だ。

アメリカの分断が心配でたまらない。













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