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論理的思考と交渉のスキル

2004年06月23日 | [書評] 読みました!
著者:高杉 尚孝
出版社:光文社
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■なぜ読もうと思ったのか?:
先週、「ロジカルシンキング&プレゼンテーション」の研修に参加しました。
その研修の講師が著者でした。そして研修終了後、参加者全員に、
この本(サイン付き)をプレゼントしてくれました。
だから、復習も兼ねて読もうと思いました。


■どのような点で役に立ったのか?:

(1)論理的であることの基本
論理的であるためには、どうしたらいいのでしょうか?

著者は、論理的であるためには3つの条件があると説明しています。
その3つとは、
○明確な主張があること
○主張を支える論拠が述べられていること
○論拠が主張を正しく支持していること
という3つです。

ここで重要なのは、3つ目の「論拠が主張を正しく支持していること」です。
特に押さえておかないといけないことは、
「論拠が主張を正しく支持しているかどうか」を最終的に判断するのは
誰なのかということです。

それは、語り手自身ではありません。
最終的な判断を下すのは、相手方なのです。

そのためには、相手が受け入れてくれるように、
こちらの主張を変えてしまうことではありません。
あくまでも、主張はそのままで、
その主張と論拠のつながりを相手方にとってわかりやすくすることです。


(2)明瞭表現:主語と述語を明確にする
論理的であるためには、相手方が主張と論拠のつながりを理解できることが
重要であるということがわかりました。
それでは、その主張と論拠のつながりを理解してもらいやすくするために、
何をすればいいのでしょうか?

それは、メッセージを明瞭に表現することです。曖昧な表現を排するのです。

それでは、どうすれば明瞭に表現できるのでしょうか。
○主語と述語を明確にする
○論理接続詞を使う
○表現の抽象度を下げる
この3つの方法によって、表現はわかりやすいものになります。

まずは、1つめの「主語と述語を明確にする」ことを説明します。
「が」「は」という主語を明確にする助詞は、一文の中で一度しか登場させない。
それが秘訣です。

例えば、「ゾウは鼻が長い」という表現があったとします。
これの主語は「ゾウ」でしょうか、それとも「鼻」でしょうか。
一見分からなくなります。
この場合、「ゾウの鼻は長い」か、「ゾウは鼻の長い動物である」と表現すれば
わかりやすくなります。
(もっと長く複雑な文章において、何度も「が」と「は」の出る文章を
 想像してみてください。意味が理解できなくなります。)

また、例えば「この企画は積極的に推進すべきだ」という文があったとします。
この文の主語は何になるでしょうか?
「企画は」とあるから、「企画」が主語でしょうか。
いや、違います。主語は、この企画「を」推進する人/組織なのです。
しかし、この文章には主語がありません。
その場合、誰もこの企画を推進しないでしょう。

きちんと、主語と述語を1対1対応させるようにしましょう。
(このblogにおいて、主語が落ちている場合は、「ぼくは」か「みなさんは」の
 どちらかしかありません。そう言えるように、注意して書いていきます。)


(3)論理接続詞を使う
主語と述語を明確にすることに加えて、明瞭なメッセージを作るためには、
論理接続詞を用いる必要があります。

接続詞には、曖昧接続詞と論理接続詞の2種類があります。
曖昧接続詞とは、メッセージとメッセージのつながりのはっきりしない接続詞です。
例えば、「~あり、」「~おり、」「~し、」「~で、」などが代表的です。

この曖昧接続詞を使うと、どうしてわかりずらい文章になってしまうのでしょうか?
例えば、以下のような文章を想像してください。

○当業界では、
○規制緩和が進行し、
○国内業態別の住み分けが崩れており、
○ますます競争が激化し、
○外資の参入増加もあり、
○企業はますます難しい舵取りを強いられ、
○撤退を余儀なくされる企業も少なくなく、
○厳しい状況が今後も予測される。

この文章は、たくさんの曖昧接続詞を使っています。
どこからどこまでが背景(原因)なのかなどが、一見ではわかりません。
また、お互いにどのように関連しているのかが不明瞭です。

それでは、これをわかりやすくするには、どうすればいいのでしょうか。
それは論理接続詞を使うことです。
先ほどの文章を、論理接続詞でわかりやすくすると、以下のようになります。

○当業界では、
○規制緩和が進行したことにより、
○国内業態別の住み分けが崩れた結果、
○ますます競争が激化している。
○さらに、外資の参入の増加もあるため、
○企業はますます難しい舵取りを強いられている。
○このような環境のもと、撤退を余儀なくされる企業も少なくない。
○つまり、当業界では、厳しい状況が今後も予測される。

このように、それぞれの文節のつながりがわかりやすくなりました。

それでは、論理接続詞にはどのようなものがあるのでしょうか?
この本にはなかったのですが、著者から、研修にて、
「高杉論理接続詞マップ」というのを教わりました。

○順接付加
 ・追加:
  また、かつ、さらに、加えて、のみならず、限らず、~は無論のこと、
  ~の上、あわせて、しかも、特に、ましてや
 ・対比:
  他方、一方、方や、同時に、以降、以来
 ・解説:
  つまり、要するに、具体的には、例えば、実は、そもそも、ちなみに、
  このように、要約すると、まとめると、すなわち、いいかえると、
 ・条件:
  もし、仮に、~ならば、~すれば、~でなければ、~を踏まえると、
  ~のかぎりにおいて、尚、
 ・選択:
  あるいは、または、むしろ、もしくは、それとも

○順接論証
 ・理由:
  なぜなら、というのは、その理由は、原因は、そのわけは、~からだ
 ・帰結:
  従って、故に、であるからして、結果、これを受けて、~のため、
  ~なので、~をきっかけに、~すると
 ・手段:
  することで、することにより
 ・目的:
  ~するため、~するには、~させるには、そのためには

○逆接
 ・反転:
  ~しかし、しかしながら、~あるものの、にもかかわらず
 ・制限:
  ただし、もっとも、とはいうものの、反面
 ・譲歩:
  もちろん、無論、たしかに、
 ・転換:
  ところで、さて、それでは

この論理接続詞マップは、相当宝物です。


(4)表現の抽象度を下げる
表現を明瞭にする方法の最後は、「表現の抽象度を下げる」です。
つまり、抽象的な表現はできる限り使わないことです。

例えば以下のようなものです。
「~の見直し」、「~の強化」、「~の確立」、「~の再構築」、「~の推進」、
「~の拡充」、「~の調整」、「~の合理化」、「~の基礎固め」、「~の立て直し」
何かを言っているようで、具体的な中身がない表現です。

対応策としては、言葉の抽象度を上げ下げする訓練をすることがあります。

例えば、「太巻き」(巻き寿司の太いもの)を抽象表現に変えていきます。
太巻き → 巻き寿司 → 寿司 → 和食 → 料理 → 食料 → 有機物~
という風になります。

基本的には、一段階でも具体的な表現にすることが望ましいです。
ただし、あえて抽象的な表現を使うこともあります。

それは、意図的に考えをぼかして表現することです。
例えば、「なぜ費用が急増しているのか」などとマイナスなことについて、
質問されたときのことです。
その場合、質問に答える際に、「費用が急増しているのは~」と答えるのではなく、
「最近の費用の動きについての話ですね。その理由は~」などと
言い換えてしまうのです。
つまり、マイナス表現をオブラートに包むときには抽象表現を使う方がいいです。

このように、表現の抽象度を自由に上げ下げできるように、訓練しましょう。
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