6/2の日経

　昨日の法人企業統計の設備投資の増加は明るいニュースだったね。前期が低かった反動もあるかもしれないが、中小に広がりがあるのが心強い。ただ、個人企業経済調査となると、土地購入を除けば前年同期比はマイナスだ。10-12月期GDPは、法企の結果とは逆のマイナスだっただけに、今回、どのくらい上方修正されるか楽しみだ。

　4月の税収は相変わらず好調で、1.9兆円上ブレという筆者の予想に変化はない。とは言え、消費税の進捗率が低いのが気になる。これは補正の頃からなので、財政当局は伸びると判断しているのだろうと見ていたが、5月だけで予算の数字に届くのか。2014年度は増税の影響があるので、外部の者には、うかがい知れないところがある。

　時期尚早ついでに、もし、4-6月期がゼロ成長になってしまうと、その後、増税前のトレンドの各期0.4%成長を達成しても、2015年度は1.1%成長にとどまる。2014年度は－1.0%成長だったから、2年間で、ほとんど成長できなかったことになる。こんな状況で10月に2%再増税を迎えていたらと思うと怖くなる。回避できて、ホントに良かったよ。


(昨日の日経)
　税が惑わす日本のかたち。核心・消えた電事連の議事録・滝順一。賃上げ中小も前年超え、企業格差は拡大。景気指標・在庫投資に心配はご無用。

(今日の日経)
　年金情報125万件流出。18年度財政赤字GDP比1%を首相が指示。国の税収14%増。法人企業統計・設備投資が中小に広がり。4月のGDPは前月比1.2%減。5月新車7.6%減。