経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

11/21の日経

2014年11月21日 | 今日の日経
 今日の日経の「経済対策ずれる思惑」では、増税延期の内幕が描かれている。内閣府は10月半ばに政権幹部には「景気は厳しい」との見方を伝えていたようだ。また、ロイターによれば、8月鉱工業生産で、強気だった政策担当幹部の顔色が変わったらしい。表面的には、天気のせいと言いつつ、本音は別だったわけである。

 本コラムでは、8月指標が出た直後の10/5に、「血の気が引くような内容だったろう」としていたから、正確な情勢分析を読者にお届けできていたと思う。その後、9月指標は小康だったが、油断はできない。11/18改定の消費総合指数は、下方修正によって、9月は6月の水準と変わらなくなっている。10月は、百貨店、コンビニ、スーパーとも、あまり良くない。

 どうも、内閣府幹部は「経済対策が先決。解散どころではない」としているらしいね。無理もあるまい。だから、本コラムは、8/3に臨時国会で「敗戦処理」をせよと言っていたのに。解散がなくても、補正は年明けの通常国会とされていたのだから、何を今更だ。読みどおりなのに、ちっともうれしくない。貿易統計で輸出が持ち直したのと原油安は救いかな。

(今日の日経)
 利益の大半を株主配分、配分額10兆円に。東芝・人口光合成で世界最高。子育ては増税前も充実策。輸出持ち直しの兆し、前月比2.2%増、現地価格下げる。10月コンビニ1.1%減、スーパー1.9%減。
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