最近、スーパーが遠くなったためかリュックを背負って買い出しに行く事が多くなりました
リュックは格好悪いという先入観があったのですが、両手が空くと言う事はとても良い事だと気が付きました
両手を振って歩けるだけでなく、転んだ時に両手で支えられるしね
リュックにもなり、手に持つこともできるバッグです
仕事用の糸切りばさみは何本かありますが、ミシンの上に置いて使う糸切り専用ハサミと
作業台に置く糸と布を切るハサミと普段は2つ使っています
糸切り専用のハサミは刃渡りがとても長く普通ハサミの2倍ぐらいあり、先がシュっととんがっています
そのハサミの片側の先、7mm程折れてしまいました
床に落として折れている事に気がつき、かけらを必死になって捜しましたが床の上にはなくてふとミシンの上を見たら、ありました
けっして、かけらが跳ね上がったと言う事でななく、なんで折れたかは原因不明です
夫が他所でもらった物で糸を切るのにとても重宝してたので、これがないと仕事が・・・・
夫は知っている刃物研ぎに出してくれました
刃物を研ぐおじいちゃんが、 「このハサミは金属がとても固いので直すのは難しい。
それでもムリにと言うのなら、3000円はもらうよ。奥さんにハサミをどのように削って欲しいか家に帰って線を引いてもらいなさい。ワシは4100円のハサミ(お店で販売している物)を買う事を勧めるが」
と言われて、夫は帰って来ました
線を引けと言っても、私は今の形で7ミリほど短くしてもらえればいいのであって
私、 「出来上がりが悪くても線通りに直したと言われたらイヤだし、4100円なんて高いし、自分で手芸屋さんで買うから」
なのに、夫はハサミを持って研ぎ屋にもう一度行きました
戻ってきたハサミは折れた刃先をざっと合わせて、片方をズバッと切り揃えた感じに仕上がっていました(申しわけ程度に先を尖らし)
おまけに切っ先が1,5ミリ違っているし
糸を根元から切る事は出来ない、縫ってある針目の糸はもちろん切れません
キレッキレのダンスを踊る若者が、炬燵で背中を丸めているおじいちゃんのようになってしまった愛用のハサミ・・・
私、 「これは全然使いものにならないから私が研ぎ直してもらってくる」
夫、 「聞く耳もたない人だから、無理かも」
実際会ってみると、歩くのさえままならない本当によぼよぼな頑固爺ちゃんで自分の言いたいことだけを言い立てて人の話は聞こうともしない
やたら、4100円のハサミを勧めて来る
ただ、1,5ミリ切っ先が違うというところは聞こえたらしく、老眼鏡もかけずにハサミをグラインダーにかけては手で先をなぞってを何度か繰り返しても、それでも1,5ミリの差は埋められなかった
自分の経験で言っても、お年寄りが肉眼で1,5mmを認識できるわけがない
いくら言っても無駄だ、3000円はどぶに捨てたと思いあきらめてスゴスゴと帰って来ました
「耄碌じじいが店なんか開けているんじゃない!」
と捨て台詞が吐けたらどんなにすっきりしたことか