田口圭二のブログ

右脳開発とNLPのプロフェッショナル田口圭二の、きのう・きょう・・そして・・あさって

脳回路が逆?

2006-05-31 10:35:22 | Weblog
A君は小学5年生の男の子です。能力開発のレッスン中、よくおしゃべりをします。
本当によくしゃべる。しかも汚い言葉使い。
「どんな家庭生活なんだろ?」と思うくらいです。



彼のしゃべりの特徴は、他人の話に割り込んで、相手をけなしながら茶々を入れる。
目を閉じて心静かに3分間瞑想中でも「先生B君が目を開けている」や
イメージトレーニング中、そのイメージに関係の無い話を始める。


「A君、今、先生は何をしている?」
「ん~。話をしている」
「ありがとう。じゃ、先生の話を聞いててくれる?」


沈黙が8秒。


「あっ、先生C子がごそごそしてる」
また、始まります。

「報告はありがとう。 少しの間、静かにしてくれるかな」

今日も続いています。



そこで、今日はいつものパターンを破ります。

「A君、A君は自分のことを頭が良いと思う? それとも頭が悪いと思う? どっちかな?」

「・・・・・・・・・・・・」沈黙。

「自分が思っていることを言う、だけだよ」

「・・・・・・・・・・・・」沈黙。

「じゃ、うなずくだけでもいいけど。頭がいい?」

「・・・・・・・・・・・・」沈黙。

「じゃ、頭が悪い?」

「・・・・・・・・・・・・」沈黙。



これからが本番です。



「そうか、先生は分かった。ゴメン。今まで先生は勘違いをしていました。ゴメンねえ。
A君の脳回路は、線が逆になっていたんだ。
だから、静かに!だまって!と言ったらしゃべる。考えたことを言って、と言ったら黙る。
なるほど脳回路が逆になっていたんだ。
それじゃ、今から先生が元に戻します。ちょっと頭を触るね」


頭をごにゃごにゃと1分間位マッサージ。


「これでいい!!これからは、静かにと言ったら静かに。
自分の意見を言ってといったら、言う。よし、OK」


効果てきめん。それからのA君、別人のようです。



NLPのスキルや考え方が役にたった場面です。
ビジネスで、会議の席で、恋人同士、そして、親子の会話、日常の中にこのような場面は沢山あると思います。
そのような時にどう対処したらいいか。
NLPのスキルが無意識に助けてくれます。


田口