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コロラド・ヴェイルでのスキー その1

2017年03月21日 | 旅行

  みなさんはコロラドにあるヴェイルというスキー場をご存知でしょうか?

  私はすぐ隣のユタ州にあるソルトレイクのスキー場に行った時に聞いたことがある程度で、よく知りませんでした。全米で一番大きなスキーリゾートと言うのが謳い文句です。日本では絶対に味わえない、素晴らしいスキーを満喫することができました。

   何がって?

   ロッキー山脈の景色、ゲレンデの多さと多様性、とても安全なゲレンデ外滑走の楽しさ、そして整備の素晴らしさと、スキーの楽しみのすべてが詰まっていました。3,500m地点の写真です。スキーヤーのむこうは4,000m級の山々が連なり、思わず見とれてしまいます。

   東京からデンバーまで10時間。そこからバスで2時間半と比較的簡単に行くことができます。でも最初に予約を入れて驚いたのは、リフト代の高さです。我々は5日間滑ることにしていたのですが、シニア代金が7万円也。1日平均1万4千円。1日のみだと何と180ドル・2万円もするのです。日本でのシニア料金が3日間割引で1日平均3千円5百円くらいですから、なんと4倍です。

  しかし、実際にスキー場に行ってみると、確かにその価値があると納得できます。スキーをされない方のために、一体どこがちがうのか。 

  一口で表すなら、ただの温泉宿と星野リゾートの違いでしょうか。

  ロッキー山脈の真っ只中にある景色の雄大さ、パウダースノーの雪質、ゲレンデの整備状況、滑走距離の長さ、スキーヤーの安全性への配慮、そしてレストランを含むサービスです。

  ここの経営はヴェイルリゾートマネージメントという会社が、トータルにマネージしていて、何から何まで隙が無いのです。例えばゴンドラやリフトの乗り降りのサポート、運行スピード、リフトのベンチは日本のような寒さを感じる板敷きではなく、クッション付きで暖かく快適。足乗せサポートも全て備わり、騒音も振動もほとんど無し。

   そしてなによりも、コース整備の素晴らしさです。スキーヤーにとって、夜のうちにゲレンデを平らに均してくれるか否かは、死命を制する大問題なのですが、それが行き届いているのです。コース数は200近くあり、毎朝インターネットで整備済みのコースをチェックすることができます。現場でもすべてのスタート地点に整備済みか否かの表示があります。

   そのことがどれほど違うか。自動車できれいに舗装された高速道路を突っ走るか、穴ぼこと砂利だらけの道を穴にハマらないように気をつけながら走るかの違い、と言えば分かると思います。快適さは100倍も違います。

   中には穴ぼこだらけのコースを巧みに行くのが好きな人もいます。オリンピックで言えば上村愛子のモーグルです。その人たちにためには、モーグルコースがいくつも設定されています。オリンピック仕様のジャンプ台が2つあるモーグルコースも自由に滑走できます。私は絶対にやりませんが(笑)。

   そしてここの最大の特徴は、日本にはほとんどないボウルと言われる雄大な滑走コースのある事です。その数9箇所。山登りをされる方なら、北アルプスの唐沢カールや槍沢をご存知だと思いますが、ボウルそれにあたります。3,400mから標高差800mほどを、一気に滑ることができます。

   ヴェイルの規模を標高差で表しますと、デンバーはマイル・ハイの1,600m、ホテルのあるベースの街が標高2千4百メートルで、そこからゴンドラとリフトをつないで登った山頂が3千5百メートルです。槍ヶ岳の頂上より5百メートル高い所から標高差1千メートルを滑り降りるのです。真面目な話、高所恐怖症や高山病にかかりやすい方には向いていません(笑)。

   コロラドは日本のマラソンランナーなどが高地トレーニングをする場所でも有名です。3千メートルを超えるスキー場では十分に体を慣らさないと、危険です。我々もガイドの勧めに従い、初日は上級者のコースには入らず、ゆったりと滑り、体を慣らしました。標高3千メートルの酸素量は地上の7-8割しかないそうで、一緒に行った7人の仲間の一人は、時々不調を訴え、休むことがありました。

   そして日本のスキー場では絶対に滑ることが出来ないのが、崖っぷちからのダイビングスタートです。山頂に連なる峰の垂直な斜面、あるいは雪庇の上からボウルに向かってダイビングスタートするのです。私が試したかって?

  もちろん、やりません。命が惜しいので(笑)。

   リフトから近いので、みんなが「ヤレー、トベー」と囃したて、それに手を振りながら飛ぶ腕自慢がいっぱいいて、見るだけでも結構楽しいのです。傾斜角度は雪庇部分は垂直以上、途中からは60度―45度くらい。我々がリフトから見ていた時に雪庇から飛び降りた二人組ですが、一人は成功、もう一人は落ちた途端に板がはずれ、雪の中でもがいていました。こうした場所はもちろん雪崩の危険性があります。そこはヴェイル・リゾートのこと、危険個所はたびたびダイナマイトで人工雪崩を起こして整備をするそうです。

   我々が5日間のツアーで、どれほどのコース滑る事ができたかと申しますと、全コースの10分の1程度です。残りの多くはいわゆる未舗装路なので、舗装路のほとんどは制覇できました。そして9つのボウルのうち滑ったのは4つ。あとの5つは頂上にたどり着くだけでも大変なので諦めました。

   そして滑っているうちにお気に入りコースが出来てきて、そこをついつい滑りたくなるのです。最高のお気に入りはナンバー2の6人乗り高速リフトで15分くらい乗り、ほぼ直線を一気に滑れるコースで、平均斜度20度、うち最大斜度30度が150-200メートルほど続く、高速コースです。八方尾根をご存知の方なら、リーゼン・クワッドからうさぎ平リフトを乗り継ぎ、黒菱からスタートし、リーゼンの終わりくらいまであると思います。パウダースノーのスピード滑走は、最高でした。

   これだけの広大なコースを初めて行って堪能するには、ガイドが必要です。我々は7人連れでツアーの組み立て、予約、そしてガイドを、日本人がやっている「スキーアメリカ」という現地エージェントに頼みました。奥さんが経営し、旦那さんはガイドです。

   もしヴェイルに行ってみようという方には、ここをお勧めします。希望に応じたホテルから、ディナーの予約まで、懇切丁寧に応じてくれます。ガイドのジミー大森さんは50代の方で、スキーの腕前は300人もいるヴェイルの先生たちの先生ができるほどで、実はヴェイル・リゾートの元社員でもあり、コースの成り立ちの歴史からよくご存知でした。

   ヴェイル・リゾートという会社は上場会社で、コロラドだけで4箇所のスキー場を経営し、何年か前にはカナダのバンクーバーにあるウィッスラーとブラッコムも買収して傘下に入れています。彼らの事業拡大意欲は旺盛で、日本のスキー場事情もよく調べていて、オーストラリア資本の進出や中国資本の物色の様子まで知っているとの事。

   この会社のリゾート開発とマネージメントは、地域全体と協力したトータルなもので、スキー場さえ儲かればよいというものではなく、四季を通じて楽しめるリゾート経営を行っています。そして、スキーヤーを増やす努力もしていて、ニューヨーク近郊の小さなスキー場も買収して子供たちのスキー教室を開き、上手になったらいつかはヴェイルへ、と言う長期ヴィジョンを持っています。1日2万円のリフト代を払っても行きたいという、夢のリゾートを作っているのです。ちょっと宣伝ぽくなってしまいました。

つづく

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1 コメント

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素晴らしいですね! (うちみち)
2017-03-22 14:34:16
林様
ヴェイルの情報ありがとうございます
本物のリゾートですね
死ぬまでにやりたいリストの中に「ヴェイルスキー」を入れておきます
そのためにもストレスフリー運用ですね(笑)

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