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資本主義は限界か

2017年01月04日 | 資本主義は限界か

  みなさん、明けましておめでとうございます。みなさんのお正月はいかがでしたか。私は予定通り主夫をしていました(笑)。

  一番楽しかったのは、年末の築地での買い物です。勝手知ったるとまではいきませんが、市場内での買い物は安さと驚きの連続でした。なにしろ物がよくて安いのです。ほとんどが生もののため、正月前に半分くらいは食べてしまいました(笑)。

 

  今年の正月の東京は思わぬほど穏やかで暖かい日が続きました。私は明日から今シーズンの初スキーなので、暖かさは実は敵です(笑)。でも昨年とは違い、雪は比較的あるので、どのスキー場もゲレンデコンディションはまあまあのようで、安心しています。

   石打丸山を皮切りに、蔵王、八方尾根、八ヶ岳方面の富士見パノラマ、野沢温泉。そして最後は3月に今年のハイライト、コロラドのヴェイルという全米屈指のスキーリゾートに行きます。家族で行く以外は50歳代から70歳代まで、7-8人のグループと一緒ですが、みなさん元気な中高年の代表選手たちで、楽しいスキー仲間です。最後のコロラドまで、怪我をせずに滑り切ろうと思っています。

  年明けも株式市場はラリーが続いていますね。市場関係のアナリストたちは、いつものように株式相場や為替相場のあてっこをしていますが、今年こそ当たるも八卦で苦労されているにちがいありません。なにしろワイルドカードの「トランプ」という巨大リスクが立ちはだかっていますので。

  いつもと違い私は金利や為替などの予想をブログで提示していません。というより、できないのです。何度か申し上げているように、「政策期待によるボラティリティが、経済実態によるボラティリティ以上になっている」からです。

  当たるも八卦で当たっても、あまり意味はありません。ウソとハッタリに満ち溢れたトランプ政策の分析はするだけ無駄と思っています。かと言ってそれを無視して必死にファンダメンタルズを分析しても、明日になればひっくり返り、あさってにはそれがまた元に戻ります。ロシアによるハッキングの中身を「オレだけが知っている。木曜にみんなに教えるよ」と断言したばかりなのに、もう前言を翻しています。共和党もえらい大統領を抱え込んだもので、お気の毒としか言いようがありません。

 

   さて今回は、年末年始のテレビ番組で私の心に響いた番組を紹介します。それは3日の夜、2時間にわたって放映されたNHKのBS1スペシャル、「欲望の資本主義 ルールが変わるとき」です。

   見るように薦めてくれたのは番組にも登場する「原ジョージ(丈人)氏」で、私も参加する「サイバーサロン」を通じて知らせてくれました。彼は実にユニークかつ尊敬すべき人物です。番組の内容をかいつまんでと思ったのですが、あまりにも多岐にわたるため、NHKの宣伝文句をそのまま引用させていただきます。

 引用

「欲望の資本主義 ルールが変わる」とは

【どんな番組ですか?】「やめられない、止まらない。」資本主義の本質はこのシンプルな言葉に尽きているのかもしれません。こうした欲望というものを原動力とする、私たちが生きる資本主義社会のあり方を様々な角度から問いかけ、考える、異色の番組です。

【番組の見どころは?】学者、起業家、投資家、経営者…、様々なジャンルで、世界経済の第一線を走る人々に問いを投げかけ構成した、インタビュー・ドキュメントでもあるのですが、そもそも利子はいつ、どうして生まれたのか?など、歴史上の資本主義のルールが変わるポイントなども振り返ってみています。大きな潮流の変化を予想させる時代に、私たちは、どうその波の中考えていくべきか?

 引用終わり

  番組をご覧になった方もいらっしゃると思いますが、見られなかった方はきっと再放送があると思いますので、ご覧になることをお薦めします。資本主義は限界か、変わるとしたらどう変わるか、というような問題意識で構成されています。

   何故この番組のことをブログに書くのかと申しますと、「グローバル化」との関連で、原ジョージ氏などが以前から唱えている資本主義をどう修正していくかについて、共感する部分があったからです。この1・2年批判され続けているグローバル化の負の部分に関しても、いくばくかの解決策を提示しています。

   私は、資本主義もグローバル化も人間による自然な営みであって、主義主張ではない。それをいかにうまく利用するかで国の行く末が左右されると思っています。つまり資本主義にしてもグローバル化にしても、阻止することでみんなが幸せになるのではなく、それが原因で生ずる格差の拡大などの問題を別途手当するべきだという考え方です。

  原ジョージ氏の考え方は、より具体的示唆に富んでいます。彼自身がどのような人であり何をしているかは別途書くつもりですが、今回は主張のエッセンスだけをお示しします。

   彼の唱える新しい資本主義は「公益資本主義」という言葉で象徴されます。この言葉は、いわゆる強欲資本主義に対するアンチテーゼで、資本主義本来の利益の追求はそのままに、しかし成果の分配をもっと社会全体に行き渡らせようようという考え方です。

   一見、共産主義の「能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」に近いものを感じなくもありません。しかしよく見ていくと、あくまで資本主義の修正であることに気づきます。

 つづく

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2 コメント

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新年明けましておめでとうございます (シーサイド親父)
2017-01-05 03:47:08
林さま。皆さま。今年もよろしくお願いいたします。

ベイルですか、アスペン、ステイムボードと並ぶ有名スキーリゾートですね。若い頃「スキージャーナル」という雑誌を定期講読していました。(笑)

わたしの正月は、年末に「Amazonのある暮らしコンテスト」に参加してレビュー投稿したら1万円ゲット出来たので、本を購入して読書三昧でした。

本の題名は
ジェームズ・リカーズ著「ドル消滅 国際通貨制度の崩壊は始まっている」
井上智洋著「ヘリコプターマネー」
トーマス・シェリング著「ミクロの動機とマクロ行動」

そして今読んでいる最中の本が、アデナ・タウナー著「債務、さもなくば悪魔。 ヘリコプターマネーは世界を救うか?」です。アデナ・タウナーは元英国金融サービス機構長官でしたが、現在は新経済思考研究所というシンクタンクの所長です。そこはあのジョージ・ソロスが基金を出資しています。

Amazonでseasideoyajiというハンドルネームでレビュー投稿してます。

NHKの資本主義の番組は見逃したので、是非見たいと思います。
シーサイド親父さんへ (林敬一)
2017-01-11 20:53:14
相変わらず本をたくさん読んでいますね。

また是非、コメント欄で紹介してください。

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