OECDが日本の所得格差(貧困層)拡大を指摘が発表されるなど、
最近の日本では格差議論が盛んなようです。私のマイミクさんも
意見を連載されています。
格差を容認すべきかどうかは意見が分かれるところでしょうが、
今のところ格差は米国に次ぐ二位なので、もし格差社会が本格化
したとしても米国から学べることは色々あるように思います。
米国は、今でこそ問題にされていますが、不法入国移民を黙認
してまで低賃金労働力を確保している国であり、格差を活力にする
工夫が至る所に用意されています。特に、低所得者層の孤立化を
防ぎ、犯罪等の反社会的行為を抑止するシステムが不文律として
存在するように思います。
将来に備え、これまでに見た、日本には無い米国流の格差の回し
方と思われるものをメモしておきます。
1. 夢と希望
アメリカンドリームですね。人間は精神的な生き物ですから、
夢があれば生きていける。元気になれるわけです。もちろん、
ビル・ゲイツのように起業して億万長者になるには、まず知識が
要るので、教育の壁が立ちはだかりますが、米国では運だけ
でも夢を掴めます。これは、宝くじのような博打だけでなく、
スタートアップ企業で働き、ストックオプションを手に入れる
ような比較的堅実な方法も含みます。実際、Ciscoの郵便の
仕分けをしていた人が、リゾートの豪邸に住み、親戚と一緒に
アーリーリタイヤ生活を送っているという話もあります。
想像ですが、そのチャンスを掴むため、少しでも早く情報を入手
できるよう、様々のコミュニティを維持し、支え合う環境ができて
いるように思います。
2. 寄付社会
学校や市の行事など、社会的なイベントには必ずと言って良いほど
寄付の案内があります。乗馬クラブでイベントをするから、学校の
部屋を改修するから、クリスマスに貧しい子供に贈り物をするから、
と理由は様々ですが、イベントの主催者は、参加者から寄付を集める
ための理由作りに知恵を絞ります。ここで重要なのは、富裕層から
貧困層への富の還流が***自然に***行われていることです。
日本でも様々な団体が活動をしていると思いますが、よく見かける
街角での義理人情に訴える募金形式は、寄付する側に理解力や
想像力が求められるので、自然ではないと思います。
米国で感心したのは、例えば、クリスマス等で楽しんでいる場所で、
その楽しさを他の人にも分けてあげましょうとか、利益を得た人の
集うパーティーで、その利益を支えてくれた人に分けてあげません
かとか、財布の紐が緩むタイミングを狙った活動が行われている点
です。要は、マーケティングなのですが、寄付を自然に行えるよう、
寄付される側が理由を考えてあげる所が違いです。
寄付システムは、貧困層に、富の配分というニンジンで、何らかの
社会的活動を継続する動機を与えてくれます。
ただ、寄付の根底には、多くの宗教に見られる、施しの思想が影響
を与えているはずで、無信仰が多数派の日本では寄付システムの
一般化は難しいかもしれません。しかし、宗教に縁の無い私でも
幼稚園に寄付したりしたので、環境次第と言えます。
3. 独立心の養成
米国人は、歴史的背景も手伝い、自由を尊び独立心を求めます。
女性でも男性的に自己主張する(assertiveな)姿勢が求められて
います。これは一見、格差とは無関係に思えます。しかし、ここ
にも格差を跳ね返す思想の一端があります。
米国だからといって、誰でもいつでもassertiveになれるわけでは
ありません。大学に定員があるのと同じく、会話にも時間的制限が
あります。つまり、米国の格差は日常会話にまで存在しているので、
子供の頃から、会話に入り込むという形で、自分の特技を訓練する
ことになります。これは、下位層から常に這い上がろうとする力に
繋がる共に、下位層にいるという羞恥心を取り除く効果も生みます。
例えば、レストランでTo Goの料理を待つ間に失業中の人と元の仕事
仲間が話しているシーンを見たことがありますが、失業中の人の方が、
今勉強している内容や仕事になりそうなネタ話をしていて、とても
元気そうに見えました。つまり、現在の位置を考えず加速度を評価
する、言い換えれば、プロセスを評価するという環境は米国にも
存在し、格差を跳ね返す力になっているように思います。
ベイエリアはIT産業の中心地ですが、車で2、3時間行けば、見渡す限りの
イチゴ畑やオリーブ畑を見られます。そこでは、大勢のヒスパニック系の
人々が農作業をしており、結果、果物などは日本の半額以下で手に入ります。
# $2.00位でラズベリーとかチェリーをお腹一杯食べれるのです。
米国の裕福な生活は、広い空き地と安い労働力によって支えられている
ことを実感できます。
一方、米国でも不法入国移民は大きな問題で、移民が米国人の雇用を
奪っているという側面があります。米国では公共機関などが、米国人
労働者の受入れ先になっていますが、そのサービスはひどいものです。
また、移民の多くは医療費を支払えないほど貧しいですが、彼らが怪我を
すれば、法律上、病院が面倒をみる義務があります。そのつけは、異常に
高い医療費として跳ね返り、高額な医療保険が間接的に移民の医療費に
使われていることも問題になっています。
グローバル化する資本主義は安い労働力を必要としていますが、この
ヘテロな環境のマネージメントに決定的な解法はなさそうです。
格差のある社会を生き抜く準備はしておいた方が良さそうです。
最近の日本では格差議論が盛んなようです。私のマイミクさんも
意見を連載されています。
格差を容認すべきかどうかは意見が分かれるところでしょうが、
今のところ格差は米国に次ぐ二位なので、もし格差社会が本格化
したとしても米国から学べることは色々あるように思います。
米国は、今でこそ問題にされていますが、不法入国移民を黙認
してまで低賃金労働力を確保している国であり、格差を活力にする
工夫が至る所に用意されています。特に、低所得者層の孤立化を
防ぎ、犯罪等の反社会的行為を抑止するシステムが不文律として
存在するように思います。
将来に備え、これまでに見た、日本には無い米国流の格差の回し
方と思われるものをメモしておきます。
1. 夢と希望
アメリカンドリームですね。人間は精神的な生き物ですから、
夢があれば生きていける。元気になれるわけです。もちろん、
ビル・ゲイツのように起業して億万長者になるには、まず知識が
要るので、教育の壁が立ちはだかりますが、米国では運だけ
でも夢を掴めます。これは、宝くじのような博打だけでなく、
スタートアップ企業で働き、ストックオプションを手に入れる
ような比較的堅実な方法も含みます。実際、Ciscoの郵便の
仕分けをしていた人が、リゾートの豪邸に住み、親戚と一緒に
アーリーリタイヤ生活を送っているという話もあります。
想像ですが、そのチャンスを掴むため、少しでも早く情報を入手
できるよう、様々のコミュニティを維持し、支え合う環境ができて
いるように思います。
2. 寄付社会
学校や市の行事など、社会的なイベントには必ずと言って良いほど
寄付の案内があります。乗馬クラブでイベントをするから、学校の
部屋を改修するから、クリスマスに貧しい子供に贈り物をするから、
と理由は様々ですが、イベントの主催者は、参加者から寄付を集める
ための理由作りに知恵を絞ります。ここで重要なのは、富裕層から
貧困層への富の還流が***自然に***行われていることです。
日本でも様々な団体が活動をしていると思いますが、よく見かける
街角での義理人情に訴える募金形式は、寄付する側に理解力や
想像力が求められるので、自然ではないと思います。
米国で感心したのは、例えば、クリスマス等で楽しんでいる場所で、
その楽しさを他の人にも分けてあげましょうとか、利益を得た人の
集うパーティーで、その利益を支えてくれた人に分けてあげません
かとか、財布の紐が緩むタイミングを狙った活動が行われている点
です。要は、マーケティングなのですが、寄付を自然に行えるよう、
寄付される側が理由を考えてあげる所が違いです。
寄付システムは、貧困層に、富の配分というニンジンで、何らかの
社会的活動を継続する動機を与えてくれます。
ただ、寄付の根底には、多くの宗教に見られる、施しの思想が影響
を与えているはずで、無信仰が多数派の日本では寄付システムの
一般化は難しいかもしれません。しかし、宗教に縁の無い私でも
幼稚園に寄付したりしたので、環境次第と言えます。
3. 独立心の養成
米国人は、歴史的背景も手伝い、自由を尊び独立心を求めます。
女性でも男性的に自己主張する(assertiveな)姿勢が求められて
います。これは一見、格差とは無関係に思えます。しかし、ここ
にも格差を跳ね返す思想の一端があります。
米国だからといって、誰でもいつでもassertiveになれるわけでは
ありません。大学に定員があるのと同じく、会話にも時間的制限が
あります。つまり、米国の格差は日常会話にまで存在しているので、
子供の頃から、会話に入り込むという形で、自分の特技を訓練する
ことになります。これは、下位層から常に這い上がろうとする力に
繋がる共に、下位層にいるという羞恥心を取り除く効果も生みます。
例えば、レストランでTo Goの料理を待つ間に失業中の人と元の仕事
仲間が話しているシーンを見たことがありますが、失業中の人の方が、
今勉強している内容や仕事になりそうなネタ話をしていて、とても
元気そうに見えました。つまり、現在の位置を考えず加速度を評価
する、言い換えれば、プロセスを評価するという環境は米国にも
存在し、格差を跳ね返す力になっているように思います。
ベイエリアはIT産業の中心地ですが、車で2、3時間行けば、見渡す限りの
イチゴ畑やオリーブ畑を見られます。そこでは、大勢のヒスパニック系の
人々が農作業をしており、結果、果物などは日本の半額以下で手に入ります。
# $2.00位でラズベリーとかチェリーをお腹一杯食べれるのです。
米国の裕福な生活は、広い空き地と安い労働力によって支えられている
ことを実感できます。
一方、米国でも不法入国移民は大きな問題で、移民が米国人の雇用を
奪っているという側面があります。米国では公共機関などが、米国人
労働者の受入れ先になっていますが、そのサービスはひどいものです。
また、移民の多くは医療費を支払えないほど貧しいですが、彼らが怪我を
すれば、法律上、病院が面倒をみる義務があります。そのつけは、異常に
高い医療費として跳ね返り、高額な医療保険が間接的に移民の医療費に
使われていることも問題になっています。
グローバル化する資本主義は安い労働力を必要としていますが、この
ヘテロな環境のマネージメントに決定的な解法はなさそうです。
格差のある社会を生き抜く準備はしておいた方が良さそうです。











個人的にはアメリカ的社会(ルール)は非常にウェルカムなのですが,これがそのまま日本に適用できるかというと,なかなか難しく,すんなりとはいかないでしょうね。
教育の問題もあるのかもしれませんが,
日本では金持ちを,目指す前に,ねたむような風習が
あるような気がしまして,まずこれを変える必要も
あるんじゃないかと。
稼ぐ人は,とことん稼いで,最後には,世の中に
寄付と言う形で還元する。これが自然にできるように
なると良いと思っています。
そもそも,金があれば幸せか,
というと違うと思いますが。。。
アメリカと異なる点は,広大な土地や資源ががないこと。
単一民族国家であること。このあたりの違いが,結構影響しているような気もします。
結局結論もなく,まとまっていませんが,今は,このように思っています。
コメントありがとうございます。
日本と米国の変え難い違いは確かに土地や
資源ですが、だからといって、家の値段が
安いわけではありません。この辺の家は、
全部$1M超えています。米国では便利さ以外
に安全にもお金を払う感覚があるので、
良い地域は益々高くなります。ガソリン
代も、最近はレギュラー97.6円/l 位です
から、半額ってほどは安くないです。
私が感じている一番の違いは、melting pot
(人種のルツボ)と呼ばれているヘテロな
人間関係への対応力です。今は、人種毎
に閉鎖的なコミュニティを持つことへの
回帰もあるようですが、基本的には様々
な人種を受け入れる環境があります。
梅田望夫さんは、ITビジネスにおいて、
ヘテロな環境を受け入れる力を
「強靭な胃袋」と表現されています。
http://book.shinchosha.co.jp/foresight/web_kikaku/u113.html
とは言え、いい大人でも
「ブロンドはブルネットより賢い」
とか(冗談交じりでも)言ったり、
黒髪の子は黒髪の友達を作るとか、
人種的、文化的な背景は簡単には
超え難い壁として存在します。
日本人も、もっと回りを気にせず
自己主張するようになれば、少しは
ヘテロな環境に強くなるように
思います。
また、足の引っ張り合いについても、
梅田望夫さんが言及されています。
http://www.toyokeizai.net/online/tk/person/index.php?kiji_no=27
Googleが伸びれば、Google八分など
負の面に関する記事が\"過剰に\"注目
を集める文化は問題があると思います。
でも、梅田さんって、最近、精神論が
多いんですよね。ダモチ教って感じが
します。。。
あ、この評価が\"足の引っ張り\"なのか!
寄付するのは、やはり、宗教の影響が大きいかもしれませんね。
クリスチャンは収入の10分の1を教会に寄付する様に日頃から習慣がついてますから。又、その寄付は神の国へいく切符なのですから、すんなり、自然に出来るのかもしれないですね。
とは言え、これからは日本も少子化でいろいろな国の方が労働力として、入ってこられます。それに、そなえて、日頃から、グローバルなものの考えに慣れておく必要があるのかもしれませんね。
コメントありがとうございます。
なるほどですね。
確かに日本にあって米国にないものの一つに
少子化問題がありますね。
米国の出生率は2.1らしいですから。
でも、私の周りにいる人達は、子供は0〜2人
までで、あまり多くないようです。理由も、
子供にお金がかかるからとか、共働きだから
とか日本と変わりません。出生率を支えて
いるのは、ひょっとすると低所得者層の人達
なのかも。\"貧乏人の子沢山\"の法則です。
日本でも低所得者層の世代交代がある頃に、
格差社会が定着するのかも。
でも、共働きの人には、移民でも責任感のある
nannyさんを安く雇えた方が良いのかも。
実際、この辺りの公園はnannyさん達の母国語
スペイン語が公用語になっているようです。