荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

白ゆき姫殺人事件の巻。

2016年10月04日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを




ニッポン映画【白ゆき姫殺人事件】を観ました。



湊かなえ原作、中村義洋監督、井上真央・綾野剛主演です。2014年に公開されました。

内容はウィキでも読んで頂くとして、ちょいとレビューしてみましょう。



まず全編を通して、スクリーンにツイッターのつぶやきがバンバン出て来ます。

これは演出として全然悪くない、ってか相当効果が上がっていると思いました。

しかしながら、未来永劫この作品が観続けられるのだとすれば、【ツイッター】という将来が不安定なSNSを、前面に出し過ぎるのは危険だなぁ、と感じます。

もしこの先、ツイッターがなくなれば、かなり古臭くヒトの目に映るでしょう。

例えば、ツイッターを知らない未来の若者が観たら『何、コレ?』ってなる筈。

北方ラーメン謙三も『IT回りは、なるべく避ける様にしてる』と言ってました。

『20年30年先も読まれ続けて貰いたいから』だそうです。

確かに歴史モノって、そういう進化を描く事がないから有利ですよね。

まぁ、携帯電話自体がどうなっちゃうのかすら分からないですが。



劇中、インタビューシーンが多いのですが、役者の皆さん、『フツーに演じよう、自然に演じよう』という気が満々。

結果、な~んか変なお芝居になっちゃってる。

山下容莉枝なんか超下手でした。

元々、山下容莉枝ってお芝居がわざとらしいですが。

まぁ確かに、こういうお芝居って難しいんでしょうね。

実際のトーシロのインタビューと明らかに違うのが【発声】。

役者さんたちって滑舌が良過ぎるんですよ。



同じ中村義洋監督作品【みなさん、さようなら】同様、作品の前後をはっきりと分断する演出は、実に良かった。

伏線がキッチリ回収されております。



それにしても、やっぱ菜々緒っていいオンナだな~。





『動きの中で美人を見いだしている』司馬遼太郎(ニッポンの小説家・1923~1996)


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