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褒めて育てる ??

みなさんは「褒めて育てる」派ですか? それとも「叱って育てる」派ですか?

2003年に発行された本「子どもが育つ魔法の言葉」が世界中のベストセラーになって、日本はそれまでの「叱って育てる」教育が「褒めて育てる」にほぼ完全にシフトチェンジしたように思います。



「個性重視」とか、「自己肯定感」とかいう言葉が取り上げられ、とにかく「褒める」ことが子育てには大事!と思った親御さんも多いことでしょう。

しかしながら、あれから10年以上たって、どうも今の子どもたち、そして若者たちが打たれ弱いようになっていると感じるのは私だけではないように思います 

ちょっと叱る、注意するだけで、「泣く」「逆ギレする」「反撃」する。私なんぞは教鞭をとっている大学で「的馬先生は怖い」といういわれのない噂に苦笑しています。

会社では叱ると「パワハラ」と訴えられ、すぐ「辞める」と言う。恐ろしくて注意もできない=育てられない、という現実に悩んでいる上司もいることでしょう。就職して3年以内の離職率が高いのも気になります。

次男が高校生で旅館に住み込みバイトをしたことがあったのですが、2週間後帰ってきて「どうして他人にあんなに理不尽な叱られ方をするのか、わからない」と肩を落としていたことがあります。私は社会ってそんなもんだよ、と慰めました 

私が社会に出た一年目は叱られるのは当たり前。トイレで悔し泣きし、「今にみてろ」と思いました。子どもの頃は両親によく叱られましたし、父が怒ると震えました。しかし、父が子煩悩なこともわかっていましたから、信頼関係もあり、叱られることでぐれたり家出することもなく成長しました。

先日新刊の「ほめると子どもはダメになる」(榎本博明 著、新潮新書)を読みました。


タイトルを見て「こんなにハッキリ言っていいのか?」と思いながら「そうだよなあ~」と心の中でうなずきました。

みなさんはどんな親子関係が理想ですか?

ある調査では、日本の親は「ともだち親子」を理想する家庭が増えているそうですが、冗談じゃないでしょ、と個人的に思います。子どもに嫌われたくないという思いでしょうか。確かに褒めてる方が楽ですし、叱るのにはエネルギーがいります。

しかし「ともだち親子」は親子の序列をなくし、親の権威をもなくします。それでどうやって子どもを導くことができるのでしょう。

「子どもはそんなに柔ではない。(中略)親の一番の役目はなにかを考えるとよい。子どもを未来に向けて送りだすことだ。間違っても、自分が「子どもの一番の理解者」になることではない。
 親はこどもがぶつかる「壁」としてたちはだかる厳しさと覚悟を持たねばならない。」
 (p.193より引用)

この本では日米の文化の違い、そしてそれに基づいた教育方法の違いを数多くの文献とデータで分析。私たち日本の親はどう子どもと接するべきかを説いています。

また「褒めた」からといって自己肯定感が育つわけではない、という点にも注目したいです。自己肯定感の本質は他人から得られるものではなく、自らの経験を経て自信をもって高めるものであると、説いています。

「褒められないと頑張れないというような心こそ、自己肯定感に乏しいはずだ」 
(p.114)

人生は誰にとっても思い通りにならないことの連続です。挫折もつきもの。肝心なのはそういう逆境に耐える力=レジリエンズだと、著書は言っています。

すべての親のみなさんに読んでいただきたい一冊でした。

   

もどって我が家の息子たち。すでに成人しましたので、なにかあるごとに「もう大人だから」と言いますが、「私を超えたら一人前」と申し渡しております  まだまだ修行してもらわないと
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