真夏の夜の神秘的な自然の様子

2017年07月12日 | 篠原園地
前回記事で、来月8月5日に行う予定の ~夜の自然観察会~セミの羽化を観察しよう~ を紹介させていただきました。

セミの羽化は夏にしか見ることのできない神秘的な自然の様子ですが、本当は夏にはほかにも神秘的な自然の様子を見ることができる季節なのです。
カラスウリとスズメガもその一つ。
こうしたものたちがなかなか見れないのは、私たちが人工のものに囲まれてばかり過ごして、移り行く自然を感じながら過ごすということをしなくなってしまったら。
そしてその中で、こうした自然の中に住む生きものたちの生息環境を壊してきてしまったからです。

篠原園地では、昨年の秋にカラスウリを実を確認しています。
もし刈られたりしれいなければ、以下の写真のような光景を見られるかもしれません。
写真は8年前の8月に撮影したものです。


夕暮れ時。
暗くなる直前の時は、カラスウリの花はまだつぼみです。


それが暗くなり始めると同時に、花は咲き始めるのです。


暗くなるとともに開花も進んでいきます。


すっかり暗くなったころ、カラスウリの花も満開になります。


カラスウリの花が満開になると飛んで来る昆虫がいます。
これは一つ上の写真の真ん中やや左寄りを拡大したもの。
写真の上の真ん中に昆虫が飛んでいるのがかわります。


この昆虫はスズメガの仲間。
あちらこちらに咲くカラスウリの花を移動し、空中静止しながら蜜を吸うのです。


カラスウリは筒のようになった花びらの奥に蜜があり、スズメガのような夜に活動し(昼間に活動するスズメガの仲間もいます)、長いストローのような吻(口)をした昆虫でないと蜜を吸うことができません。
カラスウリは雌雄異株。スズメガは蜜を吸う際に花粉を付け、雄花へと運んでくれるのです。
カラスウリはそれで、秋に赤い実を実らすことができます。

このように、花は人間を喜ばすために咲くのではありません。(それもあるかもしれませんが、それが主体なのではありません。)
昆虫に蜜を与え、その代わりに花粉を運んでもらって結実するために咲くのです。

このように支えあう生きものたちの関係。
僕は、ただ花を見るよりも、こうした花と昆虫の関わりを見る時の方が、より自然の美しさを感じます。
自然観察をするときに大事なことだと思う一つは、それが人間がつくったものではない、奥深さや神秘性のあるものだと実感することです。

朝がきて夜がくるという惑星としての地球の動き。それに合わせて夜に咲くカラスウリの花。そこに現れるスズメガ。
こうした姿こそが地球であり、地球の生きものたちなのだなぁと感じさせられます。
そして、人間もまた同じなのではないでしょうか。




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