マッキントッシュのコートを洗う

ここ数年ヘビーローテーションに加わっているステンカラーのマッキントッシュのコート。秋口から使い始めてライナーをつければ真冬でもＯＫなので、着られる期間が長くて実用的だし、張りのある素材が作るサラリーマンのおっさん風のシルエットが気に入っている。素材はコットン。でもゴム引きなので溶剤を使うクリーニングはできない。加熱もダメなので乾燥機もＮＧ。

数年前日本でたった一箇所だけマッキントッシュのコートを洗うことができるとその筋からお墨付きをもらった会社ができたとの朗報を耳にした。で、「今年こそ洗おう！」と先日その会社に電話したところ「その事業は今年上旬にやめました」といわれた。がぁ～～ん

あたしのコートはベージュなので、袖口の汚れが気になってきていている。しかもインポートの紳士物なので（婦人物のコートはジャケットの上に着られるような余裕のある袖ぐりのビジネス仕様ではなくあたしには使えない）腕が長め。よって袖口を伸ばしたままべろぉ～んっと着用してみたり、コンサバな格好にあわせて手首よりちょっと長めのところで折り返したり、さらには週末にセーターの上に羽織るときには７分袖になるくらいのところで折り返してみたりと、いろいろなことをしているのであらゆるところが「袖口」（苦笑)。かなりとほほな状態。

一旦「洗いたい！」と思ってしまうと、それがかなわないとわかっても、今年このまま何もせずこのコートを着るのはイヤだなぁ～と、気になって仕方がなくなった。

で、意を決して洗濯機のソフト水流で洗濯してみた。多分バスタブに洗濯石鹸をとかして押し洗いし、気になるところはブラシかなんかで優しく擦るみたいな洗い方するほうが生地にはダメージが少ないとは思う。でもゴム引きのコートゆえある程度脱水しないときちんと乾かないのではないだろうか？と思い、でもってどうせ洗濯機で脱水するなら、その工程が一番ダメージに繋がるはずだから「洗い」もやっちゃえ～と、多分メーカーの人が聞いたらひっくり返りそうな乱暴なお手入れ。良い子はまねしちゃダメでっせ～、みたいな（笑）。

結果は・・・、たしかに表面の撥水性については洗濯してしまったことで損なわれたかもしれないし、ツヤ感が微妙に変ってしまった気もする。でも汚れてテカってたのかもしれないから（苦笑）、ひょっとして汚れのない振り出しに戻った状態に過ぎず、本来こういうツヤ感だったかも（ホントか？）、なんて納得できる程度の仕上がり。汚れはきれいさっぱりというわけにはいかなかったけど、こっちも風合いを維持しつつ見た目の清潔感を取り戻すというバランスは欠いていないと思う。

これで、いつ涼しくなってもＯＫよ、って気の早いあたし。

そうそう、このコートがかかっている折りたたみ式の物干し、重宝してます。生協でゲットしたものなんだけど、スチームを効かせてアイロンかけた後少し蒸気を飛ばしてからクローゼットにしまいたいので、アイロンをかけたものをハンガーにかけてここでしばらく休ませてる。これからセーターを洗濯して、折りたたみ式の洗濯物干しの棚が半分くらいふさがってるときには、ハンガーにかけられるものはこっちに干せばいいかな～とも思うし、寒くなってからの来客時、コートをお預かりするとき玄関に広げて一仕事してもらえそう。