kebaneco日記

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かかりつけ医はありがたや

2017年06月14日 | 近所&お友達
今日は近所のかかりつけ医に予約を入れて「なんちゃってセカンドオピニオン」を聞きに行った。早速家族と情報共有。父に告知すべきじゃないんでは?と思い始めていた矢先、やっぱり知らせないほうがいいかも〜、という意見に傾いております。思い返せばあたしのかかりつけ医のアドバイスは深い。知ってもどうしようもないことあるもんね。。。

今日仕事が終わってから、我が家のかかりつけ医に、今回のことをどう理解したらいいのか相談に行ってきました。父の年齢・既往症・下咽頭癌のステージ、現在の居住形態だけを伝えた上でもらったアドバイスなので、医学的というよりは今まで多くの患者さんを診てどう思われるか、かかりつけ医の個人的な人生哲学みたいな感じではありますが、約30分お時間をいただいて話した内容は大筋以下の通りです。ここに引っ越してきてから、ちょっとしたことで駆け込んでは見てもらっているかかりつけ医が、こういうお話ができる人だったんだとわかったことは、今回父が私にくれた贈り物だと思いました。


自分も緩和ケアが中心、とする主治医と同意見。治療は薦めない。むしろ緩和ケア病棟がある病院とは理想的。経口モルヒネなど必要な薬を処方してもらえる。そういう病院との関係は良好に保つべき。

86歳という年齢は、日本人男性の平均寿命が80歳ということを考えるとかなりの長寿であり、日本人の死因のトップが癌であることを合わせて考えると、冷たいようだがこれが寿命というものだと考えるべき。残りをいかに楽しく今まで通り過ごしてもらうかを考えるべき。告知については入院するまでは伝えるべきではないと考える。その人の性格にもよるが、癌で手の施しようがないという状況を伝えて、残りの人生を楽しむことができる人がどれだけいるのか。「終活」は体力も気力もある時にやっておくべきことで、86歳の病人にさせることではないし、物理的に無理。まして終活のために告知するのであれば、慎むべき。優先すべきは本人に残された日々の生活の質・痛みのない生活の維持であって、もはや治療でも延命でもない。

自分の場合は父親が84歳で癌で亡くなったが、癌とわかった段階でもう手術できないとわかっていたので、最後の最後に入院するまでは癌を告知しなかった。そのかわり調子がすぐれないといわれたら「美味しいものを食べたら治るんじゃないか」など、およそ治療とは関係ないことを勧めた。医療関係に従事していない弟からは、なにかできるのではないかとかなりしつこく言われたが、どの治療にも冒してはならないほどのリスクがあり、治療が奪う体力が寿命を縮めると判断し、百歩譲って治療で癌を克服できてもそれで寿命が伸びるわけではないと突っぱねた。最終的には弟も含めて家族全員が、その判断が良かったと納得した。

「正解」はない。家族がきちんと意見をすり合わせることが最重要。家族が父親が寿命を迎えようとしているということを受け入れることも必要。人間はいずれ死ぬ。自分が自分で居られる間に(=認知症や長期寝たきりなどにならず)死ねることは、決して普通のことではない、自分もできるならそうありたいと思うくらい。癌のいいところは、いつかは死ぬというのが事前に意識できること。家族が思い出作りをする時間が得られる。その時間を痛みや苦痛に満ちた治療に費やして無駄にしないことだ。

(私が漢方薬の通導散はどう思うかと訊いたところ)自分は漢方医ではないのでわからないが、もしも試してみたい薬があれば伝えて処方して貰えば良い。


ケバさんは「そうね、概ねあたしの考えとおなじだわ」と仰せ。そっか〜
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4 コメント

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私の父も (みどり)
2017-06-14 22:14:32
すい臓がんで亡くなったのですが、あえて告知はしませんでした。
すい臓がんは分かった時点で余命3か月で家族は緩和ケアだけ望みました。
ただ父には分かっていたらしく、母に「ワシは癌やな」と聞いたそうです。
母はその時、嘘はつかず「そうや」と答えたそうです。
父はそれなりに覚悟して逝きました。
聞かれたら正直に答える、それでいいのかもしれませんね。
Unknown (クラリス)
2017-06-15 11:02:33
私は母の症状について、母の主治医の先生《母と同年代の親御さんがいらっしゃる。お年寄りの外来患者さんが多く在宅の看取りもされています。》に『先生だったらどうなさいますか?』と良くお聞きして先生の意見を伺っていました。
『検査や積極的治療で体力を奪われるより穏やかに暮らした方が良いと、僕は思いますね』と。
我々と感覚が似ていて何よりも信頼できる先生だと感じたので私も聞けたんだと思います。
母も『病気が勝つか寿命が勝つかわからないよね〜〜』なんて言ってました。
晩年は市で配布してるエンディングノートに母自身が積極的治療や延命はしないと記入し、苦しいのや痛いのだけは取り除いてほしいと書いていました。
お父さまとご家族が同じ方向を向けるように祈っています。
みどりさま (keba)
2017-06-15 17:20:23
ず〜っと悩んでましたが、今の父の年齢を考えたら
告知しないというのもかなり有力な選択肢、という気がします。
治療できる状態で見つかったのなら、伝えた方がいいと思う。
手術すれば治るって言えるから。
でも、少なくとも主治医が手術は適応ではないという状態なので
多分セカンドオピニオン・サードオピニオンでも
同じ状況になるんではないかと思って。
だったら一体なんのために知らせるんだろう?
「おいしいもの食べたら治る」って言えなくなったら、
あたしは父をなんて励ませばいいんだろう?

日曜日に弟と話をして、最低でも父の日には告知しないようにしようと思ってます。
クラリスさま (keba)
2017-06-16 00:01:35
お母様の主治医とそういう関係で良かったですね。
あたしは父の主治医にはまだ会ってないので、そのうち会おうと思ってます。
これからどれだけ長いおつきあいになるのかわかりませんが、
ひとまず余命について言及されなかったことに、少し期待を持っています。
あたしの主治医は「余命はどのくらいと言われたんですか?」と聞いてみたものの
「言及されませんでした」と答えたら
「当たらないことが多いからね〜」と笑ってました、
ということは、不確実なことを言わないというポリシーなのかな、と。
そういう人のほうが信頼できますよね。
「事実」と「自分の解釈」とははっきり分けて欲しい。
あ、少なくとも、へそ曲がりの私はそう思います(苦笑)

とにかく、弟とまずちゃんと向き合って話そうと思います。
そういう意味で日曜日の夜向こうに泊まることにしたのは正解だったなぁ〜と
絶賛自画自賛中(笑)

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