夏の終わり・・・

リトアニアでお土産として買ったお菓子、主人が会社に持って行っていたのだけど、渡したい人と会えないので、賞味期限が切れそうだからと持って帰ってきた。樹木の形をした伝統的なお菓子。昨日我が家でありがたくいただいた。

形も味も「素朴なバームクーヘン」って感じ

不都合な事実を含めて伝統をちゃんと次の世代に伝える、それって国としてあるべき姿だと思う。そうすることでしか、人間は過去の過ちを繰り返さないようにはできないと確信してる。個人の人生だって過去の過ちから学んで成長しているとも思うし。今の首相ってさ、人から学ぶ・人と想いを共有する、っていう育ち方をしなかったんだろうなとも思う。また、学ぶことで自分がいかにものを知らないかと謙虚な気持ちになる、自分が知らないことが世の中には多すぎると絶望的な気持ちになる、なんてこともなかったんだろうな、とも。果たしてそういう人が一国の首相として適格なのか、あたしには疑問だ。

「営々と続けてきた核軍縮の努力」や「不拡散体制が、北朝鮮によって脅威にさらされている」と安倍首相は国連総会で演説した。前日国連演説で過去最低に品位のない演説を行った、トランプ大統領と「あたしゃあの品のない大統領と類友です」と世界に表明した以外の何物でもない演説だった。

安倍首相が演説したその同じ日、核軍縮条約の調印式が同じ国連本部ビルで行われた。そこに「唯一の被爆国」だけど不拡散体制に参加していないインドに核すら輸出する、倫理観もない・歴史から何も学ばない日本の姿はなかった。あたしは、日本という国がこの過去の不都合な事実を振り返って学ぼうとしない指導者をいただいているあいだに、そして都合がいいときだけ「唯一の被爆国」という枕詞を使えば使うほど、国際社会からの信頼を失い、国としてどんどん劣化していくのではないかと不安になる。

本当に不安だ。

日本の賞味期限は今の政権のせいでどんどん短くなっているような気がして、本当に怖い。解散後この首相の立場を確たるするものにするような選挙結果になったら、あたし、悩んじゃうな、日本人に生まれてラッキーだったのかなぁ？って。夏の終わりが全ての終わりになりませんように。